外国人志願兵とは? わかりやすく解説

外国人志願兵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:52 UTC 版)

ナチス・ドイツの軍事」の記事における「外国人志願兵」の解説

親衛隊髑髏師団はすでに1938年ドイツ国外民族ドイツ人[要リンク修正](de:Volksdeutsche) を獲得しており、開戦以前段階ヒムラーは非ドイツゲルマン人によって部隊編成する構想持っていた。1940年からは占領地となったノルウェーデンマークベルギーオランダフランスからの武装親衛隊隊員徴募開始され親衛隊本部ゴットロープ・ベルガーは、その対象新大陸にまで広げる構想持っていた。 ヒムラードイツ民族性強化国家委員任じられたことによって、民族ドイツ人対す指導獲得したこのため武装親衛隊隊員補充先はこの民族ドイツ人中心となった。しかし徴募対象占領地だけでなく、イタリア以外東欧同盟国にも及び、現地政府との摩擦生じさせた。 1941年4月には、武装親衛隊属した志願兵は、親衛隊には所属しないという命令下されている。6月からは外国人志願兵の募集が公式に開始された。1941年6月国防軍親衛隊は外国人志願兵は志願した国別部隊編成すること、帰化求めないこと、チェコ人亡命ロシア人参加認めないことを決定した。また現地民族組織政党組織そのまま参加することを認めずドイツ側によって再編成された。ベルガーウクライナ人編入求めたが、ヒムラーはこの時点では拒否していた。独ソ戦以前には北欧西欧義勇兵2400人、開始以降1941年年末には1万2000であった。彼らの多くナチズム的な思想抱いていたわけではなく自国ドイツ敗北したことで、既存西欧思想幻滅していたと言うこと指摘されている。戦争激化する新規徴募者がろくな訓練受けず補充兵として前線配属されるケース増加し事情知らされ本国では怒り募らせた。またドイツ側外国人差別言動も彼らの怒り招いた1942年2月17日には18歳になれば両親同意無くて志願できるという極秘総統指令発令され、「志願」は事実上強制的なとなった。さらに親衛隊16歳上の青少年が、勤労奉仕終えた後に志願できるという協定国家労働奉仕団指導者コンスタンティン・ヒールル締結した。これによりヒトラー・ユーゲント属す青少年からの徴募開始した1942年武装親衛隊は2個師団増設行っているが、この際徴募され1925年生まれ新兵は、ほとんど強制的に徴募され人々であった。この強制的な徴募地元のみならず党内からも強い反発受けたが、ヒトラー支持確信する親衛隊側は受け入れなかった。さらに戦争激烈化する親衛隊イデオロギーである人種原則拘泥することもできなくなり1943年編成され第13SS武装山岳師団ボスニア・ヘルツェゴビナイスラム教徒構成されていた。またソ連領内での非ロシア人志願兵は、陸軍東方部隊英語版)に編成された。前述ロシア解放軍併せドイツのために戦ったロシア諸民族966800人に達する。 また国防軍情報部は、インド攻撃のためにインド人コマンド部隊編成行っている。1940年にはインド独立運動家のスバス・チャンドラ・ボースインド捕虜インド義勇兵部隊参加させている。1942年には拡大されて第950連隊英語版)として陸軍編入されたが、彼らはインド独立以外で戦うつもりはなく、移動命令従わないこともあった。950連隊ノルマンディー上陸作戦の後に武器失ってベルリン逃げ延びた後に武装親衛隊移管されたが、すでに彼らに渡す武器はなく、そのまま終戦迎えた戦後生き残った彼らの多く本国厳しい批判処分さらされることになる。こうした運命予期してか、ベルリン最後までヒトラー守って戦った部隊第11SS義勇装甲擲弾兵師団 ノルトラントノルウェーデンマーク)、第11SS義勇装甲擲弾兵師団 ノルトラントノルウェーデンマーク)、第33SS武装擲弾兵師団 シャルルマーニュフランス)、第15SS武装擲弾兵師団ラトビアであった

※この「外国人志願兵」の解説は、「ナチス・ドイツの軍事」の解説の一部です。
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