引き札の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 15:02 UTC 版)
引き札 江戸時代から続く一、二色で広告文のあるものから、鮮やかな絵とともに、商品名、広告文、商店名または会社名、商店主名、屋号、紋、電話番号などが書いてあるものまで。また商標登録、振替口座の書いてあるものもある。 絵ビラ 開店や正月用、年末年始のあいさつ代わりに配られた内容のもの。 名入れ引き札 絵柄の部分のみで、空白部分を残して摺られ、後から商店名、商品名などを入れた。 文章札 挨拶文のほか、薬の説明書き、また江戸時代には、平賀源内が歯磨き粉漱石香の口上も書き、六千枚書いたという仮名垣魯文、河竹黙阿弥などの戯作文章も見られる。山東京伝、式亭三馬、曲亭馬琴、十返舎一九も引き札の仕事をした。 紙看板 木製看板と同じ縦長をしており、のちのポスターの先駆けになった。 風刺漫画札 風刺漫画の描いてある札。 興行案内札 歌舞伎などの興行演目付のもの。 墨摺引札 江戸時代の引き札。初期は短文のみだったのが、長文になり、のち挿絵が入り始める。 その他 神社の千社札、囲碁将棋大会の案内など。
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