地獄関係
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「地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物」の記事における「地獄関係」の解説
覇鬼(ばき) 声 - 江川央生 / 演 - 坂上忍 鬼三兄妹の長男。巨大な体躯の赤鬼。人間形態は黒い革ジャンを着飾った逞しい風貌の長身の男性。一人称は「俺」。地獄で美奈子の魂を餌食にした。ぬ〜べ〜の「鬼の手」はこの鬼を左手に封印したもので、美奈子の協力により外側と内側から二重の封印を施すことでかろうじて押さえ込んでいる。そのため、ぬ〜べ〜の力か美奈子の力かのどちらか一方でも弱まれば封印は解けかけぬ〜べ〜の体を侵食してしまう。特に美奈子の力が弱まった場合は、完全に覇鬼に飲み込まれてしまうこととなる。作中でも何度か封印が解かれそうになるもその度に押し留めてきたが、終盤で地中に埋められていた鬼の邪気を吸い取り復活を果たす。 三兄妹の中では最強の戦闘力を持つが、戦いの最中に他のことに気をとられたり、子供に混じって無邪気に遊びまわったりするなど幼稚な性格で、ぬ〜べ〜たちはおろか弟・絶鬼や妹・眠鬼からも「戦闘力は桁外れに強いけど頭が悪いから人間なんかに封じられた」と評されている。しかしそれを利用して覇鬼を倒そうとしたぬ〜べ〜たちの攻撃から庇おうとした眠鬼が傷を負ったことで逆上し、何もかも破壊し尽くす最強の鬼と化した。眠鬼の協力を得たぬ〜べ〜と戦った末、人間を理解しようとしない自分に対する眠鬼の涙ながらの絶交宣言を聞き、自分の妹である眠鬼をかばって重傷を負ったぬ〜べ〜の体をヒーリングで治して負けを認め、憎まれ口を叩きつつ2度と人間を殺さないことを誓った。その後、眠鬼と共に自分も人間界に残ることを決め、再び鬼の手となった。最終的に人間に対して理解を示したことから、馬鹿といっても知恵が遅れているわけではない模様。このヒーリング能力は、美奈子の魂に抑えられていた間に会得しており、覇鬼曰く「鬼には無い技」。これ以降、覇鬼が自分の意思でぬ〜べ〜の左手に残ったため美奈子による制御の必要が無くなり、ぬ〜べ〜だけの力でも覇鬼の力を100%発揮できるようになる。最終回直前ではぬ〜べ〜に助太刀して全身ごと地上に現れ、山の神の最後にして最強の刺客「岩天狗」を震え上がらせ一撃で完全粉砕した。 原作でのぬ〜べ〜と覇鬼の過去の戦いの際、覇鬼が放った妖力波でぬ〜べ〜の左手が手首のあたりまで消し飛ばされ、指が飛び散るという表現だったが、アニメでは腕は残っている(封印にはロケットを腕に巻きつけて使用している)。OVA第3話では、地獄に落ちる絶鬼を助けようとする。『NEO』での出演 ぬ〜べ〜が九州の小学校に転勤してから5年後、大羅刹鬼天帝の地上進出を食い止めるべく眠鬼と共に地獄へ帰った後、五体八つ裂きにされて再起不能に陥っていた絶鬼を助け出し、鬼三兄妹で戦い続けていた。眠鬼を庇って重傷を負った絶鬼に戦線離脱を勧告し、地上に行って鬼天帝降臨を目論む者たちを直に叩けと指示して地上に送り出した。その後、眠鬼と共に先に地上に向かっていた絶鬼の後を追ってぬ〜べ〜たちの元へ駆けつける。鬼天帝の力を使いこなせず力を出し切れていないラミアを侮って3人がかりで叩きのめすものの、逆上させたことで本来の力を発揮させてしまったため、ぬ〜べ〜の提案で3匹同時に鬼の鎧として合体する。生来の面白もの好きな性格もあって乗り気で合体した。戦いの終結後は弟や妹と共に地獄へ帰っていった。 ドラマ版での出演 原作やアニメとは対照的に頭脳的・論理的でありぬ〜べ〜の左手内の異空間にて両手足に鎖が繋がっている寝姿的な状態でいる。美奈子とともにぬ〜べ〜の相談役になっているが、美奈子の答えのピントがずれている(というか天然ボケの)ため、毎回彼女と掛け合いしまくっている。原作とは少し違うが子供っぽい部分も多々見られる。 また、美奈子先生の魂を餌食にしたという設定がなく、封印は美奈子先生が自らの命と引き換えに単独で行ったものとなっている。第9話にてぬ〜べ〜が自身の鬼の手の力を自分の鬼の手の力だと発言したことに強く怒り、美奈子先生のかけた封印(手足の枷と鎖)を解きぬ〜べ〜の手から抜け出した。最終話にて外に飛び出して暴れ、絶鬼を超える凄まじい力でゆきめ、玉藻、いずな、ぬ〜べ〜の4人を軽々吹っ飛ばしていた。ぬ〜べ〜が自身の命と引き換えに皆を助けようとした際に生徒がぬ〜べ〜を守ろうと立ち塞がったことで何かを思ったのか攻撃の手が止まり、玉藻の術と仲間の協力によりぬ〜べ〜の左手に再度封印された。 絶鬼(ぜっき) 声 - 緑川光(OVA版)/ 演 - 山田涼介(Hey! Say! JUMP) 鬼三兄妹の次男で、眠鬼の兄。漫画本編以外ではOVA第3話のみ登場。一人称は「僕」。赤鬼である兄・覇鬼に対し、こちらは青鬼である。 人間に封印された覇鬼を解放するために、焦熱地獄から3年もの時をかけて這い上がってきた。ぬ〜べ〜の霊力のおよそ500倍という桁違いの戦闘力を持ち、玉藻とゆきめが加わっても全く歯が立たないほどの強さを持つ上に、破壊と蹂躙と殺戮を好む残忍無比な性格で、人間をひ弱な虫けらとみなし徹底的にいたぶることを無上の喜びとしている。 人間形態での容姿は、学生服のような白い詰襟のスーツを着た優等生風の美少年(美樹から「ジャニーズ系」と評されていた)。絶鬼自身も人間形態を気に入っているのか、普段は人間形態で行動することが多く、『NEO』では戦闘時でも人間形態のままであった。 原作では、御鬼輪で力の50%を封印するというぬ〜べ〜たちの策を知り、余裕から敢えて自ら取りつけたために一時的に無力になってしまい、動きを封じられて一度は鬼門に落とされるが、逆上して力を完全に開放し復活。本気を出した圧倒的な力でぬ〜べ〜と仲間たちを半殺しの目に合わせるが、その様を目撃し怒りに駆られたぬ〜べ〜が鬼の封印を完全に解き放ち、精神力で鬼の肉体を支配すると一転して圧倒されていく。鬼の肉体を支配したぬ〜べ〜の圧倒的な力と、人間の精神力を前に完全に戦意を喪失し、最後は渾身の一撃を受けて五体を八つ裂きにされ、泣き叫びながら再び地獄へと落ちて行った。 OVA第三作ではぬ〜べ〜が覇鬼を抑えることができる秘密が美奈子先生だと知った際に、美奈子先生の力を弱めれば覇鬼を解放できると考え、美奈子先生の力を弱めたことで解放された覇鬼をぬ〜べ〜が原作同様の理由で支配し、倒された絶鬼はドロドロに溶解するように変更になった。また、力の象徴がバラになっている。また、原作に比べてコミカルな描写が多く兄思いであることが明確にされている。『NEO』での出演 12年前の戦いで焦熱地獄よりもさらに下の阿鼻地獄に落とされ再起不能の状態に陥っていたが、地獄に帰ってきた覇鬼と眠鬼に助けられて復活。その後は、鬼三兄妹で大羅刹鬼天帝の地上進出を食い止めるべく戦っていたが、戦いの最中に鬼天帝の攻撃から眠鬼を庇い、重傷を負ってしまう。覇鬼から地上で鬼天帝を呼び寄せようとしている者たちを直接叩けと勧告され不本意ながらも戦線離脱し地上へ直行、ぬ〜べ〜の前に再び現れた。自分を敗北させ再起不能状態にしたぬ〜べ〜を強く憎んでいるが、鬼天帝復活阻止を優先するため率先して地獄人たちと戦う。しかし、地獄での戦いで受けた傷が癒えていなかったため、ぬ〜べ〜たちの助力で敵を退けるも倒れてしまい、ぬ〜べ〜たちの保護を受けている。その後、大降臨祭で鬼天帝が降臨した際に姿を現し、陰で糸を引く黒幕がラミアであることを指摘。真・鬼天帝となったラミアを阻止すべく、ぬ〜べ〜一行と共闘することとなった。逆上したラミアが本気の力を発揮したため、嫌々ながらも仕方なくぬ〜べ〜と合体する。戦いの終結後はそのまま兄や妹と共に地獄に帰った。 ドラマ版での出演 覇鬼を解放するために転校生としてやってきた。服装は原作と同じ。鬼の姿も原作同様、青鬼で額に角が三本生えている。性格は鬼らしく残虐非道で歪んだ顔と悲鳴を好み、美しいと思っている(「歪んだ顔と悲鳴のハーモニー、君たちは今…とても美しい」と発言)。友情や愛情、家族愛を嫌い、人間を格下にしか見ておらず馬鹿にしている。原作同様に覇鬼とは良く兄弟喧嘩しており、覇鬼兄さんと呼ぶ。物事をよく音楽の用語に例える。愛、郷子、静、広、秀一、晶を気付かれず妖術をかけて鬼化させた(美樹、克也、まこと、法子はかからなかった)。いずなを念動力でぶっ飛ばしたり自在に動かしたり鬼の手を複数作り出して捉える、片手を肩に触れただけで玉藻を怯えさせる、元々弱っていた無限界時空を倒す、さらにはドラマ内の悪霊や妖怪では唯一、ぬ〜べ〜の強制成仏を回避し、逆に返り討ちにするなど、人間形態でも強い。心理戦も上手く、玉藻ですら簡単に揺さぶり、彼が瞬時に勝てないと理解しおびえさせるほどの強大な力をもち、音波を操ったり念動力を使ったりと様々な力を持つ。最後は、玉藻、無限界時空、ぬ〜べ〜のトリオに最終的に鬼門に突き落とされた。 眠鬼(みんき) 鬼三兄妹の末妹。一人称は「私」。兄2人を上回るほどの潜在能力を秘めているが鬼族としてはまだ未熟な方で、力の源である鬼のパンツを穿いていないと妖力を制御できない。 霊力が高い人間をパンツにして穿くことで自分の妖力を強化することができるため、高い霊能力の持ち主であるぬ〜べ〜をパンツにするべく人間界にやってきた。人間界へ向かう途中で鬼のパンツを落としてしまったため、パンツを探して童守小学校に忍び込む。そして鬼の妖力で学校関係者全員(強力な鬼の妖気を感知して学校へ駆けつけた玉藻とゆきめも含む)をパンツ1枚にしたり、全裸にするという大騒動を引き起こした末に捕まり、一時的にぬ〜べ〜クラスに預けられる。その後、隙を見てぬ〜べ〜が預かっていた鬼のパンツを奪い鬼の力を取り戻して襲い掛かるが、ぬ〜べ〜の策略でパンツが脱げ落ちたまま極大の妖気弾を撃とうとしたため耐え切れずに自爆してしまう。済んでのところでぬ〜べ〜に救われ、彼の計らいで正式にぬ〜べ〜クラスの一員となった。 性格は鬼らしく自分勝手で我侭であり、冷酷な鬼を自称しているが、弱者に対する哀れみと優しさといった繊細な心も持ち合わせている。また、大の兄思いで寂しがり屋でもある。広たちと日々を過ごすうちに「人間は、自分よりも他人を大事にする時がある」と考えるに至り、人間という存在に好意を持つようになって行く。 「パンツをはいて妖力強化」という特徴を逆に活かし、鬼の手としてぬ〜べ〜にあえて封印されることにより霊能力者と鬼の力の融合でぬ〜べ〜の力を強化することもできる。ヤン・カイルンとの戦いでは通常通りの鬼の手の形に変化し、長兄・覇鬼との戦いでは、ぬ〜べ〜の体に鎧を装着したような状態になった。 実兄である覇鬼を封印した手を持つぬ〜べ〜を「お兄ちゃん」と呼び、最初は認めていなかったものの、後にゆきめと張り合うほどにぬ〜べ〜に懐いている。最後はぬ〜べ〜と一緒に九州に行った。「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」でも登場している。 他の2人とは異なり、ビキニと鬼の外皮を衣服のようにまとった人間体の姿をデフォルトとしている。パンツのコレクションが趣味で、クラスメイトにもらったものの他に自分でも集めているようだが、普段はパンツを履いていない模様。 『ヒロイン総選挙NUB48』の総合結果は第2位。『NEO』での出演 ぬ〜べ〜が九州に転勤してから5年後に覇鬼と一緒に地獄に帰った。地上進出を目論む大羅刹鬼天帝を食い止めるため、絶鬼を救い出し、鬼三兄妹で戦い続けていた。覇鬼と共に先に地上へ向かった絶鬼の後を追い、真・鬼天帝の力を前に戦いあぐねているぬ〜べ〜たちの元へと駆け付ける。逆上して本気を出したラミアを食い止めるべく、ぬ〜べ〜の提案を受け入れて兄とともに乗り気で合体した。戦いの終結後は兄二人と共に地獄に帰った。 ベベルブブ まみが呼び出した悪魔。年齢は800歳。一人称は「俺」。 まみに呼び出されて契約を求めるもあまりのひ弱さに呆れられて見捨てられてしまうものの、潜在的な魔力はやはり強大であり、まみが手違いで召喚した獰猛な地獄の番犬ケルベロスに襲われたのを見てとっさに力を解放し、ケルベロスを一撃で吹き飛ばしてまみを救った。そのことからまみに気に入られてついに契約にこぎつけたものの、生まれてから800年間恋人がいなかったゆえにあまりにもうぶだったため、まずは文通から始めることになった。 まみと共にぬ〜べ〜の結婚式に出席しており、「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」ではまみと無事結ばれたようで、子供もいる。『NEO』での出演 812歳[要出典]。妻・黒井まみと一緒に魔界に過ごしていたが、人間としての暮らしを学ばせるためぬ〜べ〜に預けた息子の蛇魅暗が悪さを働いて迷惑をかけていたため、妻と共にぬ〜べ〜に呼び出され、息子に尻たたきを食らわして戒めた。
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