日本の郵便の歴史とは? わかりやすく解説

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日本の郵便の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:24 UTC 版)

郵便」の記事における「日本の郵便の歴史」の解説

日本において通信制度が現れたのは、伝馬などを利用して公用通信供した大化駅制とされる。この駅制盛衰続け鎌倉時代至って飛脚出現となり、戦国時代には大名書状送付飛脚利用されるなどを経て徳川時代江戸時代)に幕府整備により武家町人利用できる飛脚屋飛脚問屋などの制度発達したその後明治時代入り飛脚郵便移行してゆく。 1858年日米修好通商条約により、締結国開港地に領事館設置した各国公文書蒸気船軍艦運搬させたが、自国の手紙も便乗させた。いわゆる領事館郵便である。やがて中には業容拡大し独立局舎設けて専任従業員抱えたものもある。そのような在日外国郵便局を、英米三国横浜兵庫長崎にもっていた。在日局は各国郵便ルールに従っていた。切手販売手紙引受押印という基本的な機能十分に果した横浜居留地ではサザーランド切手使われた。 1870年明治3年5月駅逓権正となった前島密は、太政官郵便制度創設建議した。しかし、同年6月前島上野大蔵大丞に差添し渡英したことから、郵便制度創設建議は、後任駅逓権正杉浦譲各地官吏引き継がれた。 1871年明治4年1月24日に「書状ヲ出ス人ノ心得」及び「郵便賃銭切手高並代銭表」、「郵便規則表」等、郵便に関する一連の太政官布告公布され4月20日旧暦3月1日)、東京 - 京都 - 大阪間現行の制度の礎となる郵便制度確立され東京京都・大阪に最初郵便役所創設された。布告用いられた「郵便」の名称は、前島の案に準じたものであった前島密により建議され、創設され近代日本郵便制度においてはこれまで東京 - 京都 - 大阪間政府の手紙等の配達毎年1500支出していたのを、政府の手配達民間の手配達併せて配達し利益を出すしくみが提案されていた。そのしくみは、東京 - 京都 - 大阪間62箇所郵便役所郵便取扱所官吏引き受け管理行い配送時間厳守された。郵便制度創設後、従来飛脚東京 - 大阪間144時間書状配送しいたものを、78時間短縮した。 翌1872年明治5年8月前島英国より帰京すると、郵便役所はさらに横浜神戸長崎函館新潟全国展開図られ江戸時代地域まとめ役だった名主自宅郵便取扱所とする旨を要請1873年明治6年)に全国1100箇所名主郵便取扱所快諾したことから、郵便制度全国拡大した駅逓寮国際郵便整備並行させた。1872年在日局にならい手続き明文化した。内容だが、在日局に着いた書信のうち、横浜宛は在日局に配達任せた横浜以外は日本側が配達した横浜から先の国内料金受取人払いとし、徴収額は国内料金そろえた逆に海外の手紙は二重封筒使った国内料金外国料金足した額の日本切手を上封筒貼っ駅逓寮送り駅逓寮が下封筒各国切手貼っ在日局に託すというリレーが行われた。万国郵便連合がなかった時分各国条約を結ぶ必要があった。1873年ワシントン締結され日米郵便交換条約は、それらで最初のものである日米郵便船それぞれ相手国の郵便物無償で運ぶという条文があるものの、日本郵船設立1885年を待たなければならなかった。 1871年 - 郵便関わる太政官布告交付され郵便制度施行最初郵便切手発行された。 1873年 - 日米郵便交換条約調印1875年 - 外国郵便取扱開始郵便貯金郵便為替取扱施行1月郵便役所をすべて郵便局改称し、1~5等区別した1876年 - 上海釜山浦に在外郵便局開設1877年 - 万国郵便連合UPU)に加盟。ただし在日局の撤退イギリス1879年フランス1880年1885年 - 逓信省創設国際郵便正式にあつかいはじめる。 1892年 - 小包郵便取扱開始1916年 - 簡易保険創業1921年 - 国内航空郵便開始1943年 - 逓信省廃止通信院を運輸通信省外局として設置1945年 - 運輸通信省廃止にともない通信院を、逓信院改め内閣移管1946年 - 逓信省再発足1949年 - 逓信省郵政省電気通信省分割1966年 - 郵便法大幅改正第五種郵便物廃止し第一種郵便物統合簡易てがみを郵便書簡変更書籍小包簡易書留創設など。 1968年 - 郵便番号(3又は5桁実施。普通扱いのはがきや手紙日曜配達廃止1970年 - 角型ポスト登場1979年 - 毎月23日ふみの日として定める、電話自動化完了し郵便局での電話交換業務終了1983年 - ふるさと小包誕生1986年 - 鉄道輸送廃止1989年 - ふみカードプリペイドカード発行カタログ小包制度新設1998年 - 郵便番号(7実施2001年 - 中央省庁再編に伴い郵政省自治省総務庁とともに 総務省 へ、事業部門郵政事業庁総務省外局)へ。 2003年 - 日本郵政公社移行2007年 - 郵政事業民営化により日本郵政グループ移行し郵便郵便事業初代日本郵便)が手掛ける業務となる。 2012年 - 郵政事業民営化見直しに伴い日本郵便手掛ける業務となる(郵便事業郵便局吸収合併されたため)。 2021年 - 10月から普通扱いとする郵便物ゆうメール土曜日配達休止。これ以降段階的に送達日数1日繰り下げ

※この「日本の郵便の歴史」の解説は、「郵便」の解説の一部です。
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