瓦
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瓦(かわら、英: roof tiles)は、屋根葺きに用いられる代表的な建材である[1]。
注釈
- ^ 瓦という字、概念が用いられているのは、他にも煉瓦(れんが)など。
- ^ 英語では屋根瓦は「(roof)tiles」と呼ばれる。「tile」は「cover 覆い」という意味のラテン語: tegulaを語源としておりそれが古英語でtileとなったものであり[3]、tileも主として粘土を焼いて作られており、屋根や壁を覆うことに使われているわけである。英語では屋根瓦を指す場合にも「tile」と言うだけでも大丈夫だが、「屋根覆い」という分類をはっきりさせる場合に「roof tile」と言う。
- ^ 参考:JIS A5402:2002[10]
- ^ ただし、その際は桟瓦や本瓦は用いず、試し割り専用の瓦、又は棟積みに用いる熨斗瓦を使う。
出典
- ^ a b c 日本大百科全書『瓦』 - コトバンク
- ^ 『屋根』 - コトバンク
- ^ 出典:Oxford Dictionary
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- ^ セメント瓦屋根ってどんな特徴があるの?
- ^ 沖縄で普及した「セメント瓦」 今や工場は1軒だけ 最後の職人「需要ある限り作り続ける」
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- ^ JISA5402:2002 プレスセメントがわら
- ^ a b c d e 前場幸治『古瓦考(相模国分寺千代台廃寺)』冬青社、1993年
- ^ EcoKawara|テラゾーや瓦舗装やリサイクル舗装や二重床のタイルに最適
- ^ a b 近藤豊著『古建築の細部意匠』大河出版 1972年
- ^ 日本セラミックマシナリー協会編『セラミックマシナリーハンドブック』日刊工業新聞社 2006年7月
- ^ 『日本書紀』21巻 崇峻天皇
- ^ - 香川県三豊市- 宗吉瓦窯跡
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- ^ 小山市公式サイト、小山博物館『国指定史跡「乙女不動原瓦窯跡」』
- ^ 三里町公式サイト「水殿瓦窯跡」
- ^ 山本清一「古代瓦 文化財の守り神◇姫路城や東大寺の屋根修理、技術継承へ職人育成◇『日本経済新聞』朝刊2018年4月5日(文化面)
- ^ 一般社団法人 日本伝統瓦技術保存会(2018年5月4日閲覧)
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- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 現在(平成24年12月)粘土瓦の産地は24箇所 全国に点在 石州瓦工業組合
- ^ 瓦5 国内の瓦産地による呼称
- ^ 粘土瓦産地 - 大和製瓦株式会社
- ^ 瓦のはなし
- ^ 福井県瓦工業協同組合
- ^ 京瓦とは 浅田製瓦工場
- ^ 城島瓦 久留米観光コンベンション国際交流協会
- ^ a b 『瓦師』 - コトバンク
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- ^ “ひと@東海:鬼師 岩月久美さん(54) 鬼瓦で新たな試み /愛知”. 毎日新聞. 2022年12月28日閲覧。
- ^ 小林信明編『新選漢和辞典』小学館、1963年。
- ^ 阿辻哲次著『部首のはなし 2』 中央公論新社 2006年
瓦製造業
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利根川の氾濫原野に位置していた東淵江には、瓦や煉瓦に向いた良質な原土が採集できた。これにより1909年(明治42年)頃から、中川沿岸で瓦製造が始められた。その後瓦産業は興隆し、1926年(大正15年)には中川沿岸を中心に、東淵江全体で14軒の瓦製造業者が操業していたという。 しかし、日中戦争や太平洋戦争が始まると、戦時統制や日立工場の拡大による用地買収などで瓦製造業は中断を余儀なくされ、戦後は建築様式の変化などから瓦の需要も減ってしまった。近傍の原土も採り尽くしてしまい、遠方から輸送するため採算も取れなくなったことも重なり、戦後復興期のなかで多くの瓦製造業者が廃業した。最後まで操業していた「杉本鬼瓦店」2代目の尾本正一が、鬼瓦を初め特殊瓦を製造する技術を認められ、1982年(昭和57年)12月10日、足立区登録無形文化財の鬼瓦工芸技術保持者に指定されたが、1993年(平成5年)に廃業した。これにより、東淵江の瓦製造業の歴史は終焉した。 主な瓦製造業者は以下の通り。※現在これらの製瓦工場は存在しない。 尾本家(杉本鬼瓦店)
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