外国人戦闘員とは? わかりやすく解説

外国人戦闘員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:00 UTC 版)

ISIL」の記事における「外国人戦闘員」の解説

シリア人など現地人々だけで組織構成されているわけではなく外国人傭兵随時募集しており、兵士31,000人のうち、ほぼ半数16,000人が外国人である。外国人戦闘員は、アラブ世界ヨーロッパ中国(特にウイグル自治区)・日本などから参加している。プロパガンダ動画には空撮スローモーションなどの演出盛り込まれている。 アメリカフランス研究機関によると、(2014年11月時点分析で)チュニジアからは3,000人、サウジアラビアからは2,500人が戦闘員としてISIL参加したヨーロッパ諸国では、ISILはじめとするイスラーム過激派加わった戦闘員が、帰国後に自国テロ起こす可能性危惧している。イギリスの首相デーヴィッド・キャメロンは、2014年8月29日イギリス国籍ISIL戦闘員少なくとも500人にのぼると語り国外でテロ行為に関わった疑いのあるイギリス国民出入国抑制する方針発表した。ただし、移動の自由侵害しかねない懸念もあり、イギリス自民党国際法違反指摘している。2014年8月ドイツ首相アンゲラ・メルケルによればISIL要員は約2万人で、うち欧州出身者が約2,000人を占めると語ったドイツからは、400人超の若者ISIL戦闘員となり、このうち100人はドイツ帰国しているとされるドイツ内相トーマス・デメジエールは、ISIL支援するあらゆる活動禁止する方針発表したアメリカ国防総省は、10人ほどのアメリカ人ISIL参加しているらしい発表した。 非イスラム教国の中では、ロシアから最も多く戦闘員出ており、ロシア出身戦闘員数は800人という説がある。 『週刊新潮2015年2月5日特集記事『「イスラム国大全』によると、「こうしたプロパガンダ過激なイスラム思想共鳴し志願したものの現実嫌気がさしている兵士多くいる。あるフランス人兵士は、イスラム教え則った生活ができると参加したが、食事1日1-2回で薄いパンチーズ羊肉だけで給料も出なくなった正義のために闘ってきたが、殺戮繰り返し単なるテロリストに過ぎない気付き始めた2015年1月12日には禁止されているサッカー観戦をした少年13名が銃殺されたが、これをきっかけそういった考えを持つ外国人兵士多くなっている。しかし、自国テロリストとして逮捕されるため帰国できない者も多くいる。部隊での昇進基準は「たくさん人を殺すこと」であり、対象民間人でも女性でも子供でもよく、ISIL理念賛同しない者、と制度化している。下級兵士昇進するためには「10人を殺害する」ことが条件になる。9人は殺害できたが、10人目達成できないある兵士は「妻を殺害して目的達成した」のだという。 日本人 田母神俊雄イスラエル訪問時に「9人の日本人ISIL参加している」という情報得たブログ発表したが、中山泰秀外務副大臣イスラエル確認した所、そのような情報はないという回であった2014年10月6日警視庁北海道大学学生ISILに加わろうとしたとして、私戦予備および陰謀疑い事情聴取をした。学生ISIL司令官と太いパイプ持っているイスラム法学者中田考紹介によって、ISIL幹部接触しようとした。中田幹部学生紹介しルート通訳の手配をしたことについて警視庁公安部事情聴取家宅捜索受けた2019年5月20日バングラデシュ日本人モハメド・サイフラ・オザキシリアからイラク北部都市スレイマニヤにある刑務所移送されたとメディア報じたオザキ立命館アジア太平洋大学卒業し立命館大学准教授にまで昇進した経済学者である。元々はヒンドゥー教徒家庭生まれたが、留学先日本イスラム教改修し日本イスラーム過激派思想染まったことから、日本初ホームグロウンイスラム国テロリストといえるオザキ日本いながらにしてイスラム国バングラデシュ支部指導者に任命されFacebook通じてバングラデシュテロリストリクルート活動行い2016年7月1日首都ダッカにおけるレストラン襲撃人質テロ事件主導したとみられる2015年ブルガリア経由してイスラム国入りシリアのバーグーズで2019年3月15日拘束された。日本人妻と子供のうち2人空爆死亡したが、残る3人の子供はオザキ逮捕時に保護され2019年5月18日日本入国した戦闘員募集手段戦闘員出身階層 かつて、ヨーロッパその他先進国国民イスラム過激派に加わる者は、不遇な生活環境家庭的に恵まれない若者多かったとされるが、現在は中流富裕層多くいるとされるフランス24によればISILは、アルカイダ比較して領土的地盤があり、資金が豊富で、巧み広報戦略などの点で、参加者にとって魅力的に映っているとされるFBI調査によると、アメリカからのISIL参加者人種・民族職業年齢特有の特徴見られないという。マレーシアからの参加者には一般公務員軍人研究職なども多く含まれており、特に公務員への浸透問題となっている。またISILの元戦闘員証言によると、ヨーロッパ出身者など中東以外から来た戦闘員が、主に残虐な犯罪犯すという。 ヨーロッパ家庭で子が戦闘員になった場合状況 ヨーロッパ残された家族は、家族失ったことの悲しみの他、社会からは「親の教育のせいでISILになった」という批判を受けるという二重の苦しみ味わっている。ベルギーでは、子供過激派参加している家族の会が、若者過激派入り予防する運動行っていたが、ベルギー社会からは「過激派仲間」として扱われリンチじみた中傷受けて家族の会は解散追い込まれた。 シリアイラク以外のISIL戦闘員出身国500人以上)出身国人数 チュニジア 3,000 サウジアラビア 2,500 ロシア 1,700 ヨルダン 1,500 モロッコ 1,500 フランス 1,200 トルコ 1,000 レバノン 900 ドイツ 650 リビア 600 イギリス 600 ウズベキスタン 500 パキスタン 500 細胞組織 中東北アフリカ全域ISIL細胞組織増加を示す証拠増えてきており、リビアにはすでに3,000人の戦闘員がいるとされる。 以下、細胞組織があるとされる国家の一覧中東 アフガニスタン エジプト パレスチナ レバノン トルコ イラン ヨルダン イエメン サウジアラビア 北アフリカ アルジェリア リビア チュニジア 西アフリカ ナイジェリア ニジェール チャド カメルーン ベナン 東南アジア インドネシア フィリピン ヨーロッパ 欧州連合 少年兵 ISILは、13歳少年兵動員しているとされ、国連懸念示している。

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外国人戦闘員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:52 UTC 版)

ジョージア軍団 (ウクライナ)」の記事における「外国人戦闘員」の解説

ジョージア軍団は、約500人のジョージア人同数さまざまな民族構成されている。ジョージア軍団のメンバー国民がいると報告されている国は以下の通りアルバニア アルメニア オーストラリア オーストリア アゼルバイジャン チリ クロアチア フランス ジョージア ドイツ ギリシャ インド イスラエル 日本 メキシコ モルドバ セルビア アメリカ合衆国 イギリス

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