引き渡し、就航とは? わかりやすく解説

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引き渡し、就航

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:07 UTC 版)

エアバスA380」の記事における「引き渡し、就航」の解説

2007年10月15日初飛行以来30か月間のテスト経て最初納入先シンガポール航空機体引き渡された。同年10月16日パイロット技術者などのシンガポール航空関係者乗り込みエアバス本社トゥールーズ)からシンガポール向けて飛び立った。そして同年10月25日よりSQ380便としてシンガポール - シドニー間に就航した。この初号便の座席eBayによるインターネットオークション販売され売り上げ慈善団体寄付される。また「現在運航している世界最大旅客機」がボーイング747からA380に代わった。 結果として最初納入当初予定から1年半遅れた2007年11月末での受注数は193機であるが、一説によれば遅れに伴う補償費用生産設備稼働率低下人海戦術に伴う人件費増大等によってエアバス60ユーロ(約1兆円)のプロジェクト経費増大来たしており、さらに米ドル対すユーロ高傾向もあってA380採算ラインは、当初270機から、420程度にまで悪化していると言われる2007年11月12日エアバス社はサウジアラビア王子アル・ワリードA380プライベート機として購入するため売買契約結んだ発表した2つダイニングゲームルーム主寝室などを備え機体に3億ドル改装費に1億ドルミサイル防衛システム含まれている。エアバス社では"The Flying Palace"(空飛ぶ宮殿)と呼んでいる。この機体は元々エティハド航空納入予定であった飛行試験2号機であったシンガポール航空による定期就航始まったことにより、A380順調なスタートにこぎ着けたと思われたが、エアバス2008年5月13日量産計画再調整し、ウェーブ1(量産化前段階)からウェーブ2(量産移行後)においての引き渡し計画修正する発表行ったその結果2006年計画され急激な量産化達成不可となったことが確認されウェーブ2への移行若干の遅れが生じた。これは、ウェーブ1における作業予想以上に時間要したことが原因としている。 今後の展望として、同日エアバス社は次の通り発表した予定A380引き渡し機数2008年13機→12機(1機減) 2009年25機→21機(4機減) これ以降引き渡し機数については、今後顧客との話し合いによって決まるとしている。その後2008年9月カンタス航空向け初号機製造通算14号機の引き渡し先立ちエアバス社は2008年2009年引き渡し数は12機と21機を堅持2010年については30機から40機の間になると公表した2008年12月30日2008年12機目となるエミレーツ航空向け4号機引き渡された。なお、2008年後半顕在化した世界金融危機のため、エアライン各社引き渡しペース鈍化エアバス社に要望し、それに応える形で2009年5月には2009年中の引き渡し数を14機に削減するむね再度発表されている。 2008年7月28日エアバス社のハンブルク施設新設されたユルゲン・トーマス・デリバリーセンターでエミレーツ航空に対してA380-861が引き渡された。A380航空会社への引渡しはこれが6機目で、これまでの5機はいずれシンガポール航空引き渡されていたことから、エミレーツ航空A380受領した二番目航空会社である。 今回引渡し機は同年8月1日ドバイ - ニューヨークジョン・F・ケネディ)線で初就航した。そのほかに長距離路線就航先として、ロンドンシドニーオークランドがあるが、今後の機数増加によって就航都市増える予定である。2009年3月エミレーツ航空は、採算悪化を受けドバイ - ニューヨークジョン・F・ケネディ)線からA380撤退決定ボーイング777-300ER変更した同機商業運航合間クルー整備員訓練研修兼ねて飛行していたが、同年9月入り原因不明電子機器トラブル発生し飛行作業中断した商業運航再開されたのは同年9月12日であった2008年9月19日、豪カンタス航空同社向けA380-842(製造通算14号機)が引き渡され同年9月21日シドニー到着した。同航空では約一か月慣熟訓練行ない同年10月20日メルボルン - ロサンゼルス線で商業運航開始した2013年3月14日通算100号機のA380マレーシア航空引き渡された。マレーシア航空にとっては6機目の機体しかしながら2015年5月同社業績不振影響もあって近い将来A380放出示唆した2016年2月同社CEOは、売却延期し少なくとも2018年まで同型機保有総数現在の6機のまま据え置く、と述べた同年11月30日A380型機を新たな航空会社移管し、イスラム教メッカ巡礼のためのフライト計画発表した2017年11月3日エミレーツ航空同社100機目のA380機体番号:A6-EUV)が引き渡された。2018年に(UAE)の初代ザイード大統領生誕100年迎えることから、「100th A380」のロゴ加え同氏描いた特別塗装機となっている。 主な就航路線2020年6月現在)(注)都市名が同じ場合空港は同じとする。 シンガポール航空 - 出発地シンガポール就航地:ロンドン・シドニー・パリ・香港・メルボルン・チューリッヒ ルフトハンザドイツ航空 - 出発地フランクフルト就航地北京香港・ヨハネスブルグ・ニューヨーク・サンフランシスコ エミレーツ航空 - 出発地ドバイ就航地:ロンドン・マンチェスター・パリ・チューリッヒ・フランクフルト・デュッセルドルフ・ミュンヘン・マドリード・バルセロナ・アムステルダム・ローマ・ミラノ・シドニー・ブリスベン・メルボルン・パース・北京上海香港大阪/関西成田・トロント・サンフランシスコ・ロサンゼルス・ニューヨーク・ダラス・ヒューストン・バンコク・クアラルンプール・シンガポール・ソウル・ジェッダ・クウェート・ムンバイ・モーリシャス 以遠就航地シドニー - オークランド・バンコク - 香港ブリスベン - オークランド・メルボルン - オークランド カンタス航空 - 出発地:シドニー・メルボルン就航地:(シドニー・メルボルン)- ロンドン・ロサンゼルス・ダラス 以遠就航地:(シドニー・メルボルン)- ドバイ - ロンドン 大航空 - 出発地ソウル就航地:ロサンゼルス・ニューヨーク・アトランタ・パリ・香港 中国南方航空 - 出発地北京広州就航地広州上海ロサンゼルス マレーシア航空 - 出発地クアラルンプール就航地:ロンドン・シドニー タイ国際航空 - 出発地バンコク就航地シンガポール成田大阪/関西 ブリティッシュ エアウェイズ - 出発地ロンドン就航地ロサンゼルス香港・ヨハネスブルグ・ワシントン・シンガポール アシアナ航空 - 出発地ソウル就航地:ロサンゼルス・ニューヨーク・香港バンコク成田 カタール航空 - 出発地ドーハ就航地:ロンドン・パリ・バンコク エティハド航空 - 出発地アブダビ就航地ロンドン ANA - 出発地成田就航地ホノルル

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引き渡し、就航

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:45 UTC 版)

ボーイング787」の記事における「引き渡し、就航」の解説

2011年10月26日全日本空輸成田 - 香港間で、787として世界初商業運航行った11月1日羽田 - 岡山広島線国内線定期便運航開始した全日本空輸では1・2号機については特別塗装施し3号機以降通常塗装とするが、787であることをよりわかりやすくするため、機体前方巨大ロゴ787」をペイントすることになった。 ただし、2014年2月以降受領する機体は「787」のロゴペイントされていないまた、787」のロゴペイントされた機体も現在ではANA通常塗装戻された。 2012年1月14日全日本空輸は、羽田 - 北京線で国際線定期便運航開始した使用されたのは前述3号機(JA805A;長距離国際線用)である。同社2012年夏期より国内線専用機導入開始している。国内線専用機導入が進むと同時に羽田 - 福岡・鹿児島線、羽田 - 熊本線にも順次投入され2012年秋から羽田 - 札幌線にも就航した2012年4月22日日本航空新規開設となる成田 - ボストン線に787-8(JA822J)を就航させた。これは日本航空にとって787初就航路線となった成田ボストン間の直行便史上初のことであった日本航空当分の間787特性最大限生かせる、国際線のみに就航させる予定であると発表していたが、国内線にも787-8型機を順次投入し2019年10月27日より羽田 - 伊丹線就航している。 2012年5月1日日本航空成田 - ニューデリー線での運航開始し同月7日モスクワ線羽田 - 北京線での運航開始した2013年1月4日ユナイテッド航空ロサンゼルス - 成田線日本国外航空会社としては初め日本への路線787就航させた。 2013年1月16日LOTポーランド航空ワルシャワ - シカゴ線で787運航開始したが、この日に全世界的に787運航停止決定したため、同路線就航日に往路のみの運航となり、復路欠航となった2013年5月以降ボーイングによるバッテリーユニット改修目処がつき、製作し滞留していた納入待ちであった多数機体納入して引き渡している。 2013年5月23日中国民用航空局CAAC)は長く先送りしていた787中国国内における運航許可し製造済み納入遅れていた中国仕向け機が納入開始される見込みとなった認可についてCAACは、運航許可先送り後述のバッテリートラブルの関係を含めて詳細発表していない。 2013年5月30日トムソン航空はバッテリートラブルによる運航停止再開後、遅れていた同社およびイギリス航空会社対す初号機受領、翌5月31日2号機受領し同年7月8日就航予定となっている。 2013年5月31日中国南方航空トムソン航空続き同社および中華人民共和国対す初号機受領6月2日広州 - 北京線で就航させた。 2013年6月27日ブリティッシュ・エアウェイズロールス・ロイス社製トレント1000装備した初号機受領した2016年4月27日通算400号機目にあたる機体番号9V-OFEの787-8スクート引き渡したことを発表した2017年2月22日大韓航空初号機である787-9機体番号:HL8081を受領し2月24日韓国へ到着するファーストクラス6席、プレステージ(ビジネス)クラス18席、エコノミークラス245席の計269席で構成され機体で、3月7日から韓国国内運航開始し6月ごろからトロントマドリードロサンゼルスなどの長距離路線運航する予定としている。当年中に更に4機、2019年までに更に5機の合計10機を導入する計画である。 2018年2月22日シンガポール航空が、シンガポールパース線に787-10投入する発表したが、2018年同社日本就航してから50周年節目迎えるため、シンガポール - 大阪(関西)線のうち1往復(SQ618/SQ619)への導入正式決定となった。同路線の運行開始2018年5月3日からで、その後パース線の他に東京セントレア福岡線一部2018年内の導入行なった2018年12月通算787号機目の787-9機体番号:B-1168)を中国南方航空引き渡したことを発表同機には中国語と英語で「787th BOEING 787」・「第787 波音787」の記念ロゴ掲出された。

※この「引き渡し、就航」の解説は、「ボーイング787」の解説の一部です。
「引き渡し、就航」を含む「ボーイング787」の記事については、「ボーイング787」の概要を参照ください。

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