タラワとは? わかりやすく解説

【タラワ】(たらわ)

  1. CV-40 USS Tarawa
    エセックス級航空母艦23番艦。艦名太平洋戦争激戦地だったタラワ環礁由来する

  2. LHA-1 USS Tarawa
    米海軍汎用強襲揚陸艦
    前任イオージマ級ヘリコプターのみで揚陸する艦であったが、この場合ヘリコプターペイロード超える兵器物資揚陸出来なかった。
    本艦イオージマ級比べて排水量大幅に拡大して大量物資輸送対応したうえ、ドック型揚陸艦同様のウェルドック追加され上陸用舟艇利用して戦車を含む重量物を揚陸することが可能となった
    さらに上陸時近接航空支援などを目的として、ハリアー運用することも可能となった
    これまで強襲揚陸艦ドック型揚陸艦輸送艦軽空母分類されていた能力一隻兼ね備えることとなったため、本艦艦種は「汎用強襲揚陸艦(LHA)とされた。
    本艦ウェルドックLCU(ビーチング式の上陸用舟艇)を前提設計されていたが、後に米軍主流となったLCAC-1エアクッション揚陸艇それよりも大きいたため、本艦にはLCAC-1級が一艘しか搭載できなくなってしまった。
    この影響から、本級は合計9隻建造される予定だったが、5隻までで中断された。後継として、LCAC-1級に適したウェルドックを持つワスプ級多目的強襲揚陸艦建造された。

スペックデータ

同型艦

番号艦名建造所起工進水就役退役
LHA-1タラワ
USS Tarawa
インガルズ1971.11.151973.12.11976.5.292009.3.31
LHA-2サイパン
USS Saipan
インガルズ1972.7.211974.7.201977.10.152007.4.20
LHA-3ベロー・ウッド
USS Belleau Wood
インガルズ1973.3.51977.4.111978.9.232005.10.28
LHA-4ナッソー
USS Nassau
インガルズ1973.8.131978.1.211979.7.28
LHA-5ペリリュー
USS Peleliu
インガルズ1976.1978.11.251980.5.3


※LHA-6~9:建造中止


タラワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 21:40 UTC 版)

座標: 北緯1度25分 東経173度02分 / 北緯1.417度 東経173.033度 / 1.417; 173.033

タラワ
Tarawa

ボンリキ国際空港
位置

タラワの位置
位置
タラワ
タラワ (オセアニア)
タラワ
タラワ (キリバス)

タラワの位置
座標 : 北緯1度19分45秒 東経172度58分42秒 / 北緯1.32917度 東経172.97833度 / 1.32917; 172.97833
行政
キリバス
 行政区 ギルバート諸島
 地区 タラワ
地理
面積  
  地区域 33.7 km2
標高 3 m (10 ft)
人口
人口 (2008年現在)
  地区域 40,311人

タラワ英語: Tarawa)は、キリバス共和国首都であり、中部太平洋にある環礁の名称。日米では太平洋戦争中の激戦地として知られる。

概要

太平洋戦争時の日本軍の防空陣地跡

バイリキ島英語版はタラワ環礁内では比較的小さな島だが、キリバス共和国およびタラワ環礁の政治の中心地であり、実質的な首都機能を果たす。ただしキリバス共和国議会アンボ島フランス語版にあるほか、いくつかの行政官庁はベシオ島英語版ビケニベウ島英語版に分かれて設置されており、いわゆる一極集中型の首都ではない。

地理

衛星写真(1998年)

地形

島嶼

バイリキ島英語版ボンリキ島英語版ベシオ島英語版アンボ島フランス語版ビケニベウ島英語版など計24の島々から成り、うち8島は無人島である。以前はイギリスギルバート諸島の首府であった。

生態系

環礁にラグーンサンゴ礁潮間帯干潟が多く、ボーンフィッシュ英語版などの魚類アオウミガメなどのウミガメ甲殻類、オオシャコガイ、海藻および植物など様々な生物が生息している。特に北部のノート村一帯のヤエヤマヒルギ英語版Rhizophora stylosa)が優占種マングローブ林はキリバスでマングローブが見られる数少ない地域である。2013年にラムサール条約登録地となった[1]

気候

ケッペンの気候区分では熱帯雨林気候(Af)に属する。

タラワ(ボンリキ国際空港)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 35.0
(95)
33.0
(91.4)
35.0
(95)
34.5
(94.1)
34.5
(94.1)
33.5
(92.3)
34.5
(94.1)
34.5
(94.1)
34.5
(94.1)
35.0
(95)
35.0
(95)
35.0
(95)
35.0
(95)
平均最高気温 °C°F 30.7
(87.3)
30.6
(87.1)
30.7
(87.3)
30.7
(87.3)
30.8
(87.4)
30.8
(87.4)
30.9
(87.6)
31.0
(87.8)
31.1
(88)
31.2
(88.2)
31.3
(88.3)
30.9
(87.6)
30.9
(87.6)
日平均気温 °C°F 28.2
(82.8)
28.1
(82.6)
28.1
(82.6)
28.2
(82.8)
28.4
(83.1)
28.3
(82.9)
28.2
(82.8)
28.3
(82.9)
28.4
(83.1)
28.6
(83.5)
28.5
(83.3)
28.2
(82.8)
28.3
(82.9)
平均最低気温 °C°F 25.3
(77.5)
25.3
(77.5)
25.2
(77.4)
25.3
(77.5)
25.5
(77.9)
25.3
(77.5)
25.1
(77.2)
25.2
(77.4)
25.3
(77.5)
25.4
(77.7)
25.4
(77.7)
25.3
(77.5)
25.3
(77.5)
最低気温記録 °C°F 21.5
(70.7)
22.5
(72.5)
22.5
(72.5)
22.5
(72.5)
21.0
(69.8)
21.0
(69.8)
21.0
(69.8)
21.5
(70.7)
22.5
(72.5)
22.0
(71.6)
22.5
(72.5)
22.0
(71.6)
21.0
(69.8)
降水量 mm (inch) 271
(10.67)
218
(8.58)
204
(8.03)
184
(7.24)
158
(6.22)
155
(6.1)
168
(6.61)
138
(5.43)
120
(4.72)
110
(4.33)
115
(4.53)
212
(8.35)
2,052
(80.79)
平均降水日数 (≥0.3 mm) 15 12 14 15 15 14 16 18 15 11 10 17 172
湿度 81 80 81 82 81 81 80 79 77 77 79 81 80
平均月間日照時間 220.1 192.1 207.7 201.0 229.4 219.0 229.4 257.3 243.0 260.4 240.0 189.1 2,688.5
平均日照時間 7.1 6.8 6.7 6.7 7.4 7.3 7.4 8.3 8.1 8.4 8.0 6.1 7.4
出典:Deutscher Wetterdienst[2]

人口

住民の大半はミクロネシア人である。1990年時点での人口は約2万8千人で、ボンリキ島が最大の面積・人口を誇り、タラワ環礁唯一の国際空港ボンリキ国際空港)がある。

歴史

第二次世界大戦で使用されていた日本軍の砲台

近代

  • 太平洋戦争中の激戦地として知られ、1943年11月20日から開始されたタラワの戦いでは、この島を要塞化した日本軍アメリカ軍との間で壮絶な戦いが繰り広げられた。現在も、日本軍関連の施設がベシオ島のいたる所に残っており、戦没者の慰霊碑もある。

現代

政治

キリバスの大統領邸

行政

大統領邸

  • 南タラワが行政の中心地として発展しており、大統領邸などが所在する。

行政区画

タラワ環礁は大きく

という3つの行政区に分けられる。

議会

キリバス議会国会議事堂

南タラワはバイリキ島からタナエア島にかけての地域であり、テイナイナノ都市評議会(TUC)という機構が管轄する、キリバス共和国の実質的な首都かつタラワ環礁の政治的中心である。

ベシオは経済の中心ベシオ島を区域とし、ベシオ町評議会(BTC)が管轄する。そして残りの地域が北タラワに分類される。

経済

漁業はタラワの経済を支える重要な産業である。
スーパーマーケット

ベシオ島はタラワ環礁の経済の中心地で、主要な港湾を抱えることから、コプラ真珠を輸出している。この島はかつて、日米間で戦闘が行われた激戦の島でもある。

第一次産業

農業

漁業

第三次産業

商業

主な商業施設

貿易業

教育

南太平洋大学
キリバスキャンパス

大学

交通

ボンリキ国際空港
コーズウェイ
ベシオ港でコプラを積み込む様子

空路

空港

バス

タラワには鉄道はなく、主な交通手段はバスである。また、停留所もなく、通りかかったバスに手を上げて停車してもらい、乗車する方式をとっている。

道路

ベシオとバイリキの間の交通手段はかつては浅瀬を干潮時に歩いて渡っていたが、近年連絡路コーズウェイが完成したため、現在は自動車による交通も可能となった。 なお、バイリキからベシオへ入る場合は有料であるが、逆にベシオからバイリキへ行く場合は無料である。

航路

港湾

  • ベシオ港 - 貿易港として機能している。

文化・名物

バイリキ国立競技場

スポーツ

競技施設
  • バイリキ国立競技場

登場する作品

  • 「孤島の落日」人生交差点第四部「すべての始まり」 (2022年 推敲堂著 ネクパブ・オーサーズプレス ISBN 978-4-8020-7857-3) 太平洋戦争におけるタラワ環礁での戦闘を、日本海軍特別陸戦隊員だった「私」の手記として描いた戦記小説。

出典

  1. ^ Nooto-North Tarawa | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2013年3月4日). 2023年4月15日閲覧。
  2. ^ Klimatafel von Tarawa, Int. Flugh. Bonriki / Kiribati (Gilbert-Inseln)” (German). Baseline climate means (1961–1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 2019年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月29日閲覧。
  3. ^ キリバス共和国”. 外務省 (2021年6月23日). 2022年12月29日閲覧。
  4. ^ “China opened an embassy on a tiny, remote Pacific island during the pandemic. Here's why”. CNN travel. (2020年6月27日). https://edition.cnn.com/2020/06/26/asia/china-australia-pacific-islands-intl-hnk/index.html 2022年12月29日閲覧。 
  5. ^ 我が国在外公館等の新規開設 | 外務省

関連項目

外部リンク




タラワと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タラワ」の関連用語

タラワのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タラワのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタラワ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS