後世欧州戦史 登場兵器
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「旭日の艦隊」の記事における「後世欧州戦史 登場兵器」の解説
超大型装甲列車 RZP41 (I) 後世バルバロッサ作戦成功後、さらなるソビエト制圧戦に備え、膠着させた戦線後方の「ソ連領内鉄道網」を1,524mm広軌から自軍に有利な1,435mm標準軌に『すげ替えてしまう』ために建造された、20ミリ対空機銃、37ミリ機関砲、75ミリ対戦車砲など、フランス・ソビエト戦での戦利品で武装した『レールゲージ交換用特務装甲列車』である。車両底部に設けられた交換機で片側のレールを枕木より分離、ヨーロッパ標準軌に調整後再締結して鉄路を走行する事で、ロバティ川(伯林〜ポーランド経由)とウクライナ大平原(伯林〜チェコ経由)に設けた要塞線までの2本の輸送路を確保、後方より頻繁に輸送される物資のお陰で、前世と違い冬将軍とソビエト軍の冬期反攻を乗り切り、後のスターリン体制撃破へと繋がる事となった。護衛として対空車両を満載した無蓋貨車や、実用化したばかりの野戦レーダー搭載車両を後続させる事で、鈍重な特務装甲列車群を航空機で撃破しようとしたソビエト空軍の試みは全て失敗したとされている。 その結果、要塞線内部のソビエト広軌で敷設された支線もヨーロッパ標準軌に全て変更してしまったため、野戦レーダー搭載の索敵用指揮装甲列車、パルチザン警備用「対戦車列車(パンツァー・アプヴェーア・ツーク)」や「鉄道装甲車(パンツァー・ドライジーネ)」が配備され、占領地域を巡回する事で東欧地域は空間要塞に変貌していった。また、独列車砲の東部戦線での運用も可能となるなど、ソビエト軍にとっては悪夢のような装甲列車であった。 小型高速上陸用舟艇「鮫(ハイ)」 後世「ブリッツクリーク(電撃戦)」の二大上陸作戦「ドナウ演習(ユーブング)」を可能ならしめるために極秘開発された小型特殊舟艇。前世独海軍で計画された「ハイ級特殊潜航艇」とは無関係でSボート程度と見られ、鉄道輸送可能な程小型でありながら海上安定性の高さは特筆すべきものがあった。コーカサス上陸の「エルベ演習」に山岳猟兵5個師団、クリミア半島上陸作戦「マイン演習」へは2個師団を上陸させるため、無数の舟艇が事前にルーマニアやハンガリーの山中に隠されていた。 Ju98Aラウフェイ ミステル・プラン3A 後世「第一次バトル・オブ・ブリテン」での余りの爆撃隊損耗率が問題となり、急遽製造された後世ミステル機(参考画像)。前世と違い母機となるラウフェイは有人機で、子機Fw190G-8型改V47への移乗用兼連結ダクトと分離後の空中給油装置を備えていた。フォッケウルフ190G8型改V47 中央増槽基部を改造した移乗用ハッチを持ち、FuG216ネプトゥーンレーダーと防炎フィンを着けた黒塗りの機体。尾部の母機離脱用ロケットモーター4基と翼下に懸架した投下型爆撃用電波マーカーにより、英本土爆撃隊の敵地水先案内兼護衛戦闘機として設計された。なお、後世世界初の空中給油対応の戦闘機でもある。 メッサーシュミットMe0013 ナチス医学の狂気が生み出した「改造人間」被検体13号。技術跳躍著しい後世世界にあって、独円盤機に次ぐオーバーテクノロジーの呪われた産物である。生化学的・薬物的な身体強化のみならず、機械を埋め込むなど、サイボーグ同然の生体改造が施された。代償に突発的な理性喪失による凶暴化を起こす。 特殊潜航艇「モルヒ」 第一次スカパフロー攻撃で英海軍に痛撃を見舞った小型特潜。第二次攻撃のため、ノルウェーの秘密ブンカーに集められた全特潜は、某組織の破壊工作により全て失われた。 ブローム・ウント・フォス Bv155 前世では試作機で終わった高々度迎撃機。Me109の血統最後の末裔であり、第二次バトル・オブ・ブリテンでの護衛戦闘機として急遽投入されたが、ジェット戦闘機時代の過渡期となったため、全生産機数は三個戦闘機戦隊(ヤークトゲシュヴァーダー)分のみで途絶えた。両主翼中央部に備え付けられた大型冷却器が特徴。 スピットファイア Mk. XIV「バラクーダ」 損耗率が高い昼間爆撃から夜間爆撃に切り替えた独戦略空軍に対抗するため、RAFはレーダー誘導装置や計算機、着弾観測用無線を搭載したスピットファイアの特別編隊「電子追跡中隊」を投入した。二機一組で敵爆撃機編隊を挟み込み、IFFを作動させる事で防衛陣地から的確に敵編隊への高射砲砲撃が行えるようになった。 独逸秘匿兵器試験艦「海の豹(レオポルド・デ・マーレ)」 元伊海軍重巡「ボルツァーノ級」を改修したポケット戦艦。挿絵イラストの艦型は、独アドミラル・シェーア風であった。 宇治式短機関銃 後世版ウージー。ハギスの手によって大挙亡命した、独逸占領下の東欧兵器会社で働いていたユダヤ人技術者の内、日本軍への協力を強く願い出た一部の者達と共に陸軍兵器行政本部、京都帝大及び大阪帝大工学部協力の下、「市街戦に適した軽快な短機関銃開発」プロジェクトで結実した新式短機関銃である。名称は、宇治市の京都帝大教員宿舎に寝泊まりした元「チェコの兵器メーカー」出身者たちが付けた愛称「ウジィ」に由来している。 その他にも、挿絵だけで一切の諸元不明の後世Me262(前世計画機『Lorin』らしいが、記述は何故か双発機)が登場する。
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