土居孝幸とは? わかりやすく解説

土居孝幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/23 16:58 UTC 版)

土居 孝幸(どい たかゆき、1955年6月30日 - )は、日本漫画家イラストレーターキャラクターデザイナー。別名に土井バグユキ。

愛媛県宇和島市出身。千葉県立木更津高等学校早稲田大学法学部卒業。早稲田大学漫画研究会出身。通称「どいん」、「土居ちゃん」。血液型はB型

ハドソンコンピュータゲーム「桃太郎シリーズ」(『桃太郎伝説』・『桃太郎電鉄』など)のキャラクターデザインや『ジャンプ放送局』の作画で知られる。

来歴・人物

早稲田大学時代に漫画研究会に所属。大学卒業後、イラストレーターとして活動。また、漫画家としての活動経験もあり、1981年、月刊少年誌『少年ジェッツ』(白泉社)にて「ぶりっ子!リトル」(創刊号から連載)、月刊少年誌『100てんコミック』(双葉社)で「3年B組ガジャ夫くん」を連載した。しかし、両作品とも掲載誌の休刊(廃刊)に伴い連載も短期間で終了となった。大学時代に知り合ったさくまあきらとは、同じ時期に「週刊セブンティーン」で各々仕事をしていた。その縁からさくまとの仕事が増え、週刊少年サンデーで「サンデーまんがカレッジ」でイラストを担当するようになる。

1982年10月、『週刊少年ジャンプ』の読者投稿コーナー『ジャンプ放送局』のイラストを担当。ジャンプ放送局“局員”として自ら描いたキャラクターで誌面に登場。「女性にモテない」「独身」「スケベ」などのキャラ設定であったが、実際は身長も178cmと高身長で人当たりも良く、交際している恋人がいた。後年になり、イメージが崩れるのを避けるため公表しなかったと語っている。

絵の特徴としては、80年代当時に少年誌のギャグ漫画に多く見られる2〜3頭身のキャラクターが多い。また、有名人などの似顔絵をデフォルメして描くことを得意としている。

1987年にさくまがハドソンよりリリースしたコンピュータゲーム桃太郎伝説』を皮切りに、『桃太郎シリーズ』(『桃太郎伝説シリーズ』『桃太郎電鉄シリーズ』『桃太郎活劇』など)の作画やキャラクターデザインを務めていた。なお、『桃太郎伝説シリーズ』に登場する“安売り王ドイン”は土居がモデル。

3DCGが出た当初は「自分の絵柄はポリゴン向きでは無い」と嫌っていたが、技術が進歩して違和感なく3D化することが可能になったことで、桃太郎電鉄シリーズのPS2以降の作品(『X』〜『2017』)ではマップやキャラクターの多くがトゥーンシェーディングなどの技術により3D化されている。PS2以前の作品でもセガサターンで発売された『桃太郎道中記』では「ボンビー大魔王」(桃太郎電鉄のキングボンビーの先祖)がムービー中で3DCGによって描写されるといった例もある[1]

テレビが酸素」と公言するぐらいのテレビ好きでもある。斉藤由貴のデビュー当時からの大ファンと公言している。

参加作品

特に記載のないものは作画・キャラクターデザイン担当

桃太郎伝説登場キャラクター・宗像伝奇(扉絵)
連載
  • マシリト&アバレの神龍にお願い(2024年10月 - ) - ラジオ番組「TOKYO M.A.A.D SPIN」『ゆう坊&マシリトのkosokoso放送局』(J-WAVE)1頁番組宣伝漫画[6][注釈 1] ※下記外部リンク「KosoKoso放送局★漫画劇場」参照

出版物

イラスト

漫画

イラスト集

トレーディングカード

  • 桃繰勘定戦(未来蜂歌留多商会、発売中止)
    • 桃太郎電鉄をモチーフとしたトレーディングカードゲーム。ハドソンの子会社未来蜂歌留多商会より発売される予定であったが、発売延期が繰り返されたのちに発売中止となった。『桃太郎電鉄7』『桃太郎伝説』(PlayStation版)の初回購入特典としてカードが3枚ずつ同梱されていた

出演

テレビ

ラジオ

その他

  • 桃太郎電鉄 〜SOKOZIKARA〜東芝EMI
    • 収録曲「大好き!桃太郎電鉄」において、ゲーム監督のさくまあきら、音楽担当の関口和之宮路一昭らと共に"ザ・ピーチボーイズ"の一員として歌唱を担当。また、同CDのジャケットイラストも担当している

イベント

  • 「ボツ『少年ジャンプ』伝説の編集長の“嫌われる”仕事術」出版記念イベント(2025年8月10日、大阪 Loft PlusOne West[9]

関連人物

脚注

出典

  1. ^ 桃太郎道中記:ムービー - ウェイバックマシン(1998年5月25日アーカイブ分)
  2. ^ 『フルーツトラベラーズ』開発者インタビュー!〜主役は“フルーツ”! ユニークなボードゲームの誕生秘話〜(1/4)”. ファミ通.com. Gzブレイン (2015年3月5日). 2019年9月13日閲覧。
  3. ^ [TGS 2018]「ビリオンロード」の新情報公開。ブートキャンプでおなじみ,ビリー隊長も登場したステージイベントをレポート”. 4Gamer.net. Aetas (2018年9月21日). 2018年9月23日閲覧。
  4. ^ 「感染症対策をマンガのチカラで!」 | SDGs×マンガのチカラ (2020年4月30日)
  5. ^ Xユーザーのてんてん サボりんさん: 「元旦から始めた「てんてんサボりん」! 雨にも雪にも負けず休まず100日目! 「絵を描いてるどいん(土居孝幸)もお疲れサボ」とサボりんが言ってくれてるかな。 #桃太郎 #まんがが読めるハッシュタグ https://t.co/zybFFFl95t」 / Twitter
  6. ^ MAADSPINの2024年10月9日のツイート、2024年12月26日閲覧。
  7. ^ “あの『ファミコン神拳』チームがラジオ局「J-WAVE TOKYO M.A.A.D SPIN」に出演決定。「ジャンプ放送局」などの誌面も手掛けたレジェンドたちが再集結”. ニコニコニュース. (2023年6月23日). https://news.nicovideo.jp/watch/nw12826257 2023年6月27日閲覧。 
  8. ^ ゆう坊&マシリトのkosokoso放送局 [@KosoKoso_hoso] (24 January 2025). “明日=土曜・深夜1時〜、ラジオ版が J-WAVEにて放送 堀井雄二(ゆう帝)鳥嶋和彦(マシリト)榎本一夫(えのん)土居孝幸(どいん) ファミコン神拳、ジャンプ放送局の時代”. X(旧Twitter)より2025年1月25日閲覧.
  9. ^ KosoKoso_hosoの2025年8月11日のツイート、2025年8月11日閲覧。

注釈

  1. ^ タイトルの「マシリト」とは鳥嶋和彦、アバレはNaz Chrisのことである。
  2. ^ 2025年8月10日に行われた鳥嶋和彦の新著出版記念イベントの模様を放送。

外部リンク



土居孝幸(イラスト担当)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 08:51 UTC 版)

ジャンプ放送局」の記事における「土居孝幸(イラスト担当)」の解説

通称「どいん」。JBS開始当初からイラスト担当桃太郎シリーズキャラクターデザイン手がける斉藤由貴大ファン公言している。「スケベ」「独身」「冷たい男」というキャラ付けがなされていたが実は彼女がいた(結婚はしていない)。公表しなかったのは、女性モテない独身男としていじられるキャラだったためイメージ崩れるのを避けるためだったと後に語った作中では阪神タイガースファンとして描かれていた。なお、VTR10のコーナー10巻達成!!おめでとう!!」では「せめて20巻が出るまでに嫁さんの顔が見たいよなぁぁ…」というネタ掲載され、VTR20のコーナー「VTR20おめでとハガキ」ではその投稿元に「やはり無理でしたね」と別の投稿者からネタにされ、最終巻・VTR24のコーナー14年ありがとう」では「せめて今度会った時は、嫁さんの顔が見たいよなぁ…」と、さらに別の投稿者からダメ押しネタにされている。

※この「土居孝幸(イラスト担当)」の解説は、「ジャンプ放送局」の解説の一部です。
「土居孝幸(イラスト担当)」を含む「ジャンプ放送局」の記事については、「ジャンプ放送局」の概要を参照ください。

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