建造物崩壊
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1879年 - ロンドンビール洪水。イギリスのロンドンにて醸造中のビール樽が破裂して大量のビールが噴出、2棟が全壊し9人が死亡。 1879年 - ディー橋事故。イギリスのイングランドチェシャーチェスターにあるディー橋が嵐に襲われ、走行中の列車を巻き込んで崩壊。75人が死亡した。 1889年 - アメリカ合衆国のペンシルベニア州ジョンズタウンのサウスフォークダムが激しい雨のため崩壊し、2,209人の死者を出す大惨事となった。 1919年 - ボストン糖蜜災害。アメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンにあった糖蜜貯蔵用の貯槽(容量約870万リットル)が崩壊し、糖蜜の津波(高さ2.5 - 4.5メートル、時速60キロ)が市街地に押し寄せた。21人が死亡、150人以上が負傷した。 1940年 - アメリカ合衆国のワシントン州ピュージェット湾タコマナローズ海峡に架かるタコマナローズ橋が、当時いまだ耐風設計技術が未熟だったことにより施工中から風により激しく揺られ、竣工後間もなく落橋。死傷者はなかった(ただし、橋上の車にいた犬が死亡している)。 1955年(昭和30年) - 安倍鉱業ボタ山崩落事故。長崎県佐世保市の安倍鉱業で集中豪雨からボタ山が崩壊。麓の炭住45戸を押し潰した。 1959年 - フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ヴァール県のレイラン川にあったマルパッセダムが大雨で湛水中に基礎地盤の地すべりが発生しダム本体が崩壊、下流の村を巻き込む水害となり死者421人。 1975年(昭和50年) - 中国の河南省で豪雨に伴い淮河流域の河川が増水、板橋ダム、石漫灘ダムなど大小合わせて62か所のダムが連鎖的に決壊。流域の住民や救援活動を行っていた軍兵士ら1,827人が死亡、全体でも推定2万6,000人が死亡したといわれている。 1981年 - ハイアットリージェンシー空中通路落下事故。アメリカ合衆国のミズーリ州カンザスシティのハイアットリージェンシーホテルにあった空中通路が設計のミスにより崩壊。ダンス大会に集まっていた人々を直撃し、114人が死亡した。 1986年(昭和61年) - ホテルニューワールド崩壊事故。シンガポールのホテルニューワールドで、設計ミスから建物が倒壊。33人が死亡。 1989年(平成元年)玉川岩盤崩落事故。福井県丹生郡越前町玉川の国道305号脇の岩盤が崩壊。現場を走行中のマイクロバスを押し潰し、バスに乗っていた15人が死亡した。 北朝鮮の黄海北道(ファンヘブクト)の金川郡(クムチョングン)を流れる礼成江(レソンガン)で工事中の橋が崩壊し、橋上で工事中の軍人500人以上が死亡。金日成の誕生日までに完成せよとの指示を受け、無理な短縮工事をしたことが原因。 1994年(平成6年) - 韓国のソウル特別市にある聖水大橋が手抜き工事のため崩壊し、橋を通行中の乗用車やスクールバスが巻き込まれ、32人が死亡した。 1995年(平成7年) - 韓国のソウル特別市瑞草区にある三豊百貨店が営業中、突然5階建ての建物の半分が崩壊し、死者502人を出した。 1996年(平成8年) - 北海道古平郡古平町の国道229号にある豊浜トンネル平側坑口の約44メートルで岩盤が崩落して、乗用車1台と路線バス1台が下敷きになった。20人が死亡。 1998年 - アメリカ合衆国のニューヨーク州で建設中のペデトリアン橋が生コンクリートの流し込み作業中に崩落、1人死亡、10人が重軽傷。橋の構造や作業に問題はなかったが、乾燥した状態よりはるかに重い生コンクリートの重量に耐えられなかった(同様の事故は以前にも発生している)。 2001年 - イスラエルのエルサレムタルピオット地区にあった4階建てのベルサイユ結婚式場で、結婚式の最中に3階の大部分が1階まで崩落して23人が死亡し380人が負傷。違法工事が原因だった。 2002年 - アメリカ合衆国のフロリダ州マイアミ中心街の跳ね橋、ウェストフラグラーストリートブリッジのコントロールタワーが崩壊し、オペレーターが重傷を負った。のちの調査で建設計画の青図から構造上の欠陥が発見されたが、毎年定期検査を行っているにもかかわらず38年間崩落するまでその部分は問題とはならなかった。 2007年 - ミネアポリス高速道路崩落事故。アメリカ合衆国のミネソタ州にあるセントポール - ミネアポリス間を結ぶ州間高速道路35W号線ミシシッピ川橋が崩落。ラッシュアワーと重なり60台以上の車が転落、13人が死亡。 2009年 - マレーシアのトレンガヌ州クアラトレンガヌにて完成間もない5万人規模のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムの屋根が崩落。競技などは開催されていなかったため死傷者は出なかった。 2012年 - 笹子トンネル天井板落下事故。山梨県大月市の中央自動車道にある笹子トンネルで天井板のコンクリート板がおよそ110メートルにわたって落下。3台の車が巻き込まれ、9人が死亡。 2013年ターネー・ビル倒壊事故。インドのインドマハーラーシュトラ州ターネーで建設中の7階建てビルが突然倒壊。74人が死亡した。 ダッカ近郊ビル崩落事故。バングラデシュのダッカ近郊の8階建ての商業ビルが崩壊。死者1,127人、負傷者2,500人以上。 リガスーパーマーケット屋根崩落事故。ラトビアのリガにあるスーパーマーケットの屋根が突然崩壊。二次被害の犠牲者も合わせて死者50人以上。 2014年 - 北朝鮮の平壌市平川区域の23階建てのアパートが建設中に崩壊。すでに入居中の労働党や軍関係者、新興資本家勢力ら多数の死者を出した。 2018年 - フロリダ国際大学前歩道橋崩落事故(英語版)。フロリダ国際大学前の幹線道路で架設中の歩道橋の橋桁が据え付け直後からコンクリート製の筐体部分にひび割れ発生、5日後に崩落し走行中の車が巻き込まれて6人が死亡。冗長性の無い設計だったことに加え検査を請け負った業者が無免許だった。 2019年 - 台湾の宜蘭県蘇澳鎮にある南方澳大橋が崩落、5名が死亡した、12名が負傷 2021年6月24日 - アメリカのフロリダ州サーフサイドでマンション(コンドミニアム)が倒壊する事故が発生。
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