こうちょうりょく‐こうばん〔カウチヤウリヨクカウバン〕【高張力鋼板】
読み方:こうちょうりょくこうばん
⇒高張力鋼
高張力鋼板
一般の軟鋼板は、引張り強さが274~314MPa(28~32kgf/mm2)程度であるが、低炭素鋼に少量の合金元素を添加し、引張り強さを392~980MPa (40~100kgf/mm2)に向上させた鋼板をいう。化学組成の調整、圧延あるいは熱処理工程を最適化して製造される。圧延後の熱処理の有無により、非調質高張力と調質高張力鋼に大別される。高張力鋼板の特徴は、靭性や溶接性に優れるうえ、降伏点と引張り強さが高く、この特徴を生かし車体の軽量化に用いられる。一般に、ハイテンと俗称される。軽量化の目的で、ボディの鋼板のうち約25~35%使用されている。おもな部品としては、フレーム、ピラー、メンバー類があげられる。
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