小説版のみ登場するキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 09:13 UTC 版)
「セイバーマリオネット」の記事における「小説版のみ登場するキャラクター」の解説
以下のキャラクターは小説版2巻以降に登場するキャラクター。 ゼルジィ ロマーナ執政補佐を務める老人。ジュニアからは「ジィ」セイバーたちからは「おジィさん」と呼ばれる。いわばロマーナ王家の家老的存在。フェイスの起こしたクーデター騒動の際いち早く逐電し、なんとか生き延びてフェイスに勝利したジュニアの元に馳せ参じ、政治的なサポートをしている。前執政である先代ヴィレイの遺志を尊重し、ジュニアに先代以上の名君になって欲しいと心から願っており、基本的にはジュニアの意思は尊重してくれる。しかし、その思いが強すぎて暴走するとジュニアの言葉の揚げ足を取って、強引に物事を押し進めようとする。ただ、マリオネットに対しては「単なる道具」という意識が強く(これはテラツーではほぼ多数派の価値観である)セイバーたちを相手には何かにつけて反発する。 小説2巻では「先代の御意志」と「ジュニア様はクローン王権からの脱却という改革を願っていらっしゃる」という2つの事実を錦の御旗にして、強引にジュニアの見合いイベントを押し進めようとする。 バニラ・アイッツル ロマーナの富豪かつ貴族である、アイッツル家の息女。ゼルジィが仕組んだ、ジュニアのお見合いイベントに花嫁候補の一人としてやってきた少女。アイッツル家は元々、ロマーナの工業区を一手に引き受けていた名家であったが、フェイスのクーデターで当代となる父母を殺され家屋敷も焼かれ没落、バニラも資産を失い孤児同然となっている(その過去はお人好しなジュニアの負い目となってしまう)。のちに(様々な策謀はあったが)正式にジュニアの婚約者となる。 基本的に良い子ではあるが、心は幼く知識も弱く、お嬢様気質が抜けていない。ある意味では良くも悪くも「甘やかされて育った年頃の女の子」と言える人物。ジュニアに近付いたのもマーブルに吹き込まれた「アイッツル家の復興」が目的であるため、本当にジュニアに惹かれているのかと問われると自身でも疑問が残る状態である。マリオネットに対してもゼルジィ同様に道具という意識が強い。ただ、ジュニアのライムたちに対する態度を見て、徐々に認識が揺らいでいく。 2巻の騒動後に自らがマーブルに躍らされていた事を悟り、ジュニアとライムたちの絆を前に婚約を破棄して身を引こうとするが、他ならぬジュニア自身に推し留められ、以降はジュニアたちの善き協力者として彼らの傍に侍る事となった。 マーブル アイッツル家の執事。バニラに仕え、ロマーナ王室が行ったジュニアの花嫁候補選定イベントに、彼女を連れ出す。表向きは忠義者を装っているが、幼いバニラの姿には辟易したものを感じており、心の中では常に彼女に悪態をついている。実はフェイスのクーデター以前より、アイッツル家の資産を持ち出して食い潰していた寄生虫同然の男であり、バニラをジュニアの元に連れ出したのも自身がロマーナ王室に取り入り、国家財政を自分の思うままに貪る意図によるものだった。 実は科学者であり問答無用のメカフェチで、特にメカニックの無機質さや非柔軟に目的を遂行する忠実なプログラムを好む。しかし、それゆえにマリオネットを嫌い、同時に「心の機械」である『乙女回路』を心底憎悪している。ジュニアたちに近付いたのも単にカネ目的だけではなく、ロマーナ王室に乙女回路を破棄させ技術を永遠に失わせるという陰謀を描いての事で、のちにゼルジィに取り入り「婚約者(バニラ)の執事」という立場を振りかざして「セイバーたちがいてはバニラが幸せにはなれない」と進言した上で「しかしセイバーたちの力はこれからもジュニアとバニラを守るために必要。ならばセイバーたちがジュニアの事に対して余計な事を考えなければよい。そもそもクローン王権を破棄するならば乙女回路など不要のものである」と説き、王室に「乙女回路の完全破壊と技術封印」を認証させてしまう。
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