桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/12 08:24 UTC 版)
| ジャンル | ボードゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 開発元 | ロケットスタジオ[1] |
| 発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
| デザイナー | さくまあきら(製作総指揮) 桝田省治(監督/ゲームデザイン) |
| 音楽 | 関口和之(作曲) 前山田健一(「ヒャダイン」名義・作曲) 樹原孝之介(作曲・編曲) |
| 美術 | 竹浪秀行(キャラクターデザイン) かすやたかひろ(歴史ヒーロー) 万乗大智(歴史ヒーロー) ふるかわともこ(ともちゃわわ~ん) toi8(ブルーラグーン) |
| シリーズ | 桃太郎電鉄シリーズ |
| 人数 | 1 - 4人 |
| 発売日 | 2023年11月16日[2] |
| 対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
| 売上本数 | |
『桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜』(ももたろうでんてつわーるど ちきゅうはきぼうでまわってる!)は、ロケットスタジオが開発し2023年11月16日にコナミデジタルエンタテインメント(KDE)より発売されたNintendo Switch用ゲームソフト[4]。「桃太郎電鉄シリーズ」の通算24作目となる。
概要
2023年2月9日配信の「Nintendo Direct 2023.2.9」にて発表された[4]。
キャラクターのデザインは『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』のデザインを継承している。
世界(日本国外)を舞台とした家庭用ゲーム機向け作品としてはニンテンドーDS用ソフトの『桃太郎電鉄WORLD』以来13年ぶり3作品目[注 1]、据置機向けの世界編作品としてはPlayStation 2用ソフト『桃太郎電鉄USA』以来となる。
過去の世界編シリーズ作品ではマップが平面だったのに対し、本作では地球全体を模した球体マップで表現されており、一方通行のルートこそ存在するが上下左右ともにマップ端が存在せず目的地へ反対の方角から回り込むことができる。また、マップが広大になった関係上、空路の活用が重要になったと同時に空路を明確に妨害するカードが登場している。
早期購入特典としてスーパーファミコン版『スーパー桃太郎電鉄II』がNintendo Switchで遊べるダウンロードコードがプレゼントされる[2]。
開発
製作総指揮のさくまあきらは元々、日本国外に向けて桃鉄を展開する場合、どうすれば世界中のユーザーに楽しんでもらえるか試行錯誤をしたいと考えていたが、自分では体力的に厳しいと考えていた[5]。
『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』(以下、『令和』)以前から、世界を舞台とした作品を作りたいという話をあったものの、その時は『令和』が50万本以上売れてから、ということで落ち着いた。その後『令和』が50万本どころか100万本を突破したことで、すぐさま本作の開発準備が始まった[5]。
世界全体を舞台とした家庭用ゲーム機向け作品としてはニンテンドーDS用ソフト『桃太郎電鉄WORLD』があり、同作品では「桃太郎電鉄」がすごろくであること、すごろくとしての面白さを重視して原則としてマップをループ移動できない仕様(全物件独占でループするルートが解禁される仕様)となっていたが、監督兼ゲームデザイナーの桝田省治はDS版の仕様について、マップが現実に即していないのは教育によくないと、子供たちへの教育としての影響やKDEが教育版桃鉄をリリースしていることを重要視し、Switch版ではマップをループする仕様にすること、世界を舞台にするならばマップも球状にしてはどうかと提言した[5]。この利点としては、自分の現在地が直感的にわかることと、マップの拡大縮小が容易にできることがあげられるが、いざ導入してみると従来の平面マップの作成手法が通用しなくなったため、さくまの元へ提出するまでに1年近い試行錯誤が繰り返された[5]。桝田らは子どもたちがオリンピックの参加国を見て桃鉄を想起してもらうという目標があり、このような国々と主要国は可能な限りゲーム内にも反映させようとした結果、膨大な情報量になってしまったと雑誌『ファミ通』とのインタビューの中で振り返っている[5]。現実世界の陸地には山や砂漠が多く、ごく限られた場所に人間が集中して住んでいるため、それをそのまま反映させようとすると物件駅が極端に少なくなってしまうという問題があった[5]。それを解消するため、これらの地域には便利なカードや小さなイベントといったプレイヤーが喜ぶマスを用意しつつも、それぞれのマスの間隔を大きく空けて、一気に移動できるようにした[5]。[注 2]
一方、従来作品の物件選定にあたってはさくまが現地を取材してきたが、新型コロナウイルスによってそうもいかなくなってしまった[5]。当初は現地に赴いたことのあるブロガーの記事から取材してきたが、それだけでは正確な情報を集めるのに限界が生じたため、途中から旅行ガイドブック『地球の歩き方』の監修を受けたことにより、物件の選定がスムーズになった[5]。また、日本国外のデータは5年前の情報が最新データとして扱われていることも多く、その間に状況が変わってしまうこともあるため、そのあたりはさくまらが入念にチェックした[5]。加えて、国境線があいまいな地域も多く、開発スタッフたちではゲームでどこまで反映すべきか判断に困ったため、各分野の専門家や日本旗章学協会の協力も得た[5]。
本作における新たな特徴として、通常のイベントとは異なる、3つの大型イベントの導入があげられ、これらのイベントは「伝染病にうちかて!」「救援物資をとどけろ!」「IT長者をめざせ!」という題名がつけられており、いずれも開発当時の世相を踏まえている[5]。このうち、「伝染病にうちかて!」は、世界規模で流行している伝染病に対抗すべく、世界中の製薬会社を買収してワクチンを作らせ、公的機関に納品するという協力と競争が混在した流れになっており、さくまは従来の桃鉄とは一味違うゲームプレイを楽しめるのではないかとファミ通とのインタビューの中で話している[5]。これらのイベントを導入した理由について桝田はファミ通とのインタビューの中で、世界中を飛び回るイベントになるので真っ先に思いつき、球体マップを有効活用したいという意識もあったと話すと同時に、各地で今現在(インタビュー当時)も起きている問題として地域紛争に触れないといけないと思ったとも語っている[5]。また、「IT長者をめざせ!」については、IT企業が際限なく大きくなり続けていることは世界中で事実として認知されているため、テーマとして取り上げても問題ないだろうと認識から採用したと桝田は話している[5]。
新たに導入した機能のひとつには、現在地から目的地までのルートをライン表示する機能があげられる[5]。桝田によると、知名度の低い駅が目的地として指定された場合は場所を特定するだけでも手間がかかるために提案したものの、1マス移動するたびに新たなルートを計算しなおすという別の手間が発生してしまったという[5]。
評価
売上
2023年12月21日、ダウンロード版を含む累計出荷本数が100万本に達した[6][7][8]。
2024年12月には、150万本を突破した[9]。
2025年8月に公開された『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 東日本編+西日本編』公式サイトでは、200万本を超えたと記載されている[3]。
ゲームモード
本作は1人用の「ひとりで桃鉄」、本体1台で2~4人で対戦する「みんなで桃鉄」、2~4人でフレンドやゲストとインターネット対戦をする「ネットで桃鉄」、近くにいる2~4人のプレイヤーで本体とソフトをもちよりローカル通信対戦をする「ちかくで桃鉄」の4つの対戦形式が搭載されている。また、本作ではゲーム開始時の設定で通常マップの「いつものマップ」と、条件を満たすと開放される「とくべつマップ」、無料アップデートで追加された「ムー大陸浮上!」の3つから使用マップを選択でき、「いつものマップ」では日本の東京が、「とくべつマップ」ではフランスのパリが、「ムー大陸浮上!」ではアメリカのロサンゼルスがゲームのスタート地点となる。
- いつもの桃鉄
- 1 - 100年から好きな年数と使用するマップを設定してプレイし、総資産を競う。所持金1000万円を持ってゲームが開始する。基本ルールはこれまでの「桃太郎電鉄」シリーズと同様で、サイコロをふって目的地をめざしながら移動し、物件駅で物件を購入し資産を増やしていく。
- 桃鉄3年決戦!
- 使用するマップを設定して3年間プレイし総資産を競う。基本ルールは「いつもの桃鉄」と同様だが、所持金1億円と最初から「プロペラカード」「ぶっとびカード」を1枚ずつ持ってゲームが開始する。また「いつもの桃鉄」と違い、プラス駅、マイナス駅、目的地到着時の援助金などの金額が1年目から高額になっており、1年目でも貧乏神がキングボンビーに変身する場合がある。
- ヒストリーモード
- 条件を満たすと開放されるモード。「いつもの桃鉄」モードの100年内のゲーム中盤に発生する3つの大型イベントのいずれかを短期戦でプレイできる。イベントごとに設定された目標を達成するか、10年経過するとゲーム終了となる。
- マイワールド
- 自由にマップや物件を観察したり、他のモードで遭遇したことのあるイベントの演出確認、プレイ履歴などを見れる1人用モード。
登場駅
本作のマップは、ヨーロッパ・中東・アジア・アフリカ・オセアニア・北米・中南米の7エリアに大別されており、「エリア飛びカード」等でもその区分けが採用される。
- 凡例
- (初) - 今作で初登場の駅
- (再) - 『USA』に登場したが『WORLD』で廃止され、今作で復活した駅
- (変) - 『USA』『WORLD』[注 3]では別の種類の駅だった駅
- (途) - ゲームの途中から出現する駅
- (特) - 「とくべつマップ」でのみ登場の駅
- 空港駅は「とくべつマップ」の(特)のみ表記
- 港駅は表記しない
物件駅
全部で381駅。「ムー大陸浮上!」のマップで追加された物件駅を除くと366駅。出典:[10]
ヨーロッパエリア
- 北欧
- 西欧
- 南欧
- 東欧
- ロシア
中東エリア
アジアエリア
- 東アジア
- 東南アジア
- 中央アジア
- 南アジア
アフリカエリア
- 北アフリカ
- 西アフリカ
- 中部アフリカ
- 東アフリカ
- 南部アフリカ
オセアニアエリア
北米エリア
- アメリカ合衆国
- カナダ
中南米エリア
- 中米・カリブ海
- 南米
マラカイボ(初)
カラカス(初)
シウダーグアヤナ(初)
ボゴタ(初)
カルタヘナ(初)
メデジン(初)
ククタ(初)
キト(初)
マチャラ(初)
ガラパゴス
パラマリボ(初)
ジョージタウン(初)
ピウラ(初)
イキトス(初)
チンボーテ(初)
アレキパ(初)
リマ
クスコ(初)
ラパス(初)
スクレ(初)
ウユニ
ブラジリア
マナウス(変)
マカパ(初)
ポルト・ヴェーリョ(初)
リオデジャネイロ
サンパウロ
フランカ(初)
クリティバ(初)
ポルト・アレグレ(初)
フォルタレザ(初)
ベレン(初)
カラジャス(初)
アラカジュ(初)
ゴイアニア(初)
サルヴァドール(初)
クイアバ(初)
シウダデルエステ(初)
アスンシオン(初)
モンテビデオ(初)
アリカ(初)
サンティアゴ
プエルトモント(初)
テムコ(初)
イースター島
サルタ(初)
トゥクマン(初)
サンフアン(初)
コルドバ(初)
ブエノスアイレス
南極エリア
ムー大陸エリア
- 北ノ島
- スーパーハワイ(初)
- 東ノ島
- ロコロコ=プラ(初)
- ランパラ=プラ(初)
- エルマ=プラ(初)
- 南ノ島
- エレ=プラ(初)
- アクワ=プラ(初)
- マルル=プラ(初)
- オナラマ=プラ(初)
- カウラ=プラ(初)
- プアラウ=プラ(初)
- ナヘレ=プラ(初)
- ヒラニ=プラ(初)
- 西ノ島
- マホ=プラ(初)
- アヌエヌエ=プラ(初)
- メオレケ=プラ(初)
カード売り場駅
アジアエリア(カード駅)
中東エリア(カード駅)
北アメリカエリア(カード駅)
中央・南アメリカエリア(カード駅)
アフリカエリア(カード駅)
ヨーロッパエリア(カード駅)
オセアニアエリア(カード駅)
F・フィッシュ・コーブ(初)(特)
アリススプリングス(初)(特)
クイーンズタウン(初)
ムー大陸エリア
- ヴァグラヴァ=プラ(初)
- モアナ=プラ(初)
ナイスカード駅
- ワヒネ=プラ(初)
カードバンク駅
ヘリポート駅
給油駅
- クラナカ=プラ(初)
カジノ駅
- モイラ=プラ(初)
スーパーカジノ駅
精霊教会駅
宝くじ駅
空港駅
港駅
- アジアエリア(港駅)
- オセアニアエリア(港駅)
- 中南米エリア(港駅)
- 北米エリア(港駅)
- ヨーロッパエリア(港駅)
- アフリカエリア(港駅)
- 南極エリア(港駅)
- ムー大陸(港駅)
- ムー東港
- ムー南港
- ムー西港
- ムー北港
ボンビー
新登場ボンビー
- 世界旅行ボンビー
- 芸姑のような風貌をしていて、語尾に「どすえ〜」をつけて話すのが特徴。とりついたプレイヤーを毎月どこかに移動させ、移動したマス数に応じた料金を奪う。過去作に登場した「エアプレンボンビー」とほぼ同様の悪行をするキャラクター。
- ばらまきボンビー
- 顔の右半分が白で、左半分が黒の天使のような風貌。とりついたプレイヤーの持ち金、カード、物件のいずれかを毎月周囲の駅にばらまく。ばらまかれたものはしばらく駅の上に残りつづけ、その駅に止まるか通過したプレイヤーが入手できる。
既存ボンビー
- 貧乏神
- 本作では旅行服のような服装で登場する[11]。
- ミニボンビー
- 進行系カードを拾ってくることがある。
- キングボンビー
- 新たな悪行が追加された。
- キングボンビーJr.ポコン
- 今作では、空路のつながりも無視して近くにいる別の社長も巻き込む。
- デストロイ号
- 本作においては取り憑いたプレイヤーが保有する最高額物件のある都市を目指そうとするほか、特急カードの名を挙げて移動する。また、一回変身してからその後12年間は変身しないほか、1ゲームで2回までしか登場しない[12]。
新楽曲
- 関口和之
- ワールド・ツアー
- 世俗の欲望 捨てまショウ
- 世界を変えた偉人たち
- 定時ニュース
- 緊急ニュース
- ライジング・シティ
- 前山田健一
- 80分間世界一周
- 世界旅行ボンビーどすえ~
- お祭り精霊/共通
- お祭り精霊/油選
- お祭り精霊/不吉な予感
- お祭り精霊/祝福
- お祭り精霊/災禍(さいか)
- お祭り精霊/奇跡
- お祭り精霊/魔人
- 夢の合体
- 世界の駅からありがとう!
- 精霊に願いを
- 樹原孝之介
- ピラミッドを駆けあがれ!
- パリダカを駆けぬけろ!
- 最強サッカーチームの激突
- アトラスの行進
- カジノでがっぽり!
- ジャックポット
- ラインヒット
- 大海原をこえた先に
- 救援物資エクスプレス
- キングボンビーはかく語りき
- 今作でアレンジされた曲
- 令和も桃鉄! ワールド版
- ピーチ・エクスプレス ワールド版
- リニアでGO! ワールド版
- 湯けむりの宿 ワールド版
前作からの変更点
- 地球全体が舞台となり、シリーズでは初の球体マップになった。
- 『WORLD』ではプレイ年数が最長で50年までだったが、本作では最長で100年までプレイできるようになった。
- 目的地到着時、現地語での挨拶音声が流れる(一部の目的地を除く)。この音声は出来るだけ現地のスタジオで現地の人々により録音されたものである[13]。
- 目的地を決定する画面では、現在の目的地と次の目的地との位置関係を地球儀上で表すアニメーションが流れる。
- 移動する際、目的地までの最短経路を線で表示できるようになった。
- 物件を購入する際、物件のジャンルを種類別に示したアイコンが左部に表示され、物件のジャンルが一目でわかるようになった。
- 『WORLD』では一部が国名表記だったが、今作では全て都市名表記になった。
- 都市名の看板に国旗が立っており、都市への到着時には国旗が大きく表示される。
- 「カジノ駅」が復活し、キャラクターも変更された。
- 従来の急行系カードやぶっとび系(「☆飛びカード」「物件飛びカード」など含む)カードは使用回数が1回かぎりのものと、数回使えて使用できる回数がランダムの周遊カードがあったが、これらのほとんどのカードが使用できる回数が3回で固定され、残りの使用できる回数がわかる「タンク」系カードに変更された。これにあわせ、従来の周遊系カードは廃止された。
- 急行系カードは全て飛行機の名称に変更され(カードを使用すると乗り物が飛行機に変化し、機体にサイコロを振る個数が描かれている)、急行カードは「プロペラカード」、特急カードは「双発プロペラカード」、新幹線カードは「ジェットカード」、のぞみカードは「音速カード」、ロイヤルEXカードは「超音速カード」、リニアカードは「ライトニングカード」となった。なお、「ライトニングカード」のみタンク系ではなく使用回数が1回かぎりのカードとなっている。
- タンク系カードは3回分の目盛り(タンク)がカード名の末尾に表示され、1回使用するごとに目盛りが1つずつ減っていく。カードを使用してタンクが空になるとそのカードは消滅するが、タンクが残り2回・1回のカードなら「給油駅」にとまったり「満タンカード」を使うことで所持カードのタンクを回復することができる[注 18]。
- 世界が舞台となったことや上記のタンク系カードにより、一部カードの名称変更やリニューアルが行われている(例:「地方へ!カード」「屯田兵カード」「周遊禁止カード」「期間延長カード」)。
- 「ダビングカード」は通常プレイでも使用するとターンを消費するようになった[注 19]。
- 相手を指名して所持金を変動させる攻撃系カードを使用する場合、対象の指名時に相手プレイヤーの所持金がウィンドウに表示されるようになった。
- 廃止されたカード:「場所がえカード」「北へ!カード」「君がすべて!カード」「里帰りカード」「スペシャルズカード」「最果てカード」「うんちの壁カード」「乗っ取り放題カード」
- 『WORLD』と違い、航路や空路と陸路を結ぶ中継点である「港駅」や「空港駅」が再登場している。
- 価格が1000億円を超える高額物件が大幅に増加した。本作の「桃太郎ランド」はウルル平和公園駅で販売される6つの「建築資材」をひとりで独占すると完成する。
- 太平洋、ロッキー山脈、ガンジス川など有名な地形の名称がマップ上に記されるようになった。
- 「プラス駅」に「+」、「マイナス駅」に「−」、カード系の駅に「◇」など、一部のマスのデザインに模様が施されるようになった。また夏にプラス駅、冬にマイナス駅に近づくと専用のエフェクトが表示され、金額の増減が大きいことが視覚的に分かりやすくなった。
- 月初めのカレンダーの画面で各プレイヤーの目的地までのマス数や、月に応じて「赤マス注意!」などのコメントが表示されるようになった。
- 12月~2月にマイナス駅に停まると、秘書が本当に停まるかどうか確認してくるようになった。
- 収益率がマイナスの物件を買おうとすると、秘書が本当に買うかどうかを確認してくるようになった。
- 今作の「スリの銀次」は、珍しい絶滅危惧種に指定されている生物(例:レッサーパンダ)に変装して登場する。[14]スリをする理由も「寄付をするため」となっている。なお、「ヒストリーモード」ではスリの銀次は登場しない。
- ニュース速報系の新キャラクターとして「アリス」という女性レポーターが新たに追加された。
- 名産怪獣が「お祭り精霊」に変更された。
- 「とくべつマップ」が追加。「いつもの桃鉄」でプレイ年数を100年に設定してゲーム終了までプレイすると開放される。「とくべつマップ」ではゲーム開始時のスタート地点がフランスのパリからとなり、新たな空路が増設されるほか、「いつものマップ」と比べて「給油駅」などの便利な駅がより多くなる。
- ソフト発売後の無料アップデートで「ムー大陸浮上!」が追加。太平洋に「ムー大陸」が出現し、「魔神ラ・ムー」や「めつぼうボタン」など様々な専用イベントが発生する。なお、このマップではゲーム開始時のスタート地点はアメリカのロサンゼルスとなる。
- COMキャラの「赤鬼」が五段として再登場。従来は最弱COMの位置付けだったが、今作はオンライン対戦時に回線落ちしたプレイヤーの代打としても登場する。人間と同等の思考を持ち「絶好調」時の効果も人間と同じ。なお、前作にいたCOMキャラの「餓鬼」は削除された。
- 貧乏神のクイズなどの一部のイベントでは回答を選択した際に「①(回答)でいいですか?」など回答を確認してくるようになった。
- 「ボンビラス星」での列車の移動速度が少し速くなった。
- ボンビラス星からの帰還先は、本作ではアルゼンチンのコルドバになった(コルドバが目的地の場合ロシアのノヴォシビルスク)。
- 「ココ島」に何年も滞在していると、記念仙人が登場して脱出するかどうか選べる。(「はい」と答えるとサンホセに飛ばされ、サンホセが目的地だった場合ボゴタに飛ばされる。)
- 季節による地形の色の変化が無くなった。
- 「総資産レベル」が追加された。プレイヤー全員の総資産の合計によってレベルが増えていき、レベルによってカード駅などで貰えるカードが変わる、ボンビラス駅の金額、貧乏神(変身も含む)など、ゲームバランスが変化していく(例えば、シルエットクイズの罰金がレベルによって変わる、ばらまきボンビーのばらまく数がレベルによって変わるなど)。
- 「ヒストリーモード」が追加された。
漫画
「特別まんが」として[15]『月刊コロコロコミック』(小学館)2023年12月号に『桃鉄一家〜世界旅行が6930円!?〜』を掲載[16]。漫画はココナス☆ルンバが担当[16]。家族で対決する内容が描かれている[17]。
脚注
注釈
- ^ 携帯電話向けの作品を含めると4作目となる。
- ^ Switch版の監督兼ゲームデザイナーである桝田省治は「DS版『WORLD』を試遊したところ、日本から最も遠い駅がハワイに設定されていたことに気づき、『令和』の教材版である『桃太郎電鉄 教育版 Lite 〜日本っておもしろい!〜』も出しているのにそれではよくないと判断した」とDS版ではループ移動ができないかのようにインタビューで語っているが、正しくはDS版『WORLD』でも、全物件を独占することでご褒美としてアジアとアメリカを結ぶ空路が解禁され、地球全体を左右のみではあるがループ移動できる仕様がとられている。このような仕様となった経緯について記念仙人からプレイヤーへのメッセージとして「『桃太郎電鉄WORLD』はすごろくだからわざと画面固定にしておいたのぢゃ!」とゲーム中に表示される。また、ループ空路解禁後は目的地までの距離の計算も変化し、ハワイにいるときに東京が目的地になっても近いマス数で算出される。
- ^ 世界が舞台の作品以外を除く。
- ^ a b カリブ海にあるが、ヨーロッパに分類されている。
- ^ a b ゲーム内ではアフガニスタン・イスラム共和国(2013年 - 2021年)の国旗が表示される。
- ^ ゲーム内ではエルサレムの帰属国は表示されず、国旗掲示もない。発売前に行われた先行配信動画内では、イスラエルの首都と記載されていた。
- ^ a b c 世界編では初登場。
- ^ a b ゲーム内では国旗は表示されない。
- ^ a b c d e フランスの海外県なので、フランス国旗を表示している。
- ^ a b 北マリアナ諸島にあり東南アジアからしか行くことができないが、北アメリカに分類されている。
- ^ a b ゲーム内ではゲーム独自の国旗となっている。
- ^ a b 特別マップでは、最初からカードバンク駅となっている。
- ^ ウェイファー・ベイ(Wafer Bay)は、ココ島(ココス島)の船舶が停泊できる湾の1つ。
- ^ 「アパレシーダの聖母」で世界的に有名な、サンパウロ州の地方都市。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be 同一名称の地域・都市の港湾施設。
- ^ ポート・ジャクソン湾。
- ^ 正式名称は現地語読みの「パスクア島」。
- ^ 「ガス欠カード」という、相手のタンク系カードの使用回数を減らすカードも存在する。
- ^ 前作の通常プレイでは使用してもターン終了とならなかったが、「桃鉄10年トライアル!」や「桃鉄GP」など一部モードでは使用するとターン終了となる方式だった。
出典
- ^ “ロケットスタジオ開発実績”. ロケットスタジオ (2024年3月28日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ a b “【桃鉄】『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が11月16日発売、世界旅行ボンビーが新登場【Nintendo Direct】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2023年6月21日). 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b “桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 公式サイト”. 桃太郎電鉄2 公式サイト. 2025年8月1日閲覧。 “「『桃太郎電鉄』とは?」〈中略〉世界を舞台にした 『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』 は200万本を超えるヒット作となっています。”
- ^ a b “『桃鉄』新作『桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜』が2023年発売! 今度の舞台は世界に【Nintendo Direct】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2023年2月9日). 2023年2月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『週刊ファミ通』2023年8月17・24日合併号, pp. 128–131, 「開発陣に深掘り」.
- ^ “『桃鉄ワールド』 累計出荷本数100万本突破!! | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント”. www.konami.com. 2024年2月20日閲覧。
- ^ “『桃鉄ワールド』累計出荷数100万本を突破。『桃鉄 令和定番』の累計販売本数も400万本超えに | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2023年12月21日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ “「桃鉄ワールド」の累計出荷本数が100万本を突破! 「桃鉄 令和定番」の累計販売本数は400万本超えに”. GAME Watch. インプレス (2023年12月21日). 2024年2月20日閲覧。
- ^ 『『桃鉄ワールド』 累計出荷本数150万本突破!! 1月15日まで30%オフのセール実施中!』(プレスリリース)コナミデジタルエンタテインメント、2024年12月26日。2024年12月27日閲覧。
- ^ “公式サイト”. 桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~ (桃鉄ワールド) 公式サイト. コナミデジタルエンタテインメント. 2023年9月16日閲覧。
- ^ 『週刊ファミ通』2023年8月17・24日合併号, p. 127.
- ^ 『公式ガイドブック』, p. 22.
- ^ 桝田省治; 岡村憲明(インタビュアー:TOKEN)「球体マップや目的地の選定などの制作エピソードを語った「桃鉄ワールド」桝田省治氏、岡村憲明氏インタビュー【TGS2023】」『Gamer』、イクセル、2023年9月24日。2023年9月26日閲覧。
- ^ 『週刊ファミ通』2023年8月17・24日合併号, p. 126.
- ^ “【月コロ12月号特報】合計400名に当たる超チャンス爆来! ポケカ、デュエマ、ベイX、桃鉄の最新ホビー&ゲーム4大銀はがしを見逃すな!!”. コロコロオンライン. 小学館 (2023年11月15日). 2023年11月15日閲覧。
- ^ a b 『月刊コロコロコミック』2023年12月号, p. 512, 「桃鉄一家〜世界旅行が6930円!?〜」.
- ^ 『月刊コロコロコミック』2023年12月号, pp. 60–63, 「桃鉄ワールド速報」.
参考文献
- 「【新作続報】桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」『週刊ファミ通』2023年8月17・24日合併号、KADOKAWA、2023年8月3日、124-131頁、JAN 4910218840830。
- 『月刊コロコロコミック』2023年12月号、小学館、2023年11月15日、60-63、512頁、 JAN 4910038091238。
- ファミ通書籍編集部 編『桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわっている!〜 公式ガイドブック』KADOKAWA、2023年11月16日。 ISBN 978-4-0473-3691-9。
- 『Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム)』2024年1月号、徳間書店、2023年11月21日、44-45頁、 JAN 4910071130147。
外部リンク
- 桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜 - コナミ
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- 桃太郎電鉄ワールド_〜地球は希望でまわってる!〜のページへのリンク