国家・地域・都市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:41 UTC 版)
「アルシャードトライデント」の記事における「国家・地域・都市」の解説
ブルースフィア N市 『アルシャードガイアRPG』において、シナリオの舞台のサンプルとして用意されている東京近郊の地方都市。いくつもの公式シナリオがN市を舞台にしており、N市在住の神秘組織関係者なども数多く設定されている。 南極の”聖域” ブルースフィア最大級の次元門「黒曜宮」が存在する古代遺跡。古代から続くルーンナイトの一団により管理され人間たちの目からは隠されていたが、オリタ財団総帥・折田志緒理により発見されたことでその存在がブルースフィアの神秘社会に知られることとなった。聖域に隠されていた古代のアルフ・アイギールの知識を継承した志緒理は後に地球防衛組織アイギスを結成し新たなルーンナイトたちを生み出すことになるが、聖域のルーンナイトたちは彼女には従っておらず中立を保っている。 「美少女★女神と伝説の愛天使」の時点では大ラグナロクの影響で次元門が完全に制御不能になっているようで、聖域上空に巨大な黒穴が開いて異世界からの侵略者たちをフリーパスで迎え入れている。聖域に何が起こったのか、ここを守っていたルーンナイトたちがどうなったのかなどは定かではない、作中で確認できる侵略軍は、アンタレス赤方偏移機械生命体戦団、ティターン神族、機械天使の三勢力であるが、他にも侵入してきた可能性はある。 ミッドガルド 真帝国 「ユグドラシル宇宙#真帝国」も参照 ミッドガルド大陸の3分の2程度を支配下においている祭政一致の巨大軍事国家。版図を広げ過ぎた弊害が国内のあちこちに出ているにも関わらず、「ミッドガルド大陸全土に機械神の教えが広まった時、機械神が再臨し、この世界に楽土たる千年王国が誕生する」という伝承を奉じているために、征服戦争(真帝国の見地では『機械神の教えを広めるための戦い』)をやめることができないアンバランスな状況にある。 ルール第一版や『ff』では基本的に悪役として扱われているが、ミハエルやベスの存在が示すように絶対悪ではない。第3パーティ編は真帝国の領内が主な舞台であるため、真帝国の扱いは「撃退すべき侵略者」ではなく「病める超大国」とされ、PCたちは真帝国が抱える内部の歪みに立ち向かう形となっている。マリア 真帝国にある積層都市の一つ。ある日、天から降り注ぐ炎と硫黄の雨によって塩の柱と化し、崩壊した。その直後に跡地から人工シャードとも言うべき巨大なクリスタルが真帝国軍の手で運び出されている。マリアでオラクル狩りから逃げ続けていたアプフェルはこの事件に遭遇し、一部始終を見届けた。 グラスヘイム 真帝国の帝都。3つの積層都市が連結して作られた、世界最大規模のアーコロジー。かつての小ラグナロクで破棄された機械神の肉体の残骸の上に建てられているが、その事実は隠蔽されている。 「襲来! コスモマケドニア!!」ではスカンダことコスモマケドニア軍が都市の最上層にある教会ブロックに強行突入し、ベスに命令を下した直後のアルフレッドを襲撃した。 「天使がくれた世界滅亡」では主要な冒険の舞台であり、シルダたちはこの都市を探索しながら「神の光」計画の情報を集めていった。最終的には都市の頭頂部に備え付けられた「メギドの火」でウリエルと決戦を行う。その後に起こった大ラグナロクの混乱の中で、天使王メタトロンがグラスヘイム上層に降臨。三つ子都市の一つヨハネの枢機卿であるユーベルはそれを奇跡として演出しながらアジ演説を行い、混乱する帝都の人心を掌握した。 「創世! 真ラグナロク!!」では住民全てがマナと化し、グラズヘイムそのものがメタトロンの身体と一体化した。 「世界最大の都市だから何でも揃っている」ことの描写として、作中ではなぜか立ち食いソバ屋が登場している。『天使がくれた世界滅亡』1ページ目のカラー口絵は、騎士鎧に身を固めたシルダや軍服姿のミハエルが、ラフな服装のグラーフやアプフェルと共に箸で立ち食いソバをすするというカオスなイラストになっている。 バルトロマイ 真帝国にある積層都市の一つ。真帝国西部国境に近い「嘆きの野」と呼ばれる荒野にそびえる巨大な尖塔であり、グラズヘイムに次ぐ規模を持つ。海を越えたジャーヘッドの住むスズリ砂漠からでも天を衝くその姿を見ることができる。 西方方面軍の参謀本部が置かれ、西方諸国から最も近い位置にある積層都市であるため、公式シナリオで積層都市が登場するときは頻繁に舞台となる。『時計仕掛けの破壊神』では最終決戦の場ともなった。 「天使がくれた世界滅亡」ではバルトロマイ近郊の駐屯地にシルダたちを乗せた「虚無の翼」号が緊急着陸。滞在していたゾンバルトとミハエルとの交渉が行われた。 ヴァナヘイム ミッドガルド大陸南東の沿岸部にある島。島の海底には人魚人類「メロウ」が住まう海底都市国家「オアンネス」がある。かつて真帝国がオアンネス侵攻を企てた際、メロウの盟友である海賊や海上商人たちはオアンネス防衛のために島の名前を商号に取った会社を作り、それを帝国企業とすることで恭順する策を採った。ヴァナヘイム社は企業活動で経済的利益を真帝国にもたらすことと引き換えに、政治的には真帝国政府のオアンネスへの干渉を出来る限り退けている。ヴァナヘイム社の社長は同時にオアンネスの元首「タバルナ(大王)」を兼ねる。 住人のほとんどは、表向きはヴァナヘイム社の企業活動を通じて真帝国に恭順しているが、精神的には「自分たちはオアンネスの国民である」という自覚を持っていて、真帝国に服していない。 人間族など水中での生存が困難な知的生命体たちのために空気が敷き詰められた建造物もいくつか用意されているらしく、「魔女が望んだ未来消失」の冒頭ではシルダが海底都市の病院で治療を受けていた。その目的は、大ラグナロクの混乱が収束した後の新たな真帝国の体制のに食い込むのに、シルダがその鍵となると踏んでいるからである。 ウータンキドゥル ミッドガルド大陸南東にある巨大な密林。地理的には真帝国領ということになっているが、先住民族「バーバリアン」が真帝国に対して激しい抵抗を行っており、真帝国はこの地を実効支配出来ていない。 「魔女が望んだ未来消失」の冒頭でアプフェルが飛ばされてきた地である。 アムング地下帝国 爬虫人類「ザウルス」が作り出した巨大国家。ミッドガルド大陸東部の大規模な地下領域がアムングの支配下にある。複雑に入り組んだ地下洞穴をいくつもつなげるネットワークのような形態なため中央集権的な政治体制がとれず、各地域をザウルスの「氏族」が支配する緩やかな連合のような形を取る。パルミエリ氏族のアイジャルクが各氏族のまとめ役として女帝の地位にいるが、実態はお飾りにすぎない。 ザウルス氏族同士の血で血を洗う覇権争いが激しい一方、地上世界諸国に対しての征服の野心はあまりない様子。ザウルスたちは自らを傭兵として地上の人間族たちに売り込むことで財や力を得る文化があり、彼らザウルス傭兵は悪逆非道のダーティーファイターとして人間族たちには恐れられている。 真帝国との関係は「傭兵稼業のお得意様」のようなものであるが、真帝国の世界征服の理念から言えば、いつアムングに恭順を求め、あるいは侵攻を仕掛けてきてもおかしくはない状態にあった。しかし真帝国で起きた「天使派」のクーデターと、それに続く大ラグナロクによる奈落のグロスヴァンド山脈襲来で、両者の関係に変化が起きつつある。 「魔女が望んだ未来消失」の冒頭でグラーフが飛ばされてきた地である。 銀嶺渓谷(ぎんれいけいこく) ミッドガルド大陸を南北に分け隔てているグロスヴァンド山脈の西端にある断崖絶壁にある険しい渓谷。元々は温厚なドラゴンの隠れ里があったのだが、現在は真帝国軍によって管理されている。 位置的にはミョルニル山やムント高地の東側にあたり、黒の森の北側にあたる。この付近一帯はミッドガルド大陸を南北縦断する数少ないルートであり、真帝国の南西国境に生まれた「奈落の壁」によって大陸南部からの大規模な西進が阻まれている現状では、真帝国は一度北上してから南下するというルートをとらないと西方諸国への侵攻は難しい。そのため、真帝国にとっては銀嶺渓谷は押さえておかねばならない重要な戦略拠点となっている。 「魔女が望んだ未来消失」の冒頭でミハエルが飛ばされてきた地である。この時、アンジェラ率いる白竜部隊はムント高地のドヴェルグと共闘して、降下してきた奈落に応戦していた。そして最終決戦では真帝国の白竜部隊と西方方面軍、ドヴェルグ、アムング軍、バーバリアン、エクスカリバーの大連合が互いの垣根を超えて奈落に一大決戦を挑むことになる。
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