ディリとは? わかりやすく解説

ディリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 10:26 UTC 版)

ディリ市
Díli

市街地東部の風景。奥はアタウロ島
位置

ディリの位置(ディリ県)
位置
ディリ
ディリ (東ティモール)
ディリ
ディリ (東南アジア)
座標 : 南緯8度34分 東経125度34分 / 南緯8.567度 東経125.567度 / -8.567; 125.567
歴史
建設 1520年
首都制定[1] 1769年
首都制定[2] 2002年
行政
東ティモール
 県 ディリ県
 市 ディリ市
人口
人口 (2022年現在)
  市域 324,269人
  備考 東ティモール都市人口第1位

ディリポルトガル語: Díli)は、ティモール島北東部に位置する東ティモール首都で、国内最大の都市。ディリ県の県都。

概要

ディリ市街図
ディリ市庁舎

1520年ポルトガル人の植民地として建設された。

ポルトガル領時代から、ディリ市内では多くのビルがあったが、1999年に親インドネシアの民兵によりその多くが破壊された。インドネシア併合時代、ポルトガル語は禁止されていた。しかし、アヴェニダマレシャル・カルモナのようなポルトガルの通り名は変わらず、インドネシアの単語Jalan(道路の意)がその名前の前に置かれた。Motaelのローマ・カトリック教会はインドネシアの占領への抵抗のよりどころとなった。

歴史

ディリ市にある聖マリア像

ディリは1520年頃にポルトガル人によって植民された。そして、1769年にポルトガル領ティモールの首都とした。

1941年10月13日日本ポルトガルとの間で航空協定が締結され、日本の委任統治領であったパラオとディリ間に空路が開設されることが決定した[3]。 しかし2か月後には太平洋戦争に突入。ディリは日本に占領された。東ティモールは1975年11月28日にポルトガルから一方的に独立を宣言したが、12月7日に、インドネシア軍がディリに侵入した。そして、1976年7月17日にインドネシアの27番目の州として東ティモールを併合した。

しかし、ゲリラ戦はインドネシアと独立派の間で1975年から1999年まで続いた。その間、多くの死者や難民を出す悲しい時代が続いたが、1991年ディリメッセージの報道機関による報道は、東ティモール独立運動の国際的な援助を呼び起こす一助となった。1999年に、東ティモールは国連監視下に置かれ、2002年5月20日に、東ティモール民主共和国として正式に独立をしディリはその首都となった。

気候

ディリ (1914-1963)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 36.0
(96.8)
35.5
(95.9)
36.6
(97.9)
36.0
(96.8)
35.7
(96.3)
36.5
(97.7)
34.1
(93.4)
35.0
(95)
34.0
(93.2)
34.5
(94.1)
36.0
(96.8)
35.5
(95.9)
36.6
(97.9)
平均最高気温 °C°F 31.3
(88.3)
31.1
(88)
31.2
(88.2)
31.5
(88.7)
31.3
(88.3)
30.7
(87.3)
30.2
(86.4)
30.1
(86.2)
30.3
(86.5)
30.5
(86.9)
31.4
(88.5)
31.1
(88)
30.9
(87.6)
日平均気温 °C°F 27.7
(81.9)
27.6
(81.7)
27.4
(81.3)
27.4
(81.3)
27.0
(80.6)
26.8
(80.2)
25.5
(77.9)
25.1
(77.2)
25.4
(77.7)
26.0
(78.8)
27.2
(81)
27.4
(81.3)
26.6
(79.9)
平均最低気温 °C°F 24.1
(75.4)
24.1
(75.4)
23.5
(74.3)
23.5
(74.3)
22.8
(73)
21.9
(71.4)
20.8
(69.4)
20.1
(68.2)
20.5
(68.9)
21.5
(70.7)
23.0
(73.4)
23.6
(74.5)
22.4
(72.3)
最低気温記録 °C°F 19.0
(66.2)
16.2
(61.2)
16.5
(61.7)
18.2
(64.8)
13.2
(55.8)
14.5
(58.1)
12.4
(54.3)
11.8
(53.2)
13.4
(56.1)
16.1
(61)
18.0
(64.4)
16.7
(62.1)
11.8
(53.2)
雨量 mm (inch) 139.5
(5.492)
138.7
(5.461)
132.7
(5.224)
104.3
(4.106)
74.9
(2.949)
58.4
(2.299)
20.1
(0.791)
12.1
(0.476)
9.0
(0.354)
12.8
(0.504)
61.4
(2.417)
144.9
(5.705)
908.8
(35.778)
平均降雨日数 (≥1.0 mm) 13 13 11 9 6 4 3 1 1 2 6 11 80
湿度 80 82 80 77 75 72 71 70 71 72 73 77 75
平均月間日照時間 189.1 161.0 235.6 234.0 266.6 246.0 272.8 291.4 288.0 297.6 270.0 220.1 2,972.2
平均日照時間 6.1 5.7 7.6 7.8 8.6 8.2 8.8 9.4 9.6 9.6 9.0 7.1 8.1
出典:Deutscher Wetterdienst[4]

教育

  • セントヨゼフ高校
  • 東ティモール国立大学(Universidade Nacional de Timor-Leste)

交通

姉妹都市

出典

  1. ^ ポルトガル領ティモール
  2. ^ 東ティモール
  3. ^ パラオ島とチモール島間の空路も開設(昭和16年10月15日 朝日新聞(夕刊))『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p147
  4. ^ Klimatafel von Díli, Insel Timor / Ost-Timor” (ドイツ語). Baseline climate means (1961-1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 2021年10月9日閲覧。

「ディリ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディリ」の関連用語



3
ケディリ デジタル大辞泉
96% |||||


ディリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS