小説版のみ登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:13 UTC 版)
「デビルメイクライ5」の記事における「小説版のみ登場」の解説
ルシア 『2』の主人公の1人であり、ヒロイン。同作の舞台であったデュマーリ島の護り手である女性戦士。かつて島に封印されていた覇王アルゴサクスの配下であった大悪魔バルログの出現を受け、十数年振りにダンテに協力を依頼する。純粋な人間ではないため、現在も容姿は変化していない。 『2』の一件でダンテに思慕の念を抱き、同作終盤で魔界に突入しそのまま音信不通となったダンテの身を案じ島とダンテの事務所を頻繁に往復していたことがマティエによって語られた。『2』の隠しエンディングにて魔界からバイクで帰還してきたダンテとようやく事務所で再会したのも束の間、直後に舞い込んできた「合言葉アリ」の仕事にそのまま向かってしまったダンテに憤慨し、以降は島に戻って護り手としての役目に専念していた。そのため、ダンテとの再会時にはやや辛辣な態度をとっていた。 ダンテとの共闘の末にバルログとの闘いの決着を見届け、長年抱いていたダンテへの想いにも終止符を打つ。 マティエ 『2』に登場したデュマーリ島の護り手の一人で、ルシアを義理の娘として育てた老婆。十数年振りに島を訪れたダンテを出迎える。 こちらも容姿に大きな変化がなく、ダンテには年齢を気にされている。また、いつもは軽口ばかりのダンテもマティエの前では彼女の持つ独特な雰囲気に圧され「無口になってしまう」と胸の内で語っている。 バルログ 声 - マイケル・シュワルベ デュマーリ島に十数年振りに出現した炎を纏った大悪魔。かつては覇王アルゴサクスの片腕であり、『4』でダンテに敗れたベリアルに代わって炎獄の覇者となり、アルゴサクス亡き後は魔界の大半を手中に収めていた。右腕には閻魔刀の破片を埋め込んでおり、強大な力を得ている。 強い者と闘うことを至上の喜びとする戦闘狂で、悪魔を憎むルシアがある種の高潔さを感じてしまうほどの武人気質の持ち主。その力はかつての炎獄の覇者であるベリアルを凌ぎ、ケルベロス族を犬コロ呼ばわりするほどである。ダンテとの戦いでは力の源である閻魔刀の破片をダンテが持ち込んでいたケルベロスを引き換えにして破壊される。その際に相手がスパーダの血族であることを悟ったバルログは戦意を喪失し、自身の敗北を認めたがダンテを仕手とすることでより多くの強者と闘うことを望み、自ら魔具となった。また、自らが力をつけ成長した暁には改めてダンテとの再戦を望んでいる。 ゲーム本編では初期装備の魔具として登場する。「イグニッション」発動など一部の動作の際にはバルログ自身が声を発する。魔具に関しては「武器」の項目を参照。 アリウス マティエの回想で名前が登場。巨大複合企業ウロボロス社のCEOで現代の魔導士でもある男。『2』における黒幕で覇王アルゴサクスを復活させ、その力で万物の王になろうと目論むが、ダンテとルシアに倒された。 アルゴサクス マティエの回想で名前が登場した魔界の「覇王」。魔帝ムンドゥスと同等の力を持ち、魔界を二分する争いを繰り広げていた。『2』でアリウスの手によって復活するも、既にムンドゥスを凌駕しているダンテの敵ではなく、討ち滅ぼされた。 ロック・ゴールドスタイン ニコの養父にして、ニール・ゴールドスタインの実の息子。『1』の小説版でニールが大事にしていた写真に映っていた少年と同一人物。 かつて『2』に登場したウロボロス社に勤務していたが、現在はとある都市でガンショップを開いている。ガンスミスとしての実力は「悪くない」レベルであり、ニールの伝説的な腕前には及ばない。幼い頃から母親を強く尊敬しており、自身の好奇心によって母が離婚して自分から離れていったことに強い後悔を抱いていた。今なおニールを「マミィ」と呼びかける悪癖があり、本人もそれを気にしている。 異母妹であるアリッサやその夫のアグナスと一時期生活をともにしていたこともあり、父親の失踪と母親の早逝に見舞われたニコを今に至るまで養育してきた。また顧客の一人にレディがおり、彼女を通して存在を知ったダンテにより、本編前にエボニー&アイボリーの整備を任されていたことも描写されている。 アリッサ 『4』に登場したアグナスの妻で、ニコの実の母。ロックの父親のロイ・マーティンの再婚相手との間に生まれ、彼とは腹違いの兄妹の関係になる。父親と再婚相手が事業に失敗して破産した末に亡くなった際にロックに引き取られる。家計の苦しさを少しでも補うためにウロボロス社の事務職に就いて同社の研究員だったアグナスと社内恋愛を切っ掛けに結ばれる。2人の間には娘のニコが生まれ、平穏な生活を送っていたが、教皇サンクトゥスの命でフォルトゥナに戻るアグナスの後を追おうとするも、根治不能な病に冒された身ではそれも叶わず、命を落とした。 グルー 小説版『1』に登場した「落ち穂拾い」というあだ名をもつ熟練の便利屋でジェシカ、ティキ、ネスティの父親。小説版『1』の時点で故人。便利屋の中では誰よりも高いプロ意識と実力を有しており、モリソンも彼を一人の男として尊敬していた。トニー・レッドグレイブを名乗っていた頃のダンテの相棒であり、一見正反対な性格に見えるがとても息の合うコンビだった。病に冒されたジェシカの治療費を捻出するために殺しの仕事に手を染めるがギルバに殺害される。表向きには麻薬利権を巡る抗争に巻き込まれて死んだことになっている。 ジェシカ 小説版『1』に登場したグルーの娘でティキとネスティの姉。同小説内の終盤で原因不明の病で病院に入院するが、実際は悪魔の毒牙にかかり、寄生した人間の苦しみや絶望を糧に成長する悪魔の樹と同化させられ、最後はダンテの手で生涯を閉じた。 ティキ 小説版『1』に登場したグルーの娘。グルーが死亡して姉のジェシカが失踪した後はネスティとともに孤児院に入り、モリソンとサリーやダンテの援助を受けていた。十数年後の現在ではネスティと共にかつてのボビーの穴倉を再現した酒場「グルーの穴倉」を開店し、旧知の仲のモリソンとサリーと再会した。『Visions of V』でも描かれた同じ場面にもわずかに登場。 ネスティ 小説版『1』に登場したグルーの娘でジェシカとティキの妹。現在はティキとともに「グルーの穴倉」を開店した。父を亡くした自分たちにダンテが何度も金を振り込んでくれたことを語っており、今でもダンテへの恩義は忘れていない。『Visions of V』にもわずかに登場。 サリー かつて「ボビーの穴倉」の常連だった便利屋で「一文無しのサリー」と呼ばれていた。一文無しとはやたら前金ばかり求めていたために付いたあだ名である。モリソンとは旧友で、彼と共に父を亡くしたティキとネスティの面倒を見てきた。トニー(ダンテ)と関わったせいでグルーを初めとした便利屋たちが死んだと思っており、今でもトニーを毛嫌いしているが、一方で「トニーとグルーのコンビは最高にイカしていた」とも言っているため、実力は認めていた。『Visions of V』にもわずかに登場。 サリー以外にも便利屋の生き残りが存在しており、「鉄腕」ディエゴと「猟犬」ブラッドがいる。 マクレーン アニメ版ドラマCD2巻に登場した刑事。名前のみ登場。ダンテとはBAR「ムーンライト」の事件からの顔なじみで現在でも交流がある模様。 フレディ アニメ版に登場した自身と同じ名のカフェ「Freddie」のマスター。名前のみ登場。ダンテの行きつけの店で彼の作るストロベリーサンデーはダンテにとって思い入れがあるほど気に入られている。 ギルバ 小説版『1』に登場したダンテに匹敵する実力の便利屋。『Before the Nightmare』では彼の生誕の詳細が描かれている。体中に包帯を巻いてスーツを着こなした紳士然とした男だが、慇懃無礼で不遜な性格の持ち主。閻魔刀に似た日本刀を携えている。殺人を平然と行う冷酷な仕事ぶりでダンテのやり方を生温いと思っていた便利屋たちの支持を集め、「ボビーの穴倉」でダンテとツートップを争った。その正体はムンドゥスがダンテを抹殺するために送り込んだ刺客であり、ストーリー終盤でグルーやニールを殺害し、ボビーの穴倉の便利屋たちを悪魔の生贄に捧げるなどダンテと親交のある人間を悉く手にかけた。復讐に燃えるダンテとの戦いでは剣技においては互角だったが、魔界製の鎧でダンテの斬撃を無効化し、ニールの店で購入した熊撃ち用の改造ショットガンを使ってダンテを追い詰めるが油断した隙を突かれ、エボニー&アイボリーで鎧を破壊されて敗北。その直後に包帯の下の素顔がダンテと酷似していた事や自分と同じアミュレットを持っていたことに驚愕したダンテの問いに応えることもなく、自身がバージルであることを仄めかしつつ呪詛を吐きながら闇の中へと消えていった。 元々ギルバの正体はバージルその人だったが後の『3』にバージルが登場したことで設定に矛盾が生じたため、『5』発表に伴うシリーズの設定整理によって「ギルバの正体はムンドゥスがスパーダの一族を倒すためにマキャヴェリに作らせた生きた鎧である黒騎士の試作体」ということになった。なお、「ギルバ (GILVER)」という名前はバージル (VERGIL) のアナグラムである。 ジェフリー・ターナー 主にオカルト話や都市伝説を扱う、創刊30年の歴史をもつ「フォークロア・タイムズ」の記者。5年前の「魔剣教団事件」を現地で取材しており、彼の書いた記事を知ったニコがジェフリーと接触し、ネロと出会う切っ掛けになった。 なお、フォークロア・タイムズはボビーの穴倉で起きた凄惨な事件に「フェローム通りのサバト」というあだ名を付けていた。 フリオ ネロがキリエとともに面倒を見ている孤児の一人。突拍子もない嘘で大人たちを慌てさせているイタズラ好きな少年。物怖じしない性格で初対面のニコを指差して「この女」と呼んでニコからは「失礼なクソガキ」と言われている。
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