第40 - 43編成とは? わかりやすく解説

第40 - 43編成(13次車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:44 UTC 版)

営団05系電車」の記事における「第40 - 43編成(13次車)」の解説

東京地下鉄東京メトロ発足後2004年度製造の第40 - 43編成が13次車該当する。 このグループは「新技術採用した次世代通勤車両」・「今後標準車両」として東葉高速鉄道共同開発したものである。東葉高速2000系仕様共通化同時発注複数一括発注の新契約方式により、今まで05N系比べて15 %のコストダウン図った設計にあたって車両コストダウン衝突安全性向上・リサイクル性上・火対策車体高精度化と上質化・快適性の向上をコンセプトとした。 東葉高速鉄道との協定により日立製作所提唱の『A-train』の構体採用している。なお、日立車両導入は、営団時代1964年丸ノ内線500形801・802号車以来40年振り導入となったまた、標準車両」の規格にも適合する新技術の導入 従来車両構体アルミニウム骨組み基本とし、これらを溶接棒用いたMIG溶接基本組み立てていた。 この13次車では屋根構体・側構体台枠など全ての構体ダブルスキン構造中空押出形材構成し、これらを20 mを通して摩擦攪拌接合FSW)にて接合する「オールダブルスキン構造」を採用した。さらに複雑な形状をする先頭車前頭側面骨組み構成をやめ、1枚アルミ板から三次元削り出し加工にて製作している。 また、内装床下機器製作にはモジュール化・アウトワーク化を実施している。従来内装床下配線配管骨組み対し現物合わせ組み立てていた。13次車では中央天井、側天井つり手腰掛の各モジュール配線配管モジュール前もってアウトワークにて製作し、これらの各モジュールをダブルスキン構体一部であるマウンティングレールにボルト固定する方法採用している。これにより構造簡素化部品点数削減コストダウン図っている。 外観では屋根構造が張り上げ屋根となり、車端部の窓は車体との段差をほぼなくしたほか、車外の側扉引き込み防止ゴム省略された。車端部では隅柱強化した三角形断面構造とし、側構体と妻構体と強固に接合させた。これにより11次車までよりも車体強度を向上させ、衝突事故時の安全性をより向上させた。 火災対策有毒ガス対策 客室においては韓国大邱地下鉄放火事件教訓として、火災発生時に塩素ガスシアンガス等の有毒ガス発生源となる塩化ビニルFRP等の合成樹脂材料使用取りやめている。また、内装材はリサイクル性の向上のため、車体材料と同じアルミニウム使用部材多用する「モノアロイ化」(単一合金化)を図っている。 座席1人分ごとに区分されたセパレートシート化され1人分の掛け幅は460 mm拡大した。袖仕切形状変更された。床敷物は塩化ビニル系から火災発生時に有毒ガス発生しない灰色ゴムとなった。側扉横の手すりは戸一体化したアルミ形材に、車両貫通扉ドアクローザ式から傾斜式に変更持ち手従来よりも長い手すりとなった火災対策としてつり革つり輪材質ポリエステル樹脂に、ベルト溶融滴下のしないナイロン繊維製使用している。つり手棒受けは従来車ではアルミ中空品に白色焼付塗装したものであったが、このグループアルミの無塗装品で板状のものに変更した車体の上質化とコストダウン 車体の上質化として側壁の非常通報器、ドアコックドア上の鴨居点検ブタ部の車内案内表示器内装パネルとの段差をなくし、見付けをすっきりさせた。また仕様見直しによって、ラインデリアの台数を各車2台削減、側扉ガラス単板ガラス化、側窓のカーテン引っ掛け式に戻された。さらに車内案内表示器は全扉上配置から千鳥配置とし、表示器のないドア上部には「このドア開きます」「反対側のドア開きます」の表示ランプ設置された。 中間車2・9号車車椅子スペース設置しているが、新たに3 - 8号車にはフリースペース設置したフリースペース座席のない点では車椅子スペース同様だが、後者車椅子利用者の安全上から非常通報器と車椅子固定ベルト固定ベルト13次車で初採用)を設置するが、前者大きな荷物持った乗客のためのスペースとしており、非常通報器と固定ベルト省略されている。 制御装置三菱電機製だが、PGセンサレス方式純電気ブレーキ対応形となった素子耐圧8次車以降3,300 V - 1,200 A)。編成組成11次車以降と同じであるが、パンタグラフ編成で5台から3台に削減された。床下機器では別々に艤装していた主回路断流器高速度遮断器HB)は1つの箱(断流器箱)に集約したほか、補助回路高速度遮断器SIV HB)も1つの箱(変圧器箱)に集約している。 付随車3両に設置されていた第二空気だめ(空気溜め=空気タンク)は、空気圧縮機CP搭載車第一空気だめの容量大きくすることで廃止したほか、別々であった保安空気だめと戸閉空気だめは2室空気だめとして一体化されている。従来独立して設置していた機器類(各種接触器類、通報制御器、TISモニタ局、接地スイッチ等)は共通機器箱に集約した。これらは艤装工程削減コストダウン、省メンテナンス化のためである。 第42編成13次車)(2020年6月23日) MAP-178-15V134形VVVFインバータ装置・2側の素子冷却フィン写真東葉高速2000系同一品) 機器集約された共通機器箱。写真は05-440号車の例で、設置機器車両によって一部異な概要にある通り、このグループ当初東葉高速車を含めて19投入する計画となっていたが、計画変更され10000系投入に伴う07系有楽町線から東西線への転属補充することとなったこのため、第44 - 47編成製造計画中止され2004年度製造された第40 - 43編成4本(13次車)と東葉11本(当初の予定通り)の15本で終了となった

※この「第40 - 43編成(13次車)」の解説は、「営団05系電車」の解説の一部です。
「第40 - 43編成(13次車)」を含む「営団05系電車」の記事については、「営団05系電車」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第40 - 43編成」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第40 - 43編成」の関連用語

第40 - 43編成のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第40 - 43編成のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの営団05系電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS