日産・スカイラインGT-R
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スカイラインGT-R(SKYLINE GT-R 、スカイライン・ジーティーアール)は、日産自動車がかつて生産・販売していたスポーツカー。中型乗用車「スカイライン」をベースにモータースポーツへの参戦を想定し、動力性能を大幅に引き上げたモデルである。
注釈
- ^ フォード・コンサルカプリ、メルセデス・ベンツ・300SEクーペとそれ以降のメルセデスベンツ・クーペ、BMW・2000C/2000CSなどが代表例。
- ^ L型直列6気筒エンジンのチューニングにおいて「給排気の三種の神器」と言われる「ソレ・タコ・デュアル」の構成は、GT-Rに倣ったものである。
- ^ この当時はマツダ・サバンナが台頭し、KPGC10型が苦戦していた時期である。またKPGC10型に比べ100 kg以上車重が増加している。
- ^ BはRB26DETT、NはアテーサE-TS+ハイキャス、Rはスカイラインを表す。
- ^ 当時は排気量2.0 L以下と2.0 L超の自動車税の金額の差が著しいため、あえて2.0 L超とした場合は、かなり排気量を大きくしていた。
- ^ この試作車は当時の開発メンバーである渡邊衝三が保有しており、イベント会場などで時折その姿を確認できる。またいくつかのメーカーより渡邊保有の実車を取材したミニカーが製品化されている。
- ^ ATTESA E-TSは、基本的には後輪を駆動させ、前後4輪の車輪速度センサにより、トルクを前輪に0:100 - 50:50の範囲で配分する[26]。
- ^ Cが付く理由は、GTS25であるER33にはHICASが付いていないので、差別化のためにHICASのCが付与されていることが理由。
- ^ この改良には同社で長年モータースポーツ活動を行っていた林義正率いるワークス部門が関与している。
- ^ 出展していたのはBLITZ、MINE's、JUNオートの3社。
- ^ このGT-Rの村山最終生産車両の中の1台を同車開発主管の渡邉衡三が保有している。
- ^ 日本仕様とは特に大きな差異はないが、R34型は現地の法規に合わせた対応(セキュリティの強化やヘッドランプのハロゲンバルブ化(保安基準に適合しなかったための変更)、スピードリミッターを欧州の自主規制値である250 km/hへ引き上げ、および200マイル/hスケールスピードメーターの採用など)や、後に日本仕様のMスペックにも採用された本革シートが装備されている(英国仕様の本皮はコノリー社により手作業で張られたもので、日本のラインナップにはなかった赤色表皮も選択できた)。
- ^ 同社のシルビア(S15型)やトヨタ・スープラ(JZA80型)も同様の理由で生産終了となった。
- ^ 37勝目のレースは総合優勝がダットサン240Z、GT-Rはクラス優勝(総合5位)など。
- ^ また43・45勝目はPMCS(プリンス・モータリスト・クラブ・スポーツ)が主催した日産車のみのレース優勝と指摘している。
- ^ 優勝した25号車のドライバーは服部尚貴/アンデルス・オロフソン/デビッド・ブラバム。
出典
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