武蔵水電 / 西武鉄道とは? わかりやすく解説

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武蔵水電 / 西武鉄道(旧)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 08:38 UTC 版)

西武大宮線」の記事における「武蔵水電 / 西武鉄道(旧)」の解説

電灯電力事業かなりの収益上げ1909年明治42年)、出力900kWの水力発電所秩父郡矢納村神流川水系建設して営業地域埼玉県秩父地区比企地区群馬県南部へも拡張することを計画した。この計画は、浅野総一郎資本家加えた会社事業展開することになり、1913年大正2年)、資本金70万円神流川水力電気設立され同年社名武蔵電と改称した同年7月川越電気鉄道から50kWを受電して武蔵電は開業し水力発電所完成受けて翌年12月川越電気鉄道武蔵電は合併し社名武蔵電を引き継いだ武蔵電は1920年大正9年6月川越鉄道現在の西武新宿線国分寺線)を、翌年10月西武軌道(後の都電杉並線)を相次いで吸収合併3つの営業鉄軌道所有する会社となった1922年大正11年6月武蔵電の電灯電力事業帝国電灯合併されるが、鉄軌道事業新設会社武蔵鉄道譲渡されることになった武蔵鉄道事業譲受直後西武鉄道(旧)に改称した帝国電灯電灯電力事業は現在では東京電力統合されている。また、前述相次ぐ合併の中で川越東線改称していた当線は、西武鉄道(旧)成立の頃に大宮線改称した最初の路線開業直前社名川越馬車鉄道から川越電気鉄道変更していることからわかるように、馬車鉄道ではなく電気軌道路面電車)で開業果たした電気鉄道軌間1372mm馬車軌が採用されたのは東京市電倣ったためだとされている。そのため車両東京市電から払い下げられ車両使用した周囲住民からは「チンチン電車」の愛称呼ばれていた。 西武鉄道大宮線改名した大正末期時点路線老朽化指摘されており、地元からは近代化要望出されたが、政府荒川河川改修延期妨げとなって近代化目途はまったく立たなかった。そこで地元1927年昭和2年)に国有鉄道敷設期成同盟会を結成川越 - 大宮間の国鉄誘致運動開始したこうした状況下、同年夏に川越久保町駅車庫火災発生当時大宮線所属電動客車すべて(11両)を焼失した原因落雷とも漏電とも言われている。この火災後中古車両を補充し運行再開したが、1931年昭和6年)に三橋村内で脱線事故引き起こした犠牲になったのは川越市中学生であったことから、西武鉄道大宮線不備連日センセーショナルに報道された。 この事故後も同線は路盤車両老朽化からくる故障脱線起こし続けついには川越市民から廃止運動起き事態にまで発展した。この廃止運動は同線を利用していた通勤客約50からなる川越大宮交通改善会」が起こしたもので、彼らは電車より「安全なバス運行要望した。また西武鉄道大宮線利用せず自分達で自動車を雇うなどの不乗運動展開した。この結果西武鉄道1933年昭和8年1月から西武鉄道大宮線並行したバス運行開始した。33往復あった同線の便数18往復半減し1934年昭和9年)に国鉄川越線敷設決定されたことで、西武鉄道大宮線廃止決定的なものとなった多く区間道路上敷設される併用軌道で、川越久保町駅 - 大宮駅間を約45分結んでいた。川越久保町駅から荒川河川敷付近現在の荒川は、当時蛇行部分その後河川改修直線化したものであり、当時とはかなり違う)までは、一部除き廃線跡道路としてもあまり残っていない。一方荒川河川敷東側では現在の埼玉県道2号さいたま春日部線並行し県道2号線路線開通後に作られ国道17号線との交差点桜木町交差点)から大宮駅までは直線結んでいた。荒川以東路線跡一部除き現在でもほぼ道路として残っている。 1940年昭和15年)に省線 川越線開業し川越駅 - 大宮駅間を約29分で結ぶようになったことで大宮線乗客激減し翌年廃線となった設備日本発送電の子会社である北海道石炭へ40万円売却された。廃線後2020年時点で、西武バス路線バス本川越駅 - 川越グリーンパーク間、川越グリーンパーク - 大宮駅西口間で運行されている。

※この「武蔵水電 / 西武鉄道(旧)」の解説は、「西武大宮線」の解説の一部です。
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