アパレシーダの聖母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 04:33 UTC 版)

アパレシーダの聖母(ポルトガル語: Nossa Senhora da Conceição Aparecida)は、ブラジルで信仰されている聖人。サンパウロ州のアパレシーダに現れたとされる聖母マリアである。「アパレシーダ」とは「現れた」という意味である。アパレシーダの聖母に捧げる10月12日は、ブラジルの国民祝日に制定されている[1]。「褐色の聖母」との異名を持つ[2]。
概要
1717年、3人の漁師がパライーバ川で漁をしていたが、不漁であった。その後、投げ入れた網から最初は聖母像の胴体、次に頭部が引き上げられた。再度、網を投げ入れると魚が大漁となった。漁師の1人が聖母像を家に保管し、家族や近隣の人達が聖母像の前で祈るようになった。そして、多くの奇跡が伝えられた。
1734年、ロス・コケロス(Los Coqueros)の丘に聖堂が建設され、多数の巡礼者が訪れるようになる。1834年に、現在は「古いバジリカ」と呼ばれる教会が建設された。
1930年、ローマ教皇ピオ11世が「ブラジルの保護者」と宣言する。1955年、新バジリカの建設が開始され、1980年にはブラジルを訪問した教皇ヨハネ・パウロ2世により建設中のバシリカの献堂式が挙行される。1984年、アパレシーダの聖堂はブラジルの聖地として宣言された[3][4]
サンパウロの神乃家厳戸神社ブラジル大神宮では祭神として祭られている。
脚注
- ^ “アパレシーダの聖母ブラジルの保護者宣言から75年”. バチカン放送局 (2005年8月1日). 2019年10月14日閲覧。
- ^ "Brazil: Our Lady "Aparecida" (who appeared)", Marian Titles in the Popular Religiosity of Latin America, Univ. of Dayton
- ^ “ブラジル司牧訪問:教皇、聖母巡礼の地アパレシーダへ”. バチカン放送局 (2007年5月12日). 2019年10月14日閲覧。
- ^ “世界マリアニスト祈りの日”. マリアニスト家族 (2008年10月12日). 2019年10月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
アパレシーダの聖母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:09 UTC 版)
ブラジルのサンパウロに出現。願いをなんでも叶えるが、少しでも無礼を働いたり疑問を抱くと罰を受ける。ピウス11世により認可。
※この「アパレシーダの聖母」の解説は、「聖母の出現」の解説の一部です。
「アパレシーダの聖母」を含む「聖母の出現」の記事については、「聖母の出現」の概要を参照ください。
- アパレシーダの聖母のページへのリンク