指揮者とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 15:31 UTC 版)
「のだめカンタービレの登場人物」の記事における「指揮者とその関係者」の解説
フランツ・フォン・シュトレーゼマン (Franz von Stresemann) 演 - 竹中直人、声 - 小川真司、FROGMAN(チャンネル5.5) 世界的に有名なドイツ人指揮者。千秋の師匠。かつてはマルレ・オケの常任指揮者を務めていた。6月3日生まれ、血液型O型、身長180cm。 自身の鋭い音楽性はもちろん、落ちこぼれと馬鹿にされている人間の才能や資質を見抜くなど、音楽に関しては超一流だが、私生活では相当なエロジジイである。野球拳が大好き。独身。家は裕福、真面目で優秀なピアニストの兄がいる。健康のために様々な食品を混合したマーメイドジュースを愛飲。嫌いなものは、風邪薬(苦いから)とニンジン、シイタケ、数の子。とてつもない日本通であり、合コンなどの風習も把握。日本語もかなり堪能だが漢字は読めない。 来日した際、「ミルヒ・ホルスタイン (Milch Holstein) 」という偽名を使っていたため、のだめには未だにミルヒーと呼ばれる。隙あらば行きつけのクラブ「ワン・モア・キッス」に姿を消し、日本のみならずパリ支店にものだめを連れ込んだ。クラブではホステス相手にセクハラまがいの悪戯に出ることも。 桃平美奈子(ミーナ)、カイ・ドゥーンとは音大時代の同級生。特にカイ・ドゥーンとは喧嘩友達のような間柄である。学生時代はピアノを学んでいたが、桃平に助言され、指揮者に転向する。ヴィエラとは彼の妻を口説こうとしたりなどのいきさつから犬猿の仲。わがままな性格で、指揮者の友人はジェイムズ・デプリーストしかいないらしい。本来のマネージャーはエリーゼだが、彼女がいない時は千秋が代役を務める。 桃ヶ丘音大の理事長をしている桃平との縁で来日。「大学中のヘタクソと変わり者」(千秋談)を集めて遊びでSオケを結成し、千秋を弟子にとる。師として厳しくも正しく導き、音楽に対し一切妥協しない本物の「世界の巨匠」。教え子たちには暖かく的確に接する、優れた指導者としての一面も持つ。「昔の自分を思い出させてくれる、困った子」とのだめを評価して気遣いながら優しく接し、幼少時の過度な指導が心の傷になっていた彼女に真剣さを取り戻させた。 演奏旅行で千秋とプラハを訪れた際に彼の背中を押した結果、千秋はのだめと恋人同士になり、間接的にキューピッド役を果たした。Ruiと千秋の共演に落ち込んでいたのだめと再会すると自分と彼女の共演を提案した。のだめの失踪後はロンドンで十数年ぶりに再会した年下のオクレールに、のだめのことで相談すると「何もしないで下さい」と言われ落ち込む。 年のせいで耳が遠くなってきており、積年のライバルであったリッピも死んだことから音楽家としての終わりが近づいてきていることを薄々悟っている。 ドラマでは本物の外国人指揮者が演じていたヴィエラに対し、竹中直人がカツラやメイク等を駆使して演じている。また、貴族を示す「フォン」vonが省かれ、フランツ・シュトレーゼマン Franz Stresemann となっている。 エリーゼ 演 - 吉瀬美智子、声 - 川上とも子、佐久間紅美(代役) シュトレーゼマンの敏腕マネージャーであるドイツ人。 頻繁にバカンスを取り、千秋に業務を押し付けている。用心棒のオリバーを従え、シュトレーゼマンを裏で操る。好物はビーフジャーキーでかなりナイスバディ。千秋とはドイツ語で話す。 ジャンのファンであり、一目見た瞬間にファンクラブを結成しようとした。プラティニ国際指揮者コンクールで千秋がジャンに勝った事から「砂漠のプロメテウス作戦」と称し、千秋を無理矢理シュトレーゼマンと同じ事務所に入れさせ、仇を討った。 オリバー 声 - 安元洋貴 エリーゼの用心棒であるドイツ人。サングラスをかけている(初登場時はかけていなかった)。 主な仕事はシュトレーゼマン(と千秋)の捕獲。故郷の教会の合唱団に所属している。千秋を拉致する時に「大丈夫!痛くないから!」と叫んだり、ノエルに千秋を晩餐に誘ったりと、見た目に反して凄く優しい。 セバスチャーノ・ヴィエラ (Sebastiano Viella) 演 - ズデネク・マカル(日本語吹替 - 青野武)、声 - 江原正士 1月23日生まれ、血液型B型、身長187cm。 世界的に有名なイタリア人指揮者。 千秋が子どもの頃から師と仰ぐ人物で、おもちゃが好きで少年のような心の持ち主(テレビドラマ版ではたまごっちが縁で千秋と親しくなる)。千秋の父とは友人同士だが、千秋よりはおもちゃのほうが大切らしい。千秋と過ごした期間は短く、指揮の手解きも殆どしていない(モーツァルトの奇癖など妙な事を教えていた)が、今でも「弟子」として気にかけている。千秋の話では、今はオペラ座で指揮をしている様子。シュトレーゼマンのライバルであったイタリア人指揮者サルヴァトーレ・リッピの弟子であり、シュトレーゼマンとは犬猿の仲。不仲の理由は、「店でたった1個だけ残っていたおもちゃをシュトレーゼマンと取り合いをしたこと」とあるが一番の理由は「シュトレーゼマンが妻に言い寄ったこと」から。 松田 幸久(まつだ ゆきひさ) 演 - 谷原章介、声 - 東地宏樹 千秋留学のため、R☆Sオケの後任として千秋本人により招聘された指揮者。パリのR管から日本のMフィルを指揮するために帰国していた。 性格はシュトレーゼマンに通じる部分が多々あり、本人も密かに尊敬している。周囲から性格は歪んでいるが音楽の腕は確かであると評価されている。一見軽く見えるが、音楽に対しては真摯であり、当時恋人であった大富豪の娘からR☆Sオケを馬鹿にされた際に怒りを表して絶縁した。 『のだめカンタービレ 巴里編 OVA Lesson 79 Mフィルいただいちゃいました。』の主役。 ジャン・ドナデュウ (Jean Donnadieu) 演 - ジリ・ヴァンソン、声 - 森川智之 5月14日生まれ、身長182cm。 フランス人の若手指揮者。ヴィエラの弟子。「プラティニ国際指揮者コンクール」で千秋と優勝を争った。 華やかで才能があり、ルックスも性格も良い才色兼備の青年。ゆうこという日本人の彼女がおり、よく人目をはばからずにイチャイチャしている。「黒王子」千秋に呼応して「白王子」と称され、そのあだ名が示すように実に華やかで流麗な音楽創りをするが、同時に、どのような曲にもそのような姿勢で臨んでしまうため、演奏に深みが欠けるという大きな欠点も有している。現在デシャン・オーケストラの常任指揮者。気に入った中古車を取られて千秋に「僕はデシャンでマルレをつぶす」と息巻いていた。登場シーンは薔薇に囲まれていることが多い。性格はやや誇大妄想。トランプで千秋に連敗している。 単行本の巻末によるとモデルとなったリアルジャンがいる模様。 並木 ゆうこ(なみき ゆうこ) 演 - 山口紗弥加、声 - 進藤尚美 ジャンの恋人。 負けず嫌いで気が強く、ジャンも頭が上がらない様子。コンクールでの曲決めの際、ジャンが得意とするジャンルをくじで引き当てることが多く、ジャンはゆうこを「幸運の女神」と言っている。 度々「千秋・のだめ vs ジャン・ゆうこ」(主にのだめVSゆうこ)の形で場外戦を展開している。のだめと対峙する際は、のだめがマングースなのに対してゆうこはハブに例えられている。 のだめの「千秋の師匠はミルヒー・ホルスタイン」発言で、のだめがシュトレーゼマンの使ったあからさまな偽名を彼の本名と受け取っていたことを馬鹿にしていた。のだめ達と会えば必ず口喧嘩をしているが仲が悪いのではなく本音で言い合える喧嘩友達である。実際、千秋のデビューを知った彼女はのだめに(憎まれ口を叩きながらであるが)祝福の電話をしている。年齢はのだめより8歳年上。単行本の巻末によるとモデルとなったリアルゆうこがいる模様。 片平 元(かたひら はじめ) 演 - 石井正則、声 - 鈴木琢磨 「プラティニ国際指揮者コンクール」に出場した日本人指揮者。 フランス語が話せず、千秋に通訳してもらっていた。年齢制限ぎりぎりの30歳で、このコンクールで初めてファイナリストになり、優勝は逃したもののプロのオーケストラから客演依頼を受けるようになった。滞空時間まで計算されたジャンプを用いたダイナミックで独特な指揮が持ち味。妻と娘が日本におり、愛妻家。コンクール関係者のフランス人たちからは、フランス語では「h」を発音しないため「カタイラ」の愛称で親しまれている。 千秋と峰のパリでの再会で休止状態だったR☆Sオケの客演指揮に推薦された。 『七つ屋 志のぶの宝石匣』第11巻で市民オーケストラの指揮者として登場する。 片平 理々子 片平元の妻。コレペティトゥール(歌唱指導者)。夫が千秋不在のR☆Sオケの客演指揮を務めた事もあり、信頼を得る。白薔薇歌劇団の音楽稽古は副指揮と称する大河内の邪魔が入り、まともな指導が出来なかった。 ジェームズ・デプリースト (James DePreist) 演 - ジェイムズ・デプリースト(本人)、声 - 石住昭彦 連載当時、東京都交響楽団常任指揮者を務めていた実在のマエストロ。作者との対談がきっかけで登場するようになる。 千秋のパリデビュー公演を見て気に入り、マルレ・オケの常任指揮者に指名した。ライブラリアンのテオからは「デプさん」と呼ばれており、千秋には「ジミーでいい」と気さくに応じている。 作中ではマルレ・オケの音楽監督を兼任しており千秋の上司にあたるが、都響の仕事で来日中のため、千秋と直接会っていない。 日本の大相撲が大好きで、貴乃花や魁皇のファンだったとのこと。 シュトレーゼマンの唯一の指揮者の友人である。
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