小説版の展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 13:50 UTC 版)
「ソロモン (ガンダムシリーズ)」の記事における「小説版の展開」の解説
富野喜幸名義で書かれた小説版にもアニメ版同様、ドズル・ザビが指揮を執るジオン軍最前線基地という設定で登場するが、展開は大幅に異なる。 宇宙での反攻作戦を開始した連邦軍は、ジオンの大方の予想(第1目標はソロモン)の裏をかく形で、月のグラナダへ侵攻。これを陽動と見たギレン、ドズルが共に援軍を派遣しなかったことにより、孤立したグラナダはキシリアの政治的および感情的判断に基づく早期撤退も相俟って呆気なく陥落する。 次の連邦の目標はソロモンであろうとドズルは意気込むが、連邦軍艦隊は目標を一気にア・バオア・クーへと定め、ソロモンは完全に無視されてしまう。これに激怒したドズルは連邦艦隊の背後を突くべく、戦艦ガンドワを旗艦とする艦隊を編成しこれを直卒。また、ドロス級空母ミドロを主力とする艦隊が遅れて出撃したことで、ソロモン艦隊は結果として二手に分かれて連邦軍を挟撃することとなった。 その後、ガンドワ隊、ミドロ隊はコレヒドール宙域(ソロモンとア・バオア・クーの中間地点)で連邦軍に追いつき、猛攻を仕掛ける。この時点で連邦艦隊はア・バオア・クーの防衛戦に攻撃をかけており、ドズルらはその背後を突くとともに正面のア・バオア・クー守備隊と挟撃する形となった。しかし、ペガサスJ(ジュニア)から発進したアムロ・レイ中尉のG-3ガンダムを中心としたMS部隊によりガンドワ隊は壊滅的な打撃を蒙り、ドズル自ら乗り込んだ巨大MAビグ・ザムすらも撃破されドズルは戦死。皮肉にも大艦巨砲主義がMSの機動力に惨敗を喫したルウム戦役の二の舞を逆に自ら演じてしまう結果となった。 その後も残るミドロ艦隊は連邦艦隊の背後に打撃を与え続けたが、連邦艦隊は司令部の伝達ミスも相まって全戦力を反転させてミドロ艦隊に戦力を集中し、これを殲滅。 結局、宇宙要塞ソロモンは全く戦場となることなく無傷のまま終戦を迎えることとなる。
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