超人関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 03:16 UTC 版)
「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の記事における「超人関連」の解説
超人(ちょうじん) 人間とは異なる力を持つ生命体。戦闘に適した能力以外にも「歌で多くの人の心を揺り動かす」といった叙情的な能力を持つ者や、自身は人間でも現代文明を凌駕するポテンシャルを持った武器(ダイヤイーターの銃ステッキなど)を持つ者も、超人的な能力保有者とみなされる場合がある。 日本では妖怪たちのように遥か過去から人間と共存していた超人もおり、彼らの活躍は新聞や雑誌で多く掲載されたが、過去の戦争ではその異能が戦争の道具として利用されるようになり軍事機密化。戦後もその流れで「機能秘密法(通称・超人秘密法)」という法律が施行され、公的には超人の存在は認められないことになっている(マスコミも超人を現実的存在として報道する事は厳禁とされている)。ただし現実には国の保安部や警察などで公務員として活動している超人はおり、非合法ながら人々の前に堂々と姿を現し活躍する超人もいる事実から、「公然の秘密」という認識のされ方が一般的である。 一部のテレビ局や児童少年少女向け雑誌ではフィクションとして超人を取り上げているが、超人課の介入により偽の情報が意図的に含まれている。超人の定義 一般的には外見に関係なく宇宙人でも怪獣でも魔法少女でも「超人」と一括りにされる。超人課でも同様の定義をしている。等身大ロボットは厳密には生命体ではないが、それに準ずる知性が認められる場合、通常は超人として扱われる。 これに対し「帝都広告社」では、人間の身体に存在する「超人因子」が何らかの要因で活性化し異能の力を得た“ 人間が進化した存在 ”のみが「超人」であるという定義で行動しており、宇宙人・怪獣・妖怪など、元々地球人類(ホモ・サピエンス)ベースでない存在は彼らのターゲットからは外されている。 人造超人(じんぞうちょうじん) 普通の人間へ手術で後天的に超人能力を与え、人工的に創りだした超人。 小笠原の秘密超人研究施設や札幌の北洋診療所における超人研究の結果、超人能力の秘密がある程度解き明かされたことにより、神化40年代後半頃より国が絡む様々な場において用いられるようになった。「札幌国スポ」のスキージャンプ日本代表として活躍した「スリーバードメン」も人造超人の一種「スポーツ超人」である。 超人病(ちょうじんびょう) 普通の人間が病理的な理由により、ある日突然超人能力を覚醒させた状態。それ自体は「死に至る病」ではないが発症者はほとんどが力を制御できず暴走させてしまい、日常生活に支障をきたす。神化47年頃より日本各地で発症する者が見られるようになり、翌48年には発症者が夥しい数になり社会問題化。この年は「超人大爆発期」と呼ばれるようになる。「病気の一種」と定義されているため、超人課や帝告も発症者を超人とは見なさない。 発症の原因は、外来植物であるセイタカアワダチソウの突然変異種(以下「草」)の花粉などに含まれる成分が人間の「超人因子」を刺激、異常に活性化させるかららしいことが早期に解っていたため、当局では超人因子抑制剤・ナイノリンを発症者へ投与したり「草」を焼却するなどして根絶を図っているが、完全撲滅には至っていない。 魔法(まほう) 星野輝子が保有・行使する、この世界の因果律とは異なる法則で動く「力」。魔法力(まほうりょく)とも言い、輝子が「メテオテール」と唱える呪文によって発動する。劇中では物質を別のものに変換したり、ワープゲートを作り別々の空間を繋げてエクウスの武器を転送するなど、主に物理的な系統の魔法を使っている。なお瀕死の状態を復活させるなど、生命に強く干渉する魔法の行使はウルにより固く禁じられている。 輝子一人でも軽い物体を動かしたりする程度なら呪文詠唱のみで使えるが、上記のような大きな力を行使するにはウルに「魔女力(の)チャンネルセット」をしてもらう必要がある(魔法少女の姿に変身することも必要かどうかは定かでない)。 なお、SPRのメンバーたちも魔法(魔術)を使うが、彼らの使うそれは輝子のものとは系統が異なる(行使する際に呪文を使わず、道具を用いるなどの差異あり)。メンバー曰く「高度に発達した魔術は科学に等しい」ので、詳しい構造が不明な柴来人のロボット体も彼らの魔法でメンテナンス出来る模様。 タイムウォッチ 芳村兵馬が常に所持する懐中時計風の機械(以下“時計”)。時間を停止・逆回転させることが出来る。ただし時間操作が及ぶ範囲は狭く効果の持続時間も短いため、限定された状況でしか有効に働かない。「時計」を身に付ければ兵馬でない第三者でも時間操作の効果を受けないので、発動後に「時計」を渡せば、その人物は時間操作された範囲でも活動出来る(この際は兵馬も効果の影響を受ける)。 元来はTP隊員「スーパージャガー」が持つ装備品の一つであったが、神化43年のIQ超人課襲撃時、星野輝子が兵馬の消失を防ぐため、Sジャガーの時計を人吉孫竹博士に渡し解析を依頼したことをきっかけとして、博士が後に時間移動の基礎理論を研究・構築した人物になるという重要な史実が発生。「(Sジャガーの後の姿である)兵馬の存在が無ければ時計は博士の手に渡らず時間移動の技術も生まれない(兵馬が消えれば後の歴史が大きく変わってしまう)」という状況が起きたことで、兵馬はいわゆる「特異点」のような存在となり。アキラを倒しても「兵馬」は消失しなくなった。 フューマーの「器」 外宇宙生命体「フューマー」が憑依している人物(の死体)。 本作では「秋田大司」「内畑豊至」「島津星七」の3人と、秋田が乗り換えた「三矢准一」計4名がこれに該当する。 フューマーは常に別個の肉体(器)に憑依しないと存在を維持出来ないのだが、「器」は魂の無い者(要するに死体)で無ければ成らず、「器」を得る際には大抵命を奪う行為が伴う。 また彼らは高度な知性と超常の力を有しているが、憑依時に真の力を発揮してしまうと「器」が長く持たず壊れてしまうため、彼らのパワーを受け止めるほどの究極的な「超人」を生みだし後に「器」にするため、日本の要人たる上記四名に憑依し密かに様々な介入を行っていた(生前の三矢議員へ機能秘密法の改正を促すなど)。 秋田が芳村兵馬と人吉孫竹の話に乗って超人課の設立に協力したのも、孫竹の養子・人吉爾朗が彼らの「器候補」としての条件を満たしていたためであった。 後に秋田(三矢)も含めフューマー3名は揃って滅びることになるが、彼らの「力」だけは爾朗に宿り、爾朗の中の「存在」を制御するようになる。 クロードの「怨念」 長川神が「怪剣クロード」として活動する際、頭に被っていたフルフェイス型のヘルメット(以下「オリジナル」)は新宿擾乱で彼が死した後に回収。「オリジナル」の超人能力増幅機能に着目した帝告や芳村兵馬が研究し改良を加え、量産されたものがレックスFEおよびNUTSの操縦用に使われた(以下「量産型[ヘルメット]」)。 この量産型を被り内部ディスプレイを起動すると、クロードがアシスタントアバターとして表示される(起動中はパイロットの声もクロードの声に変わる)。 「クロード」が表示され声も変わる理由は当初「オリジナル」の設計を流用したためだと思われていたが、違和感を覚えた爾朗は東﨑倫子から量産型を借りて被り「クロード」と対話する。その会話において、爾朗は「長川神が今際の際、ヘルメットの電子演算回路に「クロード」という仮想人格を焼き付けたのではないか」と仮説を立て、これを被り続けると「クロードの怨念に取り憑かれる」と警告したが、この時点では風郎太に一笑に付されて終わった。 その後「クロード」の声に耳を貸すと、パイロットは過去クロードに扇動された超人主義者たちのように過激な破壊行動を行ってしまうことが判明。レックスFEとNUTSは暴走し、爾朗の仮説は最悪の形で立証されてしまう。
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