海外メディアの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 01:47 UTC 版)
「バトルフィールドV」の記事における「海外メディアの評価」の解説
レビューアグリゲータのMetacriticによると『BFV』は、PCとXbox Oneのバージョンで"Generally favorable reviews"(5段階の上から2番目、それぞれ82点と80点)、PlayStation 4バージョンでは"Mixed or average reviews"(5段階の3番目、74点)の評価を受けた。 Game Informer(アメリカの月刊ビデオゲーム雑誌)では評価を8/10とし、「最終的な評価は、今後リリースされる協力プレイモードのコンバインド・アームズ、バトルロワイヤルモードであるファイアストームの成功と失敗、そして、DICEが継続的に魅力的なコンテンツを提供できるかどうかによって決まる」としている。GamesRadar+では3.5/5の星を付け、ゲームプレイを称賛しながらも、オンラインのマルチプレイヤーを批判しながら「第一次世界大戦を扱った前作ほど劇的な変化ではなく、また、本作の熟慮された設計は、模擬的なサンドボックスとしての強みを際立たせている」としている。
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海外メディアの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:26 UTC 版)
「風立ちぬ (2013年の映画)」の記事における「海外メディアの評価」の解説
映画公開直後に監督の宮崎駿が引退を宣言したことから、「宮崎駿最後の作品」として大きな話題を集めた。一方では、太平洋戦争のきっかけをつくった真珠湾攻撃で使用された零戦の設計者を描き、また長く淡々とした古めかしい展開かつ内容的にも難解で、子供向けの映画とは言えない、スタジオジブリにとって異色の作品となったことから、多少なりとも賛否を呼んだ。しかし海外メディアは、概ね高い評価を与えている。 全米の主要新聞・雑誌に掲載された映画評を集計する専門サイト「ロッテン・トマト」によると、肯定的評価が88%を占めた。ワシントン・ポストは、「宮崎駿監督の叙情的な告別」と題し、「映画監督としての宮崎氏の贈り物は、ゆっくりとした時間の経過、静けさや沈黙を最大限に生かして描く手法だ。それは現代の映画が嘆かわしくも失ってしまったものだ」と評価、スピード感を重視した現代映画と一線を画す作品であるとした。ロサンゼルス・タイムスは、「すばらしい最後の飛行」という見出しで文化面のトップで取り上げ、この作品を「とても美しく、とても特異である」と評価した。USAトゥデイは、「これまでの宮崎作品よりもリアリティに基づいているので、ファンタジーの要素を求めるファンはがっかりするかもしれない」としながらも、「ジローは戦争に使われた飛行機を作った人だが、戦士ではなく、ロマンチストであり、エンジニア。この映画は、そんな人物をビジュアルな形で描くポエトリーだ」とした。エンターテインメント・ウィークリーの評価は、A-。一方でデイリーニューズは、5つが最高のうちの3つ星にとどまり、「『風立ちぬ』は『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』には及ばないかもしれないが、大人向けの映画であるという点で大きな意義がある」とコメントした。 イギリスでは、タイムズが「宮崎駿の最後の作品となった『風立ちぬ』は、『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』といった同監督の名作を愛してきた人々にとっては、当惑またはもどかしさを感じさせる作品である。細部まで豊かに描き込まれたその絵は相変わらずの美しさだが、第二次大戦における戦闘機の設計者の伝記という主題は、彼のトレードマークとなっている理想主義的な空想には不向きなのだ。ゼロ戦とは、結局のところ神風特攻隊が使用した軍機である。主人公の二郎を、戦争の現実から浮遊させて描くのは不誠実だ」としたが、インデペンデントは「我々は宮崎駿と言えば可愛らしい作品を思い浮かべるが、『風立ちぬ』は全く趣が異なり、高齢の観客層を対象としているようだ。本作品には、コンピューター・グラフィックの技術を使った近年のハリウッドによるアニメ映画にはない非凡な優美さと繊細さがある。宮崎監督は死と死別を描いているのだ。久石譲の愉快で悲しげな旋律が、生のはかなさを思い起こさせるこの物語を引き立てている。英国公開版は字幕と吹き替えの2種類が用意されているが、詩的なセリフを考慮すると、字幕版の方が確実にお勧めだ」と評価している。 フランスでは、フランス公共ラジオが同作を「美しく、思わず息を飲むような感覚の作品に組み立てている」と評し、「主人公を取り巻く小さな思い出と戦争という大きな歴史、家族の出来事と時代の物語、鮮やかで突飛な夢のシーンと戦争の悲しい現実、これらの照応関係が完璧」と高く評価している。またル・パリジャンは、「映画の前半は地震、恐慌、戦争といった大きな痛みを、過度な詩的イメージを使い、血を描くことなく触れている」と紹介、同作は「夢のような技術進歩は軍事競争を生じさせると語り、戦闘機は好きだが戦争は嫌うという、宮崎監督にとっての大きなパラドックスとなっている」と解説した。一方で、仏都市日報は「宮崎監督は場面を引き伸ばす性向があり、いくらかの観客の集中は緩慢になる。また陰気で謎めいた主人公に、少しも感情移入できない」と伝えた。20ミニュッツは、「2時間の燃え上がるメロドラマはトトロのファンを驚かせた」と評し、「印象的な地震のシーンや、創作と悲しみに基づく作品内の哲学的熟考は、子どものファンを失う恐れがある」と述べた。ル・モンドは、「飛行機の創造者とその創作の帰結、現実の世界とが乖離しすぎている。彼の創作がもたらす結果の政治性が描かれていない。宮崎にとってこれまででもっともパーソナルな作品であり、おそらく監督は自身の内面を考察したと思うが、逆説的にこれまでの作品よりもうまく機能していない」とのコメントを掲載した。 イタリアでは、コリエーレ・デラ・セラが「ベネチアに夢を見せてくれる平和主義なおとぎ話。創造性、夢、愛への讃歌を歌った作品だ。映画の中で『才能は10年だ』という言葉があるが、彼の場合は例外であろう」と評し、ラ・レプッブリカは「過去を見ながら現在と未来に挑む作品。彼の挑戦が勝利を収めたことは、日本の興行収入やベネチアでの拍手をみても明らかである」とし、イル・ジョルナーレは「マエストロ宮崎駿の最後の傑作。初めて泣いたという監督の言葉があるが、彼と一緒に私たちも泣いた」とコメントするなど、好意的に受け止められた。 韓国では、情勢的にセンシティブな内容であるが故に、「右翼映画」として公開前から批判の声が相次いでおり、一部では公開中止の危機も浮上していた。2013年7月26日には、監督の宮崎駿が直々に、スタジオジブリに韓国メディアを招き、本作への批判に対して反論した。しかし公開後も、韓国系評論家のInkoo Kangが「宮崎駿監督の『風立ちぬ』は、日本の戦後の歴史に対する態度をよく表している。戦争の恐ろしさは認めているが、このような恐ろしい結果を引き起こした戦争の中で、自分がどのような役割を演じたかについては認めていない。私に言わせれば、この映画は非常に不道徳である。なぜなら、飛行機が製造された真の目的を覆い隠しており、しかも、これらの飛行機が中国や韓国の労働者によって製造されたという事実にまったく触れていないからだ」との批判的な声明を発表し、国内外のメディアで話題になるなどした。一方で、韓国の映画専門誌Cine21が「そもそも映画は現実をねじまげ、美化することで成立する芸術。だから、歴史を描くとなると、どの国の作品でも批判は避けられない。『風立ちぬ』に関して言えば、美しい作品だからこそ、なおさら歴史認識が注目を集めるし、複雑な思いを抱く人もいるはず。アジア、特に韓国にはそういう視点があると理解してもらいたい」とのコメントを掲載するなど、作品に対する純粋な評価と、批判に対する同情の声も上がっていた。
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