かかん‐ぷ〔クワクワン‐〕【火×浣布】
石綿
火浣布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 08:00 UTC 版)
火鼠の毛から織って作った火浣布(かかんふ)は、火に燃えず、汚れても火に入れると雪のように真っ白になるという特別な布だったという。 この火浣布とは実際は、鉱物性繊維の石綿であると言われる。 『隋書西域志』によると、史国に「火鼠毛」が産するという。史国とは昭武九姓の1つで、現在のウズベキスタンのシャフリサブスにあった都市国家である。 日本の『竹取物語』で、かぐや姫が阿倍御主人に出した難題が「火鼠の皮衣」である。『源氏物語』絵合巻では、この『竹取物語』の火鼠の皮衣段を描いた絵巻が登場するが、『河海抄』のその箇所の注釈には、漢代の東方朔著とされる地理書『神異経(中国語版)』・『十洲記』に見える火浣布の記述が引かれている。ただし、『竹取物語』で阿倍御主人が実際に入手したのは金青色の毛皮であり、漢籍に見える伝承とは描写が異なる。作中依頼されて皮衣を探した商人によれば、天竺(インド)の高僧による伝来品とされている。 漫画『犬夜叉』の主人公の犬夜叉は火鼠の毛で織った赤い衣(「火鼠の衣」)を着ている。
※この「火浣布」の解説は、「火鼠」の解説の一部です。
「火浣布」を含む「火鼠」の記事については、「火鼠」の概要を参照ください。
「火浣布」の例文・使い方・用例・文例
- 火浣布という不燃布
- 火浣布のページへのリンク