魔風忍軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:15 UTC 版)
魔風雷丸が率いる怪忍者集団。甲斐と信濃を本拠地としている。「影の里」に伝わる、巨大エネルギーを隠した「黄金の仮面」を狙って里を襲い、赤影の父・烈風斎を亡き者にした。雷丸の正体は、巨大な一つ目のとかげ忍獣「じじごら」であった。 魔風十三忍 魔風 雷丸(まふう いかずちまる) - 汐路章 無邪気だが狡猾かつ残忍な性格で、とても人間とは思えない風貌の持ち主。第三部の暗闇鬼堂同様、十二人の配下を擁し、魔風十三忍の頭領でもある。 小文字 右兵(こもんじ うひょう) - 月形哲之介 使う刀はバズーカや火炎放射器にもなる。 夜目 蟲斎(よいのめ ちゅうさい) - 大城泰 固い鎧に身を包み、奇声をあげて鎧虫怪獣「グロン」を操る。普段はグロンを縮小化して体内に隠しているが、グロン同様顎にある三日月型の痣が弱点。 雲間 猿彦(くもま さるひこ) - 二見忠男 一種のテレパシーで双子の弟・犬彦と連絡を取り合うが、特殊体質の持ち主で、自分が死ねば、犬彦も同時に死ぬ。降参したふりをして赤影の一行に潜り込み、赤影に自分を信用させるため血潮将監を殺し、一行を危機に陥れるが赤影や白影にスパイであることを見破られた後は、赤影一行の味方をするようになる。後に捕えられるも青影と陽炎に助けられ、その恩に報いるために雷丸や犬彦の目前で自害し、赤影と白影に看取られながら果てた。岩も切断するはがね鞭の使い手でもある。 雲間 犬彦(くもま いぬひこ) - 二見忠男(二役) 兄の猿彦と異なり、左の頬にほくろがある。第7話では青影から黄金の仮面を奪う。第8話では、猿彦になりすまし、赤影と白影を魔風堂におびき寄せるが、(殺してしまうと自分も死ぬので仕方なく)半殺しにしてあった猿彦が自害したことで死んでしまう。 血潮 将監(ちしお しょうげん) - 阿波地大輔 モヒカン刈りに泥鰌髭、弊衣をまとい、杖を持った仙人スタイル。普段は山蛭を肩に乗せており、吸血蛭の怪忍獣「ギロズン」として操る。透視術と傀儡の術の使い手でもある。 闇の黒蔵(やみのくろぞう) - 波多野博 顔の無い忍者。爛れて崩れたような顔をしており、顔の皮膚を千切って投げると爆発する。赤影を沼に引きずり込み、得意の変装術で赤影に化けて、白影らと別行動を繰り返すなど、不可解な行動をし、暗躍。その後、魔風の目は届かないと偽って、夜の地蔵岩の辺りに白影たちを誘導するが、魔風忍者たちに指示を出しているところを青影に偽者と見破られる。青影と鎖分銅の綱引きで、崖に落とした後、白影がいない隙に自分の正体を見破った猿彦と共謀し、彼と共に魔風に捕まったふりをして、白影を倒そうとするも、復活した本物の赤影に妨害される。赤影と対決するも、刀身を圧し折られ、仮面を真っ二つにされた後、正体を現す。白影の槍投げを空高く飛んで交わすも、赤影の投げた爆弾を受け、全身粉になって、死亡。 口無 水乃(くちなし みずの) - 沢淑子 岩石怪獣「ががら」を操る、十三忍唯一のくの一。雷丸に母親を人質に取られており、不本意ながら雷丸に従っている。過去に一郎次という、生きていれば青影と同い年になっていたであろう弟を修行中の事故で失ったため、姉・陽炎を慕う青影に亡き弟の面影を重ね、同情している。その思いから捕えていた青影にががらの弱点を教え、自ら逃がしたことで雷丸から最後通告をされ、やむなくががらと共に赤影一行に戦いを挑むも、赤影の機転によって敗れる。その際、ががらの爆発に巻き込まれて致命傷を負い、今わの際にががらを青影に託し、息を引き取った。 足切 主水(あしきり もんど) - 山本一郎 蟹を大蟹怪獣「ざばみ」に変えて操る。顔の中心に白い線をペイントし、無口で何を訊かれても「むぅん」と唸り声で返事をする風変わりな男。魔風堂での中忍の供養を警護し、供養が終わったところで草むらに隠れてざばみを操るが、赤影に透視術で見破られ、「忍法流れ星」で倒される。 引導坊(いんどうぼう) - 河上一夫 棒術の達人。伸縮自在のろくろ杖を使う。十三忍の一人とはいえ、使命などにそれほど興味を示していない。息子の鬼丸を一人前にするために棒術や忍術を厳しく教えるが、一方では目に入れても痛くないほど溺愛している。雷丸に鬼丸が人質に取られたため、陽炎をさらうように命じられ、止む無くこれに従うものの、自力で逃れてきた鬼丸の説得によって、雷丸の本性を知り離反。その後、息子と共に魔風に戻らず、いずこへと旅立った。実は妻に先立たれており、妻から鬼丸を忍者にすることに反対されていたことをこぼしている。鬼丸(おにまる) - 長張卓実 引導坊の息子。十三忍には含まれない。引導坊同様ろくろ杖を使える。雷丸に人質に取られかけるが、父との修行の賜物だけあって、自力で下忍を蹴散らして逃げ出す。子供ながらに豪胆で青影に対しても物怖じすらしない。忍法対決の最中に命を助けられ友達となった青影と共に、引導坊と赤影が戦っている場所に赴き戦いを中止させる。その後、青影と再会を誓い合い、父と共にいずこへと旅立っていった。 花粉 道伯(はなのこ どうはく) - 有川正治 女に化け髪に挿した花を人喰い植物「ばびらん」に変えて操る。色黒で鼻に金の輪をぶら下げているが、女に化けた時もこの金の輪をしている。9話で陽炎をさらい、10話で農夫と道作りから脱走した労働者をばびらんに食べさせた後、少女に化け、川上から「たすけて」と破った笠でメッセージを送って、赤影を森におびき寄せる。ばびらんのダメージや生死は、道伯にも同様に反映されてしまう。 不動 金剛丸(ふどう こんごうまる) - 鈴木金哉 百姓に化けて「魔風部落を逃げた」と言って赤影をおびき寄せる。特大サイズの刀を二本持っており、刀から破壊光線や衝撃波を発射する。そのうち、破壊光線を放つものが忍法地雷火陣。いまわの際に、地獄谷に来るよう赤影と白影に告げた。 でっかでか東馬(でっかでかとうま) - 大前鈞 13話に登場。言葉は話せないが雷丸に忠実な、巨漢で怪力の持ち主。子供である青影に化けて黄金の仮面を奪うという、達人級の変装術の使い手。赤影と白影に呆気なく倒される。 魔風下忍衆 魔風忍軍の手足となって暗躍する、鈴模様の頭巾と装束の忍者集団。バイキングの楯や鉄砲も使う。 魔風怪忍獣 グロン トカゲとアルマジロを合わせたような外見をした、夜目蟲斎が操る鎧虫怪獣。背中に固い装甲を持ち、アルマジロのように丸まるだけでなく、空を飛ぶこともできる。顎にある三日月型が弱点。 ギロズン 血潮将監が操る怪忍獣。蛭をモチーフにした奇怪な外見。口をバキューム掃除機のように使い、相手を吸い寄せ血を吸う。毒ガスも使うが、他の忍怪獣より小さく、身長は人間よりやや大きい程度。黒影と紅影を襲い、血を吸ってミイラにした。 ががら 口無水乃が操る怪忍獣。やどかりがモチーフだが貝殻の中身は甲殻類ではなく、トカゲ風。体を回転させたり、地中に潜って移動できる他、油と火を吐く。首をひっこめるとあらゆる攻撃を受け付けないが、攻撃も不可能になる。1度は赤影が森に誘い込んで自爆させられたが、もう1度だけ戦うことが可能であり、爆発に巻き込まれた水乃がいまわの際に青影に託した。その後託された青影に使用され、塔からざばみを遠ざけた。額の三つ目が弱点だが、体内に油を貯めて火を吐くので、外から火で炙れば自滅(爆)してしまう。 ざばみ 足切主水が操る、蟹の怪忍獣。泡とはさみを使って暴れる。第7話では赤影と白影が陽炎を助けに塔へ行った時、塔を攻撃し、青影が差し向けたががらを倒す。第8話では足切主水の指示で暴れるが、主水の死と共に消える。 ばびらん 花粉道伯が操る怪忍獣だが、怪獣というよりは人食い植物であり、形は蘭の花で生態はもうせんごけがモチーフ。七色の光で獲物を惑わせ、触手になったおしべで捕らえて食べるが、その触手が弱点でもある。花粉のバリア「花の粉膜」を作れる他、瞬間移動能力も持っている。花粉道伯と繋がっており、ばびらんがダメージを受けると道伯も苦しみ、ばびらんが死ぬと道伯も死ぬ。 じじごら 雷丸が操る怪忍獣。とかげがモチーフだが、角1本、目1個、腕の皮膜が特徴で、目から破壊光線を放ち、腕の皮膜で空を飛ぶ。第11話では青影をさらう。体内にグロン、ギロズン(巨大)、ががら、ざばみ、ばびらんを収容しており、第13話でこれらを解放して総力戦を挑むが、黄金の仮面の光線でこれらともども倒される。死んだ後の姿は魔風雷丸その人だった。
※この「魔風忍軍」の解説は、「仮面の忍者 赤影」の解説の一部です。
「魔風忍軍」を含む「仮面の忍者 赤影」の記事については、「仮面の忍者 赤影」の概要を参照ください。
- 魔風忍軍のページへのリンク