東京都選抜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 21:19 UTC 版)
多種多様な戦術に対応可能な選手が揃う個性派集団。世代別日本代表経験者も多く、他の地域にも引けを取らない実力を持つ。後に桜上水組や武蔵森組を含めU-19日本代表に主要選手の大半が選出される事となる。 杉原 多紀(すぎはら たき) 声 - 並木のり子 / 花江夏樹 高縄中2年 背番号18 ミッドフィールダー 1984年10月1日生まれ 身長158cm 体重49kg O型 体力は無いが抜群のボールコントロールとキック精度を持っている。東京都選抜での風祭の良き友人で、郭英士をライバル視する。ただし物語中では、郭とのライバル対決は行われず、地域選抜対抗戦以降はライバル視する描写は見られない。昔、郭英士と同じクラブチーム(川崎ロッサ)に所属していたが体格が小さく、小6でチームを去った。初登場時は和みキャラであったが、物語が進むにつれて味方や相手に毒を吐きつつ分析したりなどの黒い一面も見せるようになった。 小岩 鉄平(こいわ てっぺい) 声 - 金子幸伸 / 松岡禎丞 江戸川一中2年 背番号21 フォワード 1984年5月9日生まれ 身長163cm 体重53kg B型 選抜選考合宿を経て、最初は風祭と同じくバックアップメンバーとして選ばれる。サッカーを始めたきっかけは、自慢であった足の速さで日生光宏(東北選抜)に負け陸上部での再戦を誓うが、彼がサッカー部に入ると聞いたため。選抜入り後はボールのキープ力に難があるものの練習で徐々に頭角を現し始め、トレセンの東北選抜戦で遂に正規メンバー入りを果たす。途中交代での出場直後に念願だった日生との直接対決でスピード勝負を制し、真田の決勝ゴールをアシストした。その後はポジションに関係なく抜群の俊足を生かす役回りを与えられるようになる。後に高校を中退し、ヴァンフォーレ甲府に入団。 鳴海 貴志(なるみ たかし) 声 - 小川輝晃 / 佐藤拓也 明星中2年 背番号11 フォワード 1984年8月29日生まれ 身長181cm 体重67kg O型 大柄で長髪の、大人びた外見が特徴。性格は自信家で、ポジションを争う相手には味方であっても容赦しない。やや足元に弱いという欠点もあるが、フィジカルと長身を活かした高い打点からのヘディングが大きな武器。以前好意を抱いた女の子に「身長の大きい人は怖そうだから嫌い」と言われ、さらに彼女を背の低い男(明星中サッカー部キャプテン・筧一弥)にとられたことから、背の低い人間を嫌っている。選抜選考の最終日に行われた試合で股抜きでゴールを決められた風祭にも当初はその底抜けの明るさと前向きさに苦手意識があったものの、トレセン準決勝の九州戦で鳴海が退場処分を受けた後に自分のいないピッチ上で風祭達の奮闘する姿を見て素直に羨ましさを感じている描写が見られた。 アニメではドイツ移住前の天城と風祭の勝負において、風祭に賭けた藤代との賭けに負けて鼻でラーメンをすする姿も登場していた(漫画版では描き下ろしでの登場)。ソウル市選抜戦で前日の夕食の食べ過ぎで調子を崩しており、試合終了間際に登場したシゲと途中交代でベンチに下がっている。 高校卒業後、FC東京に入団。ライターの朝倉知佳と付き合っている。 真田 一馬(さなだ かずま) 声 - 冨田真 / 木島隆一 野上ヶ丘中2年 背番号20 フォワード 1984年8月20日生まれ 身長169cm 体重54kg A型 若菜結人、郭英士と同じクラブユース(川崎ロッサ)に所属しており仲が良い。U-14代表にも選ばれるエリート選手で、藤代をライバル視している。高い技術力と決定力に加え、抜群のボールキープ力が可能にするポストプレーも兼ね備えているが、ややメンタル的に弱い面があり、東京都選抜候補合宿の最終日に行われた試合で格下と見下していたBチーム(いわゆる落ちこぼれ組)が予想外の動きを見せたことで精神的に動揺しパフォーマンスが著しく低下したが、郭と若菜の言葉に奮起してトリオプレーからのゴールを決めて元来の勝負強さを見せた。性格は若菜曰く「ナイーブ」であるらしい。U-14日本代表選手ではあるものの東京都選抜では控えに回ることが多く、スタメン出場は東北戦のみ。その東北戦で決勝点をあげるゴールを入れるが、次の九州戦では再びスタメン落ちになってしまった。後に柏レイソルに入団。 郭 英士(かく えいし) 声 - 平野貴裕 / 細谷佳正 雑司ヶ谷南中2年 背番号8 ミッドフィールダー 1985年1月25日生まれ 身長168cm 体重53kg AB型 U-14代表にも選ばれるエリート選手で、冷静かつ確実で安定感を重視するプレーが特徴。選抜選考時にライバルとして意識していた水野と同じく基本のポジションはトップ下だが、東京都選抜では水野がトップ下に入ることが多いためサイドのポジションに入ることが多い。母が韓国人で、母方の従兄の李潤慶(イ・ユンギョン)はソウル市選抜のミッドフィールダー。東京都選抜の選考試験では動揺してプレーに精彩を欠いた真田を立ち直らせるなどリーダーシップ能力もある様子。個人で打開できる突破力もあるが、味方への正確かつ堅実なパスやプレースキックが得意で、中でも直接ゴールを狙いに行くフリーキックに絶対の自信を持っている。戦術眼も優れていて、洛葉との練習試合で左サイドの真田へのスペースを作るために右サイドの郭にパスを出し続けていた風祭の意図を理解した直後に風祭のアイコンタクトから真田へのダイレクトプレーで即座に得点につなげるなど、司令塔としての頭の切り替えも早い。ソウル市選抜との試合中に韓国人の血を引きながら日本育ちであることを相手チームの選手に揶揄されアイデンティティに迷いが生じるものの、傍にいた若菜や横で付き添う水野の姿を見て迷いを振り切る。直後に水野とのトリックプレーから鮮やかな直接フリーキックでゴールを決めて、自身の故郷は今のチームメイトがいる日本だと結論を出した。同じ試合の序盤には浮足立っていた水野に喝を入れるなど、熱い一面も覗かせた。後にサンフレッチェ広島に入団。 若菜 結人(わかな ゆうと) 声 - 植木誠 / 榎木淳弥 瀬田三中2年 背番号6 ミッドフィールダー 1984年6月5日生まれ 身長166cm 体重56kg O型 U-14代表にも選ばれるエリート選手で、攻撃的ボランチ。明るい性格で、自分を含め真田や郭の技量に対しては自信を隠さない。攻守を司るボランチのポジションで高い技術をもってはいるが、やや攻撃的になりがちで時折ポジションを上げすぎて守備がおろそかになる一面があるのが玉に瑕。ソウル市選抜戦では相手メンバーに中傷された郭を励ました。後にガンバ大阪に入団。 小堤 健太郎(こづつ けんたろう) 声 - 高杉紘平 柳原中2年 背番号12 ゴールキーパー 1984年9月2日生まれ 身長164cm 体重53kg A型 ゴールキーパーとしては小柄ながらも、空中での競り合いなどの飛び出しにおける思い切りの良さと状況判断に加えて素早く正確なフィードが武器。体格的なハンディを努力で補い東京都選抜メンバーになるものの、渋沢との実力差に悩み続けていた。渋沢への嫉妬心から練習中故意に負傷させてしまい、ソウル市選抜戦では負傷した渋沢に代わってゴールを守ることとなるが、長く罪の意識に苛まれることになる。 ソウル市選抜との試合中に相手との接触プレーで肩を負傷したため、負傷の癒えた渋沢と途中交代になりそうだったが、渋沢からの後押しも受けてそのまま最後までフル出場した。しかしその代償は大きく、長期戦線離脱を余儀なくされた(後日桜上水の不破が小堤に代わってメンバー入り)。その後コーチに自分の罪を打ち明け、コーチの激励と後ろで様子を見ていた渋沢からの「待ってるぜ」という言葉を受けてチームを後にした。 アニメでもソウル市選抜戦で負傷するがフル出場はせずに、天城の選抜離脱後に追加招集された不破と途中交代でベンチに下がった。 桜庭 雄一郎(さくらば ゆういちろう) 声 - 石川正明 / 木内太郎 2年 背番号15 ミッドフィールダー 1984年6月30日生まれ 身長167cm 体重54kg A型 司令塔を目指してはいるものの、水野や郭のような中央のポジションからのパスセンスがなく、サイドのポジションからのセンタリングやクロスボールの方が評価が高い。ソウル市選抜戦でベンチだった悔しさをトレセンの対関東選抜戦でぶつけ活躍する。 伊賀 仁吉(いが ひとよし) 声 - 水上栄治 / 木内太郎 増岡中2年 背番号16 ミッドフィールダー 1985年3月13日生まれ 身長166cm 体重55kg A型 読みが鋭く周囲へのフォローに優れたボランチで、出場した試合では度々攻守の起点になることが多い。東京都選抜のアクの強いボランチ2名(間宮・若菜)に比べて攻守のバランスを保てる正統派である。 上原 淳(うえはら あつし) 2年 背番号17 ミッドフィールダー 1985年2月10日生まれ 身長166cm 体重52kg O型 桜庭と同様にパスセンスはないが、ドリブルでの突破が得意でサイドで起用されることが多い。東京都選抜選考試験では、郭、若菜らより先に前半終了時点で早々と合格していた。対関東選抜戦ではソウル市選抜戦で桜庭と同じくベンチだった悔しさをぶつけ活躍する。 木田 圭介(きだ けいすけ) 西新中3年 背番号3 ディフェンダー 1983年12月1日生まれ 身長184cm 体重71kg A型 東京都選抜では数少ない長身のディフェンダー(センターバック)。トレセンの初陣となった対関東選抜戦ではソウル市選抜戦で前半終了時に同じセンターバックのライバルでもある椎名との途中交代でベンチに下がった悔しさをぶつけ活躍する。地域選抜対抗戦では出番が多い。 谷口 聖吾(たにぐち せいご) 豊本中3年 背番号13 ディフェンダー 1983年12月9日生まれ 身長170cm 体重60kg B型 運動量の多さを生かし、対関東選抜戦ではソウル市選抜戦で桜庭と同じくベンチだった悔しさをぶつけ活躍する。また九州戦では幸運なゴールをあげている。 内藤 孝介(ないとう こうすけ) 虻川中3年 背番号14 ディフェンダー 1984年3月24日生まれ 身長180cm 体重72kg O型 体格のよさを武器とする。選抜チームの強化に向けて行われた練習試合では体格に勝る高校生相手に苦戦したものの、削られても引けを取らないフィジカルの強さを見せた。
※この「東京都選抜」の解説は、「ホイッスル!」の解説の一部です。
「東京都選抜」を含む「ホイッスル!」の記事については、「ホイッスル!」の概要を参照ください。
- 東京都選抜のページへのリンク