手すりとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 手すりの意味・解説 

て‐すり【手×摺り】

読み方:てすり

人がつかまるために、階段ベランダなどの縁に取り付ける横木や柵。欄干

《「てずり」「ですり」とも》人形芝居舞台で人形遣いの腰から下を隠す横板文楽では三つあり、舞台の奥か手前から一の手・二の手・三の手という。


手すり

階段ベランダ等で、歩く人がつかまるように取り付けた柵、または柵の上渡した横棒高欄の事。木製ステンレス等の金属性のものがある。

手すり(てすり)

デッキ階段ロフト吹き抜け設け横木。柵。落下防止移動の際の補助役割もあるが、ログハウスでは、さまざまなデザイン取り入れて意匠として機能している手すりも多い。またマシンカット・ログハウスのデッキ場合、1~2階とも壁と同じログ積んだものを柵とする場合も多い。→手すり子

手摺

(手すり から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 00:36 UTC 版)

階段に設置されている手摺

手摺(手すり)(てすり、英語: Handrail)とは、階段、屋上やベランダ、壁面、廊下等に取り付けて人の落下を防いだり行動の補助に使用される状、または横木状のもの。多くは建築物の一部として見られるが、ベッドなどの家具、電車船舶などに取り付けたものも言う。ただし椅子などの肘掛けなどは普通手摺とは言わない。

欄干(らんかん)、高欄(こうらん)、おばしまとも言い、一般には「手すり」と漢字かな交じりで表記されることが多い[1]。狭義には柵上の欄干などの上に渡した手でつかむ横木(笠木と言う)を指すが、柵状のもの(手すり子と言う)も含めて構造全体をいう場合もあり、木材、竹、金属、石材その他の材料で作られる[2][3]

用途

手すりには設置方向により、水平方向の水平手すり、斜め方向の斜め手すり、縦方向の縦手すりがある[4]

また、使用目的によって補助手すりと墜落防止手すり柵、安全手すりとに分けられ、前者はトイレ風呂場などで手で掴んで行動の補助とするもの、後者は屋上やバルコニー、エスカレーターなどからの落下を防止するために膝から胸の高さ程度に作られる柵状のものである。階段に沿って作られるものでは補助手すりと墜落防止手すり柵の両方を兼ねる[3]。安全手すりは、バス電車の急停止の際に転倒防止のために設置されている。

材質としては、木製、鉄製、アルミ製、ステンレス製、ポリプロピレン製、塩ビ製(近年は抗菌仕様のものもある)などが用いられている。

近年では、縦方向水平方向の手すりを一体にした格子状手すり、照明機能や呼び出し機能(補助手すり用)、滑り止めの素材や点字プレートを付加したものもある。

建築分野

建築分野では、水平手すりは歩行の補助、斜め手すりは階段の昇降、縦手すりは便座からの立ち上がりなど体重の上下移動の補助に用いられる[4]

日本の建築基準法では階段とその踊り場や、2階以上のバルコニー屋上などに法施行令第126条(屋上広場等)で、第一項に高さ1.1m以上(但し、高さの基準を満たしていても、途中に足掛かりがあると転落のおそれがあるので注意)の手すりを設置することが義務付けられている。

手すり子の間隔が広いと、乳児が転落する危険性がある。そのため、任意規定ではあるが、法令[5]や規格[6]では、手すり子の間隔を内寸110mm以下とすることが定められている。

交通分野

手すりは車内で立った姿勢を維持したり、座席から立ったり座ったり、車内を歩くのを補助するために設置される[4]。特に座席前などに設置される縦手すりはスタンションポールという[7][4]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 日本大百科全集 23 P.831
  2. ^ 日本大百科全集 16 P.130
  3. ^ a b 手すり大全
  4. ^ a b c d 斎藤綾乃, 鈴木浩明, 藤浪浩平 ほか、「列車内の手すり・吊り手の径に関する検討」 『人間工学』 2008年 44巻 4号 p.231-240, doi:10.5100/jje.44.231, 日本人間工学会
  5. ^ 住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度における、等級5の基準
  6. ^ JIS A6601:2013「低層住宅用バルコニー 構成材及び手すり構成材」
  7. ^ 銀座線に新型車両1000系を導入”. 東京メトロ. 2019年2月10日閲覧。

参考文献

  • 工藤圭章「欄干」『日本大百科全集 23』(第二版第二刷)小学館、1994年1月。ISBN 4-09-526123-4 
  • 平井聖「手すり」『日本大百科全集 16』(第二版第二刷)小学館、1994年1月。ISBN 4-09-526116-1 
  • 日本アーキテクチュア編 編『手すり大全』日経BP社、2008年10月。ISBN 978-4-8222-6658-5 

関連項目


「手すり」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「手すり」の関連用語

手すりのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



手すりのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
リフォーム ホームプロリフォーム ホームプロ
Copyright(c)2001-2024 HOMEPRO CO.,LTD ALL RIGHTS RESERVED.
地球丸地球丸
Copyright© The Whole Earth Publications Co.,Ltd. All Rights Reserved.
地球丸ログハウス用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの手摺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS