烈車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:37 UTC 版)
「烈車戦隊トッキュウジャー」の記事における「烈車」の解説
レインボーラインを走るトッキュウジャー専用の巨大車両。イマジネーションエネルギーを動力源とする。トッキュウレッシャーとも呼ばれる。 ライトたちの乗るトッキュウオー構成の戦闘用烈車は通常レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクの順に連結した状態で走行している。トッキュウチェンジャーで呼び出されたそれぞれの烈車は、コントロール権を一時的に委譲されたトッキュウジャー5人によって運転(操縦)され、トッキュウオーへの合体や戦闘を行う。状況に応じてサポート用烈車を召喚し、その力を借りることができる。また、それぞれの烈車は任意に連結して走行することも可能。空中であっても、線路を前方に出現させて走行することが可能。第8駅ではトッキュウオーに合体せず、バクダンシャドーの周囲をディーゼルレッシャーを含む6編成で取り囲んでの一斉射撃、終着駅ではハイパーレッシャー以外の13編成で連結しての特攻で勝利している。 サポート用烈車のうちディーゼルオーになる3編成は第9駅以降、ディーゼル・タンク・カーキャリアの順に連結した状態で登場している。 操縦席の台座は、戦闘用烈車で呼び出す烈車はそれぞれの先頭車両の形状を模したもの、サポート用烈車は共通の形状に烈車名のアルファベットが刻まれたものになっている。トッキュウオーおよび超トッキュウオー合体時は操縦席の台座ごと集合コクピットに移動する(ディーゼルオー合体時は集合せずそれぞれの場所で操縦する)。集合コクピット背面に設置されたLED式電光掲示板の字幕は状況に応じて変化する。 各烈車の車体側面には形式番号と思われるアルファベットと数字が表記されている。 シャドーラインの侵攻によってシールドとカーキャリア以外の多くのサポート用烈車がレインボーラインからはずれて行方不明となっており、それらを捜索することもトッキュウジャーの目的の一つとなっている。 第31駅では全烈車が清掃のために使えず、明の運転するバスによる振り替え輸送を行っている。 終着駅では、子供の姿に戻った初期メンバー5人に見送られながら、明、車掌、チケット、ワゴン、総裁とともに昴ケ浜を出発し、去っていく。 トッキュウオーに合体する5台は、個性を持たせるため新幹線などに統一するのではなく複数種類が混在している。初期に登場する烈車は現実的なモチーフが用いられているが、先に進むにつれ創作性の強いものとなっていった。 烈車のミニチュアはOゲージスケールで制作されている。周囲の建物などにはOゲージよりも小さいNゲージ用のミニチュアを用いることで烈車の巨大感を表現している。レッドレッシャーのみ大型のモデルも造られており、他の烈車をこれに絡める時はロボットのスーツの一部を用いている。特撮監督の佛田洋は、烈車の描写についてミニチュア特撮で撮影できたことで、メカの描写がフルCGであった『仮面ライダー電王』ではできなかったことをやりつくしたと述べている。 各烈車の運転席のセットは1つのセットを飾り変えて撮影している。 レッドレッシャー 1号が運転する蒸気機関車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG R38-001」-「TQG R38-003」。トッキュウメタル強化合金製。3両編成。客車はトッキュウジャーの拠点を兼ねている。煙突からイマジネーションエネルギーを排出して周囲のものの想像力を高めることができる。 トッキュウオーの頭部と胴体の中央部を構成する。 ライト以外のメンバーでも運転できる。東映プロデューサーの宇都宮孝明の要望により蒸気機関車がモチーフとなった。 大型のミニチュアモデルは自走できず、ピアノ線で引いて動かしている。また大型モデルにはスチームを噴くギミックが組み込まれている。 客車内のセットでは、色調や素材感など過去の新幹線のものを意識しているが、色合いが単調にならないよう座席の色にはオレンジが用いられている。また、撮影を容易にするため座席の数は実際の列車よりも少ない。客車内に設置されている電光掲示板は本物が用いられており、状況に応じて表示が変化する。 ブルーレッシャー 2号が運転する新幹線系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG B200-001」-「TQG B200-003」。トッキュウアルミニウム合金製、ダブルスキン構造。3両編成。 トッキュウオーの右足と胴体の右側を構成する。 イエローレッシャー 3号が運転する箱型列車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG Y331-001」・「TQG Y331-002」。トッキュウステンレス合金製。2両編成。 トッキュウオーの右腕を構成する。 グリーンレッシャー 4号が運転する新幹線系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG G400-001」-「TQG G400-003」。トッキュウアルミニウム合金製、ダブルスキン構造。3両編成。 トッキュウオーの左足と胴体の左側を構成する。 ピンクレッシャー 5号が運転する箱型列車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG P533-001」・「TQG P533-002」。トッキュウステンレス合金製。2両編成。女性専用車両かつ座席はロングシートでカグラ用の個室がある。 トッキュウオーの左腕を構成する。 ビルドレッシャー 第18駅から登場。レインボーラインからトッキュウ6号に譲渡された建機車両系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG BLD923-01」-「TQG BLD923-06」。トッキュウメタル強化合金製。前方車両3両・後方車両3両の計6両編成。通常は後方車両の上に前方車両を乗せた2階建て状態で運行している。ドリルレッシャーを乗せて走行することも可能。前方車両の1両目にはバケット、2両目にはパワークレーンが装備されている。 運転しにくかったため明によって運転席を改造(明いわく「調教」)され、天井から下がった複数の紐をそれぞれ引くことで運転や各装備の操作をする。運転席の描写は、プロデューサーの宇都宮孝明から「からくり屋敷のように紐を引いて動かす」という案が出され、それに合わせて「明が改造した」という設定が加えられた。 後方車両のミニチュアは、ベルトを動かすギミックが組み込まれているため自走用の動力はなく、上下合体時はピアノ線で引いて動かしている。特撮監督の佛田洋による絵コンテでは、掘り出した土をベルトコンベアで運び出すという描写が存在したが、尺に収まらないため撮影されなかった。 ハイパーレッシャターミナル 第31駅から登場。レインボーラインの中枢となり、すべての烈車を収容できる大型のターミナル駅。駅としての機能のほかに、烈車の車両基地でもあり、こびりついた闇を洗い落とすための洗車場にもなる。内部には総裁が指揮する総合司令所があり、レストランなどの施設も存在する。シャドーラインのキャッスルターミナルに相当する重要施設であり、シャドーラインに占領されるとほとんどの駅が支配下に置かれるとされる。 ワゴンいわく「(この駅には)めったに停まらない」。特撮監督の佛田洋が車両基地風の画面作りを要望したことからデザインされた。 ハイパーレッシャー 第32駅から登場。ハイパーレッシャターミナルが烈車変形する黄金かつ巨大な蒸気機関車系トッキュウレッシャー。ハイパートッキュウメタル強化合金製。1両編成。車体表記はなし。大型車両にトッキュウレッシャーと同型の小型車両が搭載された状態で1つの車両となっている。 本体となる大型車両は莫大なイマジネーションエネルギーを貯蔵しており、4門のビーム砲と6門のキャノン砲で武装している。 総裁が使用許可を出すことで召喚が可能となり、主にハイパートッキュウジャーが操縦する。 サポート用烈車 シールドレッシャー 第4駅から登場。サポート用の装甲列車系トッキュウレッシャー。トッキュウチタニウム合金製。1両編成。車体表記はなし。他の烈車と異なり、コクピットは存在しない。先端を上下に展開することでシグナルシールドになる。烈車武装では左腕に装備される。 カーキャリアレッシャー 第5駅から登場。サポート用の車運車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG C10000-1」。トッキュウスチール強化合金製。2両編成。5色のダッシュカーを1台ずつ積載し、カタパルト式に射出させる。途切れた線路がある際にはランプウェイを立ち上げることで自身を線路の代理として機能させる。 ディーゼルオーの右脚を構成し、烈車武装では右腕に装備される。ダッシュカー カーキャリアレッシャーに積載されている自動車型のメカ。メンバーのカラーに合わせた5台が積載されている。線路が途切れるなどして烈車で移動ができない場所へ行く場合に使用するが、イマジネーションの力で動いているため目的地に着くと消滅する。 トッキュウオーカーキャリアでは弾丸としても使用する。 タンクレッシャー 第5駅から登場。サポート用のタンク車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG T9800-1」。トッキュウスチール強化合金製。2両編成。他の烈車にエネルギーを供給できる(走行中も可能)。二重構造の強固な外壁を持つ。 ディーゼルオーの左脚を構成し、烈車武装では両腕に装備される。 ディーゼルレッシャー 第7駅から登場。最古参のサポート用の内燃機関車系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG DH65-001」 - 「TQG DH65-003」。ライトからは「じいちゃん」と呼ばれている。トッキュウスチール強化合金製。3両編成。内燃機関と先頭車両のV型エンジンによる高出力によって強力な牽引力を誇る。凍結防止用加熱装置を搭載しており、いかなる環境下でも走行が可能。自動追尾式のディーゼルミサイルで武装している。後部車両の外観は貨車のようなデザインになっているが、車内はレッドレッシャーなどと同じく客室になっている。博物館に長年放置されていたために朽ち果てる寸前だったが、ライトの尽力により再起動に成功した。戦闘が終わると博物館の展示場所に戻っていく。 レッドレッシャーのメンテナンス時などにはレッドレッシャーの代わりにトッキュウジャーの移動手段となる。 ディーゼルオーの上半身を構成する。車内のセットはレッドレッシャーのセットの壁面を付け替えたものである。 ファイヤーレッシャー 第13駅から登場。サポート用の消防車両系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG F119-001」・「TQG F119-002」。トッキュウスチール強化合金製。2両編成。後部車両上部にあるファイヤーラダーによる強力な消火能力を持つ。通常は巨大な消火器型のオブジェになって待機している。安全ピンを抜くと、出入り口が開いて車内に乗り込める。 ライトはチケットに訂正されるまで「消火器レッシャー」と呼んでいた。 烈車武装では両腕に装備される。 ポリスレッシャー 第14駅から登場。サポート用のパトロール車両系トッキュウレッシャー。車体表記は「TQG P110-001」・「TQG P110-002」。トッキュウスチール強化合金製。2両編成。高速での追跡能力を持つ。先頭車両上部のポリスガンによる攻撃も可能。通常はきらり台警察署の地下で待機している。 烈車武装では両腕に装備される。 ドリルレッシャー 第18駅から登場。トッキュウ6号が所有するサポート用の地底車両系烈車。シャドースチール強化合金製。1両編成。車体表記はなし。 元はシャドーラインでザラムが使っていたドリルクライナーだったが、ザラムとともにレインボーラインに移ったことでドリルレッシャーとなった。その経緯もありシャドーラインに突入できるというメリットがある一方で、クライナーロボの腕に装着されて利用されることもある。 第29駅でトッキュウジャーと手を組むふりをしたシュバルツ将軍にトッキュウレッシャーごと強奪されたが、第35駅で明がシュバルツ将軍と「ドリルレッシャーを返還する代わり、時が来れば軍門に降る」という交渉をしたことで返還された。 烈車武装では左腕に装備される。 スペック 数値は特記のない限りテレビ朝日公式サイトに基づく。 名称全高全幅全長重量スピード出力レッドレッシャー5.9m 4.8m 50.6m(連結部除く) 380t 680km/h 340万馬力 ブルーレッシャー8.0m 49.6m(連結部除く) 350t 780km/h 300万馬力 イエローレッシャー7.5m 26.7m(連結部除く) 210t 600km/h 180万馬力 グリーンレッシャー8.0m 49.6m(連結部除く) 350t 780km/h 300万馬力 ピンクレッシャー7.5m 26.7m(連結部除く) 210t 600km/h 180万馬力 レッド-ピンク連結時 205.0m シールドレッシャー5.8m 5.0m 18.4m(連結部除く) 140t 400km/h 120万馬力 カーキャリアレッシャー7.1m 5.6m 28.7m(連結部除く) 260t 500km/h 230万馬力 タンクレッシャー6.0m 5.3m 28.4m(連結部除く) 230t 550km/h 200万馬力 ディーゼルレッシャー7.9m 6.8m 89.4m(連結部除く) 960t 650km/h 830万馬力 ファイヤーレッシャー9.2m 5.1m 29.1m(連結部除く) 280t 650km/h 240万馬力 ポリスレッシャー8.6m 4.8m 27.2m(連結部除く) 250t 800km/h 220万馬力 ドリルレッシャー6.5m 4.7m 19.0m(連結部除く) 140t 400km/h 130万馬力 ビルドレッシャー(合体時)21.4m 7.2m 85.7m(連結部除く) 1800t 600km/h 1500万馬力 ビルドレッシャー(前方車両)13.5m 6.5m 62.5m(連結部除く) 700t 630km/h 600万馬力 ビルドレッシャー(後方車両)8.7m 7.2m 85.7m(連結部除く) 1100t 580km/h 900万馬力 ハイパーレッシャー26.8m 44.7m 52.4m 10050t 900km/h 8700万馬力 ハイパーレッシャターミナル25.3m 98.2m 10050t
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