武蔵森学園中等部
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中高一貫、全寮制の私立校。全国大会の常連であるサッカー部は数百人の部員を実技テストにより1軍、2軍、3軍に分けている。 桐原 総一郎(きりはら そういちろう) 声 - 上別府仁資 / 松本大 1955年4月19日生まれ 身長174cm 体重68kg A型 サッカー部の監督で、水野竜也の実父。基本的にワンマンではあるが筋の通ったことを好む理論派。息子は離婚した妻に預けている。元社会人サッカー選手でもあり、桜上水監督の松下とも面識があった。集英社文庫の最終巻(15巻)では妻とよりを戻していて、竜也にとっての弟・虎治が誕生している。 2016年からマンガワンおよび裏サンデーにて連載されていた続編『ホイッスル!W』の連載終盤に登場するが、体調を崩してしまい自宅で療養生活を送っている。長男の竜也とは昔から何かと衝突しがちだったが年齢を重ね、今では良き理解者としてクラブチームを解散に追いやられ悩んでいた竜也やサッカーに悩む虎治にアドバイスをする姿が描かれた。 渋沢 克朗(しぶさわ かつろう) 声 - 内藤玲 / 近藤隆 3年 背番号1 ゴールキーパー 1983年7月29日生まれ 身長183cm 体重65kg A型 キャプテン。ナショナル選抜(世代別日本代表)に選ばれたこともある超中学生級の実力者。性格は温厚で世話焼きで、チーム内でも面倒見の良さから生粋のキャプテンシーを常に発揮する人格者でもある。恵まれた体格と技術に加えて身体能力に優れ、素早い状況判断と正確なコーチングを駆使し、どんなチームが相手でもそう簡単には得点を許さないその実力は「この世代で一番優れたキーパー」と周囲からの評価も高く、東京都選抜でも正ゴールキーパーに選ばれた。洛葉との練習試合の後に選抜チームのキャプテンを決める際には他のメンバーからほぼ全員一致で指名をされて、選抜チームでもキャプテンを務めているが、喧嘩の仲裁に入って水を被ったり、藤代の好き嫌いや愚痴を聞かされたり、試合中ディフェンスラインが全員攻撃参加してしまったために後ろを一人で任されたりするなどなかなかの苦労人である。 選抜チームの練習中に怪我をしてしまい(それが小堤の故意によるものだとはこの時知らなかった)、ソウル選抜戦は代わりに小堤がゴールを守っていたが、試合中に負傷。後日不破との入れ替わりで小堤の長期離脱が決まり、その際に小堤がコーチに真実を打ち明ける場面を見た後、去っていく小堤の後ろ姿にそっとエールを送り、懐の深さを見せた。 桜上水の不破がチームで孤立した際に、風祭がうっかり名前を出してしまった同じキーパーの渋沢を偵察するべく不破が武蔵森に潜入した際にも部員と不破が揉めている場面に対しても即座に仲裁に入り、面倒見の良さを発揮した。直後に不破からの「サッカーは楽しいのか」という疑問に対し、味方への信頼とゴールキーパーというポジションの重要さとサッカーの楽しさを教えた際に、不破が渋沢の回答に対して一定の理解を示した姿からも人格者であることが伺える。 実家は老舗の和菓子屋。毎朝起床後の練習前には自前のお茶セットで日本茶を飲んでいる。 後に大学生と鹿島アントラーズの選手の二足のわらじを履く。U-19日本代表と並行してフル代表にも選出されている。 藤代 誠二(ふじしろ せいじ) 声 - 近藤孝行 / 阿部敦 2年 背番号9 フォワード 1985年1月1日生まれ 身長175cm 体重59kg AB型 武蔵森のエースストライカー。右目の下にある泣きボクロが特徴。渋沢と共にナショナル選抜(世代別日本代表)に選ばれたこともある。友好的な性格で、差し入れを持って偵察兼陣中見舞いに桜上水中サッカー部を訪れた際は、いつの間にか部員たちと馴染み練習に参加していた。松下左右十の大ファンであり、実際に会った時はかなりミーハーな反応をした。少し抜けたところもあるが、サッカーの才能は誰よりも高く、自分の実力に絶対の自信を持っている。それぞれの分野でレベルの高い選手が揃い、基本的に組織サッカーが主体な武蔵森の中では異彩を放つ存在で、個人技でも味方のフォローを必要とせず一人でゴール前までボールを運んでいけるという驚異の突破力の持ち主。50mを6秒フラットで走り、その足の速さを活かしたドリブルは普通に走っている選手が追いつけないほど。スピードに加えて非常に高等なテクニックやフェイント(クライフターンなど)も使いこなすなど、欠点らしい欠点のないオールラウンダー。そんな藤代に唯一欠点があるとしたらサッカーとは一切無関係だが、寮での食事の際には自分用にニンジン抜きのメニューを作らせるほどのニンジン嫌いである。渋沢からもニンジン嫌いを治すように指摘されていたが、結局治る兆しは最後まで描かれなかった。 後に武蔵森学園高等部に進学し、水野と同じく在学中から東京ヴェルディに入団。U-19日本代表メンバー。 三上 亮(みかみ あきら) 声 - 河合美憲 / 赤羽根健治 3年 背番号10 ミッドフィールダー 1984年1月22日生まれ 身長172cm 体重58kg AB型 武蔵森の司令塔。自分よりも才能は上だとされる水野を同ポジションとして敵視しており、水野の武蔵森編入を耳にした際にはレギュラーを奪われる危機感から阻止すべく画策した(もっとも水野自身には編入の意思はなかった)。東京都選抜選考合宿でも水野を意識していたが、最終的には武蔵森から招集された中では唯一選考漏れとなった。その後はサッカー部で奮起し、武蔵森の都大会優勝の原動力となった。寝起きが悪く、朝起きる際には同室の近藤がいつも四苦八苦している。 間宮 茂(まみや しげる) 声 - 松本吉朗 / 石川界人 2年 背番号3 ミッドフィールダー 1984年9月12日生まれ 身長165cm 体重64kg B型 ボランチのポジションではあるが、プレー自体はマンツーマンでのディフェンスに長けている守備的な選手。「マムシ」と呼ばれ、その名の通りしつこいマークを得意としており、その能力は東京都選抜でも遺憾なく発揮された。藤代とは同室であるが、藤代がほかの部屋に入り浸っているため一人部屋も同然であるらしい。奇怪な行動が多く(プリンに醤油をかけて食べるなど)ある意味で恐れられている存在。後に高校を中退しイタリアに渡り、後に鹿島アントラーズに入団。U-19日本代表メンバー。 笠井 竹巳(かさい たくみ) 声 - 丸山彩智恵 / 田丸篤志 2年 背番号6 左サイドバック 1984年11月3日生まれ 身長169cm 体重56kg O型 根岸と同室。 辰巳 良平(たつみ りょうへい) 声 - 吉川寛司 / 赤澤涼太 3年 背番号11 フォワード 1983年11月3日生まれ 身長180cm 体重60kg B型 長身を活かしたヘディングが得意。渋沢と同室。 近藤 忍(こんどう しのぶ) 3年 背番号8 ミッドフィールダー。三上と同室。寝起きの悪い三上を起こすのに毎回苦労している。 中西 秀二(なかにし しゅうじ) 2年 背番号7 ミッドフィールダー。近藤と共に中盤を固める。 根岸 靖人(ねぎし やすと) 2年 背番号2 右サイドバック 高田 剛(たかだ つよし) 背番号4 左センターバック 大森 裕希(おおもり ゆうき) 背番号13 右センターバック 天野 聖夜(あまの せいや) 声 - 石川正明 / 浜田洋平 3年 ミッドフィールダー 1983年6月20生まれ 身長173cm 体重57kg B型 2軍選手。風祭が武蔵森にいた時代に後輩いびりをしていた先輩の一人で、風祭を辞めさせた張本人。サッカーの才能はそれほどでもなく、ずっと2軍から這い上がれていない。プライドが高く、3軍の選手を見下した態度を取る。また、武蔵森が非常に強豪校であるため、対戦校に対しても見下した態度を取る。 山川 智之(やまかわ ともゆき) 声 - 長浜満里子 / 市川蒼 2年 ディフェンダー 1984年8月12日生まれ 身長159cm 体重48kg AB型 3軍選手。風祭の武蔵森在学中の親友でありライバル。風祭とは武蔵森の入試で出会った。サッカー部では雑用やランニング、リフティングのみの毎日であり、周りの選手が次々と辞めていく中、風祭と共に腐らずに努力した。その際、最後のメンバーになっても一緒に頑張ろうと風祭と誓い合った。しかし、風祭が武蔵森では身長を理由にサッカーができないと知り辞めると言った時には、風祭がきつい生活に嫌気がさして辞めるのだと勘違いし、風祭と絶交する。やがて予選1回戦での風祭のプレーを見て誤解していたことに気付き、ハーフタイムには桜上水のロッカールームを訪問。風祭に「願えば叶う」とメッセージを贈った。風祭に影響され地道に努力をした結果、2軍に昇格した。
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