5代目 CP3型(2007-2012年)
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「ホンダ・インスパイア」の記事における「5代目 CP3型(2007-2012年)」の解説
2007年(平成19年)12月19日に発表し、12月21日より発売した。ボディサイズは先代より一回り大きくなり、なかでも全長は4,940mmと大幅に拡大され、全幅もレジェンドと同じとなった。加えてエンジンの排気量も500cc拡大され、本モデルより実質的にレジェンドと同クラスに移行し、かつレジェンドのメーカー希望小売価格が最低でも550万円に設定されていることから、従来のライバル車であるカムリやスカイラインだけでなく1クラス上のクラウン、フーガの廉価版モデルに対する対抗車種としての役割も担うこととなった。月間販売目標は500台と発表されている。 グレードはベースの「35TL」、ミリ波レーダー式の衝突被害軽減ブレーキ(「CMBS」+「E-プリテンショナー」)、「ACC」(アダプティブ・クルーズ・コントロール、IHCCから改名)やHDDナビを標準装備とした「35iL」の2種類。 エンジンはJ35A型で、他車種用とは異なるレギュラーガソリン仕様である。さらに、先代と同様の「VCM」であるが、切り替える気筒数が3気筒-4気筒-6気筒の3段階に改良されている。なお、国産のレギュラーガソリン仕様としては、初めて280PSの最高出力を有している。組み合わされるトランスミッションは、先代と同様の5速ATであるが、Sマチックは装備されない。 ステアリングギアボックスは「VGR」(可変ステアリングギアレシオ)が採用され、全回転角が3.2から2.6回転に減少している。ステアリングフィールをより向上させるため、パワーアシストは先代の電動から油圧に戻されている(その結果「LKAS」は装備されていない)。 当初、同一車種の車名を全世界で統一する方針のもと、これまで日本ではインスパイアとして販売されていた北米仕様アコードを日本でもアコードとして発売し、日本仕様アコードは2008年(平成20年)秋に日本でのアキュラブランド発足に合わせて、アキュラブランドに移行する予定であった。しかし、日本国内でのホンダセダン販売台数の長期低迷からアキュラブランドの発足が2年先送りされ、それらが白紙撤回となったため、これまで通りインスパイアとして販売されることになり、2007年(平成19年)の東京モーターショーに「インスパイア プロトタイプ」として展示された。 2009年(平成21年)8月27日に一部改良がおこなわれた。ドアやフロント周りなどに遮音材を追加し、静粛性を向上。メーカーオプションの「レザーインテリア」(本革内装)にアイボリー色を追加した。 2010年(平成22年)8月26日にマイナーチェンジがおこなわれた。フロント周りや17インチアルミホイールのデザインを一新すると共に、内装には木目調パネルやシルバー調のインナードアハンドルを採用し、本革&木目調コンビステアリングホイールは新デザインのものを採用した。機能面でもHonda HDDインターナビシステムや雨滴検知ワイパーを標準装備され、リアリーディングライトを追加した。これによりモノグレード化され、前期型に比べ価格を抑えた。 2011年(平成26年)6月には、ボディーカラーの見直しを行った。 2012年9月に生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2012年10月に在庫分が完売し販売終了。インスパイアは23年の歴史に一旦幕を閉じた。後継車は9代目アコードに統合された。 内装 3.5L V6エンジン
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