5代目 BNR34型(1999年 - 2002年)
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「日産・スカイラインGT-R」の記事における「5代目 BNR34型(1999年 - 2002年)」の解説
1999年(平成11年)1月8日販売開始。第2世代最後にしてスカイラインGT-R名義として最後の型である。キャッチコピーは「人に翼を」。 先代同様、第17回東京オートサロンで新車発表。この際、ニスモからはコンプリートカーの状態で展示が行われていただけでなく、いくつかチューニングメーカー、ショップにも事前に納車され、若干のチューニングが施された車も展示された。生産は2001年(平成13年)まで日産自動車村山工場、それ以降は日産自動車栃木工場で行われていた。 このBNR34型では、先代BCNR33型で不評であった車体寸法の、縮減を命題としている。ホイールベースで55 mm、全長で75 mmサイズダウンさせ、車軸位置の調整で前後重量配分を約55:45まで改善、車体剛性の算出にはMRS(マルチロードシミュレーター)と呼ぶ動剛性解析システムを導入、前型比で動的ねじれ剛性を56 %、動的曲げ剛性を100 %向上した。空力では、車体全後端の下面を覆う大型ディフューザーを装備した量産車初のアドバンスドエアロシステムを採用、スタイルは全体を直線基調とし、ヘッドランプを吊り目タイプに、丸形4灯テールランプはそれまでの均一サイズから、内側ランプを小さくし、中心に方向指示器を配置、制動灯は外側の赤部分のみが点灯する。また、リアナンバープレートスペース左横に後退灯、右横にリアフォグランプ(赤色)が装備されている。 安全面ではサイドエアバッグをオプション設定し、セキュリティ対策としてイモビライザーも採用された。なおBCNR33型に引き続きイギリスへの正規輸出が行われている。 なお、BNR34型では従来の走行面を重視したVスペック系の他、2001年(平成13年)には乗り心地と上質感を重視したMスペックが設定されている。しかしKPGC110型同様排出ガス規制の強化により、平成12年規制への適合はなされず2002年(平成14年)8月に生産終了。生産終了直前の2月26日には最終記念車「Vスペック II Nür(ニュル)」および「Mスペック Nür」が、合計1,000台販売され、2002年(平成14年)1月24日の発表日に即日完売となった。2007年(平成19年)発表となった後継車の日産・GT-Rが「スカイライン」の名称を引き継がなかったため、スカイラインGT-Rとしては2020年(令和2年)現在、このBNR34型が最後となっている。 モータースポーツでもR33に引き続いて全日本GT選手権に参戦していたほか、ニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久に「ファルケンGT-R」が参戦していた。
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