就役後の近代化改装とは? わかりやすく解説

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就役後の近代化改装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:42 UTC 版)

ガングート級戦艦」の記事における「就役後の近代化改装」の解説

就役後1916年から1917年にかけて近接火器の4.7cm機砲4基を撤去し、「ガングート」「ペトロバブロフスク」は「6.5cm38口径高角砲」を単装砲架で2基を搭載した。「セバストーポリ」「ポルタワ」は「カネー 7.5cm50口径高角砲」を単装砲架で2基、イギリス製の「ヴィッカース 4cm(39口径ポンポン砲」を単装砲架で1基と異な武装搭載したが、これらはロシア革命経て成立したソビエト連邦時代1920年代に「1914年型 7.6cm(30口径高角砲」に更新単装砲架で1番・4番主砲塔に3基ずつ計6基を搭載したこのうちセバストーポリ」のみ1928年10月から1929年5月にかけての改装艦首形状を波切の良いクリッパー艦首改め全長は184.9mと長くなった。この時に煤煙逆流を防ぐために艦橋後部の1番煙突延長し先端斜め後部向けて湾曲させた。1930年に「セバストーポリ」は3番主砲塔上にハインケル旋回カタパルト設置して水上機1機を運用した。 3隻が艦容一変させるのは1920年代後半から1930年代後半にかけて行われた第二次近代化改装の時であった。まず「マラート(旧ペトロパブロフスク)」が1928年から1931年5月にかけて行われ続いて「オクチャブルスカヤ・レボルチャ(旧ガングート)」が1931年9月から1934年8月に、最後にパリジスカヤ・コンムナ(旧セバストーポリ)」が1933年11月から1938年1月実施された。 改装外観上の変更点では、「セバストーポリ」での運用実績により、艦首形状前方強く傾斜したクリッパー・バウに改め外洋航行時の凌波性高めと共に艦首から1番主砲塔基部まで甲板一段かさ上げして軽くシア傾斜)が付けて凌波性改善した。この時に錨鎖穴の位置既存のものを使用したため、奇妙な外見となった。なお、「セバストーポリ」のみ水線下にバルジ追加したために艦幅が5.4m広くなった。 簡素な露天式の艦橋構造は、円柱状のマスト組み込んだ二階建て半密閉型艦橋改装された。他国旧式戦艦改装でも艦橋構造大型化はなされたが、本級は甲板上を主砲塔4基に占められていたため、艦橋スペース増やすには上へ上へと多層化せざるを得ず日本海軍超弩級戦艦用いられたパゴダ・マストの如き形状呈することになった頂上部には新開発測距儀射撃方位盤設置された。艦橋背後の1番煙突は、煤煙逆流を防ぐために斜め45度後方延長された。艦橋湾曲煙突隙間無駄にせず見張り所が設けられた。 武装においては主砲塔改造され仰角40度に引き上げられ遠距離砲戦対応できるようになり、対空装備として「7.62cm(55口径高角砲」を防盾を被せた単装砲架主砲塔天蓋上に3基ずつ計6基配置した。 第1煙突から、後部2番主砲塔・第2煙突前向き3番主砲塔までの武装配置竣工時と大差ないが、3番主砲塔後部設けられ艦載艇置き場廃止し、その位置後部マスト後部艦橋新設した。艦載艇後部艦橋左右舷側甲板上に積まれ一部3番主砲塔の上並べられた。その運用後部マスト基部とするクレーンが片舷1基ずつ計2基で運用された。この改装満載排水量26,000トン台にまで増大した艦名基準排水量満載排水量全長全幅吃水ガングートオクチャブルスカヤ・レボルチャ 24234トン 26692トン 184.9m 26.9m 9.5m ペトロパヴロフスクマラート 24,230トン 26,700トン 184.9m 26.9m 9.5m セバストーポリパリジスカヤ・コンムナ 23,016トン ? 184.9m 26.9m 9.5m 第二次世界大戦時1941年航空兵装は全て撤去された。独ソ戦初期1941年9月ドイツ軍の攻撃により艦首断裂した「マラート」は10月31日応急処置完了した。これにより全長は127mまで短くなり、排水量は約19,500トンとなり、乗員数は350名に減少した1944年に「セバストーポリ」はイギリス製の281レーダー装備しその後290型/291型対空レーダー装備していた。これと前後してガングート」も前後マスト上に281レーダー285レーダーSGレーダー装備した

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就役後の近代化改装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:35 UTC 版)

レナウン級巡洋戦艦」の記事における「就役後の近代化改装」の解説

就役後1920年代2番3番主砲塔上に陸上機運用するための滑走台が設けられた。魚雷発射管水中2門であったが53.3cm発射管を片舷4門ずつ計8門に増強して水上配置とした。 第二次世界大戦前レナウンのみ艦上構造物新戦艦準じた近代化改装が行われた。旧態化した容積不足の艦橋近代的な塔型艦橋へと更新され容積増したために測距儀艦橋上部に、射撃指揮装置艦橋内に設けられたために三脚式の前部マスト簡略化されて艦橋後方移設された。この時に老朽化した機関アドミラリティ重油専焼三胴型水管缶8基とパーソンズ式ギヤード・タービン4基4軸推進更新した際に、追い風時に艦橋煤煙がかかる不具合報告されていた2番煙突後方移動された。2番煙突基部には艦載艇水上機収められる大型格納庫設けられその上に片舷1基ずつのトラス構造クレーン計2基により運用された。中央部甲板左右に横切るカタパルトにより水上機射出された。三脚式の後部マスト撤去され替わり後部上部構造物は箱型拡大されその上に簡素な単脚式の後部マスト立った副砲の10.2cm三連装砲は全て撤去され替わり新型Mark III 1938年型 11.4cm(45口径高角砲連装砲架艦橋側面から1番煙突側面にかけて片舷3基ずつと後部構造物上に片舷2基ずつの計10基を配置した近接戦闘用にヴィッカーズ Mark VIII 4cm(39口径ポンポン砲を8連装砲架1番・2番煙突の間に片舷1基ずつと後部マスト後方に後向きで1基を配置していたこの改装結果吃水竣工時の9.3を超える9.7mをも超過したため、レナウン艦長は艦の凌波性限界達した海軍省報告した一方レパルス竣工当時大しては変わらず1933年1936年にかけての改装前部マスト基部にあるフラット部分拡大されて1番煙突基部とする巨大な三角形状のものとなり機関区レナウン同様に水上機格納庫組み込んだ構造とした。 第二次世界大戦開戦時からドイツ通商破壊艦の探索任務のため改装機会無く新たに対空兵装として10.2cm(45口径高角砲を防盾の付いた連装砲架で1番煙突の片舷に1基ずつの2基と後部マスト左右に片舷1基ずつの計4基を搭載した1940年10月後部マストの10.2cm三連速射砲1基を撤去した場所に4cm8連装ポンポン砲1基を追加した1941年1月ごろに後部マスト上に273型対水上レーダー設置するとともに近接火器としてエリコン2cm連装機銃6基を装備した

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就役後の近代化改装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 01:52 UTC 版)

サン・ジョルジョ級巡洋艦」の記事における「就役後の近代化改装」の解説

戦訓により、遠距離射撃時の観測所高所設ける必要が生じたため、1916年艦橋基部基部とする単脚式の前部マスト1本立てられ、元からあった3番煙突前のマスト合わせて2本となった1918年に7.6cm速射砲8基と4.7cm速射砲全て撤去し対空火器として7.6cm高角砲単装砲架で6基、6.5mm単装機銃2丁を搭載した1937年から1938年6月にかけて「サン・ジョルジョ」はラ・スペチア工廠練習艦として近代化改装が行われ、外観面での違い老朽化したボイラー換装した際にボイラー数が減少したために4本煙突のうち艦首側1本と後部マストに近い1本を撤去して2本となった武装面では7.6cm速射砲10基と7.6cm高角砲6基と6.5mm単装機銃2丁を撤去し新たに10cm高角砲連装砲架で1番主砲塔前に1基、副砲塔の間に片舷1基ずつ、後部見張り所の跡に1基ずつの計4基が搭載され対空火力強化された。他に近接火器として13.2mm連装機銃を2丁を搭載した。この改装により重量増加し基準排水量は9,470トン満載排水量11,500トンとなったその後1940年トブルク対空砲台として使用すべく10cm連装高角砲1基と3.7cm機関砲を6門と2cm連装機銃6基と13.2mm連装機銃5基を追加装備した。 一方、「サン・マルコ」は1931年から無線操縦標的艦へと改装を受け、武装装甲撤去され軽量化して基準排水量は8,600トンとなった省力化のためにボイラー重油専焼缶4基へと換装した。

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