ドイツ軍の攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 16:10 UTC 版)
8月6日22時、フンクは第116装甲師団の集中が完了しておらず、師団長が混乱を引き起こしていると報告した。実際、師団長ゲルハルト・フォン・ジュベーリン(de:Gerhard Graf von Schwerin)は配下の装甲部隊に参加命令を出しておらず、作戦についてもきわめて悲観的であった。この遅れはドイツ軍の攻撃を分散させることとなったが、夜半過ぎ、戦線南部でSS装甲部隊はモルタン東のアメリカ第30歩兵師団の陣地を攻撃した。「ウルトラ」によって解読された情報がアメリカ第1軍司令部に届くのが遅れたため警報がまにあわず、ドイツ軍の攻撃は一時的に奇襲となった。 ドイツ軍はモルタンを簡単に占拠したが、モルタンを見下ろす314高地を120連隊第2大隊が押さえていたため第30歩兵師団の防衛線を突破することができなかった。大隊は孤立していたがパラシュートによる空中投下で補給を受けた。8月12日まで高地を守った700人のうち、300人以上が戦死した。 数時間後、北では第2装甲師団がモルタンに向け南西方向に攻撃を開始し、アメリカ第35歩兵師団および第3機甲師団の戦闘団に止められるまで、前線に数マイルの穴をあけた。そこはアヴランシュ手前、2マイルの地点であった。ドイツ軍司令部は、アヴランシュを確保するため昼前に攻撃再開を命じた。
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