国立生態科学研究所
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「エルフェンリート」の記事における「国立生態科学研究所」の解説
蔵間(くらま) 声 - 細井治 本作の狂言回し。研究所の室長であり、角沢長官に次ぐ地位の持ち主。 研究員内ではルーシーとの因縁が最も深い。ルーシーとの確執の他にも自分を父親として慕うナナの薄幸、最強のディクロニウスである娘・マリコの立場、それらを一手に担う角沢長官の命令等のせめぎ合いに苦悩し続ける。 学生時代に角沢の誘いを受け研究所のメンバーとなるが、当初は研究所内で日常的に行われるディクロニウス達への凄惨な仕打ちに嫌悪感を抱いていた。やがてその日々にも慣れつつも、嫌悪感や罪悪感を完全には拭えてはいなかった模様。 ディクロニウス・3番が研究所から脱走を図った事件の際に、3番の手でベクターウイルスを植え付けられる。そのため後に妻との間に産まれた娘・マリコはディクロニウスになってしまい、娘がディクロニウスである事を知った蔵間はマリコを自らの手で殺そうとするが、妻に止められた。その後、蔵間はマリコの身の安全のためもあってやむを得ずマリコを研究所に引渡し、そこで育てさせる事にした(そのため、マリコは父親である蔵間とは面識がなく、ようやく父に会ったのは鎌倉でルーシーと戦った時だった)。 原作では後にマリコと和解するが、その直後にマリコを目の前で失い、自殺しようとするが坂東に止められる。しかしその後は精神を病んでしまい、その影響かマリコのクローンの一人・シンシアの遺体をマリコと間違えるなどの行動を見せていた。その後バーバラとナナの戦いの際に正気に戻り、鎌倉で遂にルーシーと対峙するが、DNAの声に意識を乗っ取られたルーシーの攻撃を受けて片腕を失った。すべてが終わった後はナナとの共同生活を送るようになった。 アニメでは最終話でマリコと和解した後、束の間ではあったがマリコと二人きりの時間を過ごし、その直後にマリコを抱きしめながら共に爆発に巻き込まれ生死不明となる。 一般社会の知識がなかったナナを逃がす時、彼女に渡した札束の使い方(食品購入)やその際の外出の危険性(強盗被害)を教えてなかったりなど、詰めが甘い一面もあった。 原作第10巻でルーシーに「少女(高田愛子)は死んだ」と語る場面があるが、12巻最終話で『高田愛子絵画展』というポスターの存在が確認されており、少女は実は生きていたことがわかる。この蔵間の虚偽報告がルーシー暴走の着火点となった。 白河(しらかわ) 声 - 生天目仁美 蔵間直属の秘書の一人。蔵間に惹かれ、情報を得るために長官に抱かれるなど独自の行動を行う。マリコの体内に爆弾を仕込んだ張本人。 蔵間の亡き妻・ヒロミに嫉妬していたらしく、マリコの体内に爆弾を仕込んだ理由について「自分以外の女が産んだ子供なら死んでもいいと思った」と語っている。後にルーシーとマリコの戦いの最中にベクターウイルス初散布を蔵間に告げ、マリコの爆弾のコントローラーを蔵間に投げ渡そうとするがルーシーによって殺害される。 アニメ版ではマリコが江ノ島に降り立った際、偶然ナナとマリコが闘っている所に駆けつけたルーシーを見て彼女の人格が分裂していることに気付き、同じくその場に居合わせたコウタにそれを伝えようとしたが、その瞬間にルーシーに殺害される。その際、彼女が胴体を両断されたことがコウタが記憶を取り戻すきっかけとなる。 如月(きさらぎ) 声 - 山本麻里安 蔵間の秘書。東京大学出身。 要領の悪いドジっ娘。原作冒頭でルーシーが脱走した際に人質にされた挙句ルーシーに首をもがれ、体を銃弾の的にされるという凄惨な最期を遂げた(アニメでは人質にされるシーンはなく、偶然ルーシーと警備員が対峙している現場に現れ、その直後に惨殺されてしまう)。 イラストレーター・プロ雀士の宇佐美うみの同人誌「エルフィンリート」(2004年C66・2009年現在プレミア品)に作者が参加した際に享年24であることを公表した(ただしマリコが生まれる前に蔵間の元でお茶くみをしている描写がある)。 磯辺(いそべ) 蔵間の部下。マリコの体内に仕込まれた爆弾のコントローラーを託されていたが、マリコのベクターによってコントローラーごと左腕を切断され、マリコによる改心の芝居を真に受けて暗証番号を本人に教えた上で殺害される。 斎藤(さいとう) 声 - 山本麻里安 マリコの母親代わりの研究員。 5年間毎日モニター越しにマリコを観察している。マリコを実の娘のように愛しており、マリコを呼び出した際は涙を浮かべながら感動の対面を果たすが、直後彼女に胴体を切断され殺される。死の間際、上半身だけの状態でマリコの右腕の爆弾を起動させた。実はマリコの気を自分に引くために彼女の実父である蔵間を悪く言っていたなど黒い一面もあったことが後に明かされる。 黒帽子の男 研究所所員。神経毒が塗られかえしのついた2kgの鉄球を発射するクロスボウを使う。ディクロニウスを相手に遊びと称した(性的)暴行が趣味の残虐で変態的な性格で、性格のおとなしい28番を探知機に改造し、この世界の楽しいことを何ひとつ知らぬまま苦しめ死なせたことに対してナナの怒りを買う。 ディクロニウス探知機を携えて楓荘にディクロニウスが居る事を突き止め、楓荘にいるナナとマユの元に現れて二人に襲い掛かるが、マユの緊急連絡を受けて駆けつけた坂東に返り討ちにされた。その後戻ってきたルーシーと坂東が鉢合わせて二度目の戦いに突入した際、ルーシーを我が物にしようと声をかけるもあえなくルーシーに殺害される。 能宗(のうそう) 研究所所員。ディクロニウスのクローン製造プロジェクトチーフ。食事は全てチョコレート。マリコの4人のクローンを造った張本人で、彼女らの額の装置アジナーで自分に服従させている。マリコクローンや特殊急襲部隊を率いて楓荘を襲撃。その際墜落したヘリの下敷きになるもバーバラとアリシアに助けられ、足の骨折だけで助かり入院した。 元々ディクロニウスは人類を滅ぼす悪魔だと思っており、ディクロニウスへの非道な実験は仕方がないことだと考えていたが、楓荘襲撃の際に本来絶対服従のはずのクローン達が自分の出した命令に背いてまで自分の命を救おうとしたことに対して、これまでの自らの行為に良心の呵責を感じると共にディクロニスとの共存は本当に不可能なのかと疑問に思い、真相を探るためにバーバラのアジナーを取り外す。しかしそれが仇となり、アジナーを外されたことで殺人衝動に目覚めたバーバラに殺害された。死の間際、バーバラに対してこれまでの行為を謝罪した。 サングラスの女 研究所側のボディーガード。その正体は佐世保にあるベクター専門の研究所が送り込んだスパイ。 最終話まで生き残ったが、名前は一切明かされなかった。最終話で、全壊した研究所跡で、偶然にも元の姿に戻ったアンナを発見する。 角沢長官(かくざわちょうかん) 声 - 有本欽隆 ディクロニウスを研究対象とする国立生態科学研究所のトップに立つ男。本作の黒幕的存在。 本来総理大臣の特権であるはずのSATの出動命令を出すことの出来る権利を持つ(ちなみにルーシー脱走の際は研究所から離れていたため、SAT出動要請は蔵間が長官名義で行った)。 頭に角を持つことから自分と一族が新人類のディクロニウスであると思い込んでおり(実際は単なる骨格異常)、ミトコンドリア・イブたるルーシーに自身の子を産ませ、新人類の父・神として何千年も崇められる存在となることを目論む。頭髪はカツラで、これで頭の角(原作では3本、アニメでは2本)を隠していた。また、ベクターウイルスにより現人類の頭数を減らすため、日本のみならず世界各地にウイルスを散布した。かつてルーシーの母親を捕らえ、彼女を無理強いして男児(ルーシーにとっては異父弟)をもうけさせていた。後に脱走したルーシーの捕獲に成功、彼女の弟(異父弟)を引き連れて自分たちの仲間に引き入れようとするが、説得の途中でルーシーの異父弟もろともルーシーによって殺された。 原作では角沢教授、アンナ、ルーシーの弟の3人の子供が登場しているが、親族がアンナに「お兄さんたち」と発言していることから他にも子供が存在すると思われる。 なおアニメでは、ルーシーと会う描写が無いため生存している。
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国立生態科学研究所(ベクターウイルス研究所)
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太平洋の小さな島にぽつんと存在する国家施設。角沢長官が国家予算を投じて作り出した研究所。後に表向きはウイルスの研究を専門にするため、ベクターの研究を佐世保ベクター研究所に移管した。分けた本当の理由は本来の目的の達成にベクター研究者は不必要だった為。
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