北朝鮮軍とは? わかりやすく解説

北朝鮮軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 04:21 UTC 版)

国境会戦 (朝鮮戦争)」の記事における「北朝鮮軍」の解説

北朝鮮軍の歩兵師団編制は、第二次世界大戦当時ソ連軍師団を、北朝鮮国情合わせて縮小したものであった。各師団歩兵連隊3個を基幹として、砲兵連隊工兵大隊有し総員は約11,000であった。各歩兵連隊総員2,794名、歩兵大隊3個と重迫撃砲中隊120mm重迫撃砲 6門)、歩兵砲中隊(76mm連隊砲M1927 4門)、対戦車砲中隊(45mm対戦車砲M1937 4門)により編制されていた。また師団砲兵連隊は、野砲大隊2個(76mm師団砲M1942 12門)、榴弾砲大隊(122mm榴弾砲M1938 12門)、自走砲大隊SU-76 12両)により編制されており、とくに自走砲大隊師団限定的ながらも機甲火力付与していた。 また、国境会戦からソウル会戦にかけて極めて重要な役割果たした105戦車旅団は、やはりソ連軍戦車師団縮小した編制になっているが、旅団としての主体的な運用というよりは分割されての歩兵直協任務考慮したものになっている。第107、第109、第203の3個戦車連隊それぞれT-34戦車40両)と第206の1個機械化歩兵連隊により編制される38度線警備旅団は、旅団本部隷下に7個歩兵大隊本部中隊衛生中隊輸送中隊偵察中隊、45mm対戦車砲中隊警備小隊構成され、さらに各歩兵大隊大隊本部、3個中隊、機関銃中隊迫撃砲中隊、45mm対戦車砲小隊勤務隊で編制されていた。定員は8,312であったが、人員不足で完全に補充できず、戦争直前兵力は、第1警備旅団が5,000名、第3旅団第7旅団が4,000であった。 第766部隊は、遊撃部隊として3個歩兵大隊砲兵大隊通信大隊、姜・表大隊として編制され、3個大隊のうち2個大隊上陸部隊、1個大隊内陸浸透運用されるよう組織された。姜・表大隊は、1949年5月韓国から越北した表武源姜太武率いた部隊であった海軍945陸戦隊は、3個上陸軽歩兵大隊通信中隊後方勤務隊で編制されていた。 第603モーターサイクル連隊は、4個モーターサイクル大隊、1個装甲車大隊、1個対戦車砲大隊編成されていた。モーターサイクル大隊は、3個モーターサイクル中隊、1個迫撃砲中隊、1個重機関銃中隊構成されていた。モーターサイクル中隊45台のモーターサイクル135名、迫撃砲中隊は82mm迫撃砲9門と30名、重機関銃中隊は14.5mm機関銃9挺と30名、装甲車大隊BA-64装甲車54台、対戦車砲大隊は45mm対戦車砲16門で編成されていた。 北朝鮮軍には、9個の軍工兵大隊30個の師団工兵中隊があったが、装備は非常に不足しており、大部分工兵手作業依存していた。渡河装備不足しており、ほとんどが最高司令部隷下にあった師団には独自の渡河装備無かったので、最高司令部から優先順位基づいて割り当てられる形で運用された。多く人員装備渡河させることができる渡船板/橋梁装備であるNLPとN2Pがソ連から供給された。NLP24組、N2Pは48供給されそのうち24組のN2Pは第6師団残り24組は第105戦車師団運用され、またソ連側資料からNLP一部第1師団運用されたと推測される残り師団についてはボート渡し船浮遊物など現地調達した資材最大限活用した推測される

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前線司令部役職階級氏名備考司令官 大将 金策 参謀総長 中将 姜健 文化副司令官 中将 金一 作戦局長 少将 兪成哲 作戦副局長 上級大佐 早稲田大学出の日本軍学徒兵出身中国戦線延安に入る。 砲兵局長 少将 金奉律 工兵局長 上級大佐 朴吉南 通信局長 上大佐 英順 東北抗日連軍ソ連軍諜報部出身 偵察局長 上級大佐 崔遠 文化局少将日 ソ連派 安全局少将 石山 後方局長 少将 金英洙 検察局少将 金学仁 ソ連派 北朝鮮軍は1950年6月23日38度線以南における諸戦闘を最高司令部に代わって指揮するため、前線司令部組織した。本来なら司令官は、民族保衛相の崔庸健任命されるきだったが、崔はアメリカの軍事介入憂う発言したため金日成嫌われ登用されず、代わりに最も信用の厚い金策任命された。しかし金策最近まで産業相で職業軍人ではなかったため、実際に政治委員兵站監督などをし、軍事問題作戦指揮姜健任せた連隊級以上の幹部は、中共軍および朝鮮義勇軍出身者延安派)であるか、金日成はじめとする88特別旅団出身者満州派であった。また師団長級以上の幹部はほとんど30代であった。第88旅団出身者では、最高司令官である内閣首相金日成38歳民族保衛相の崔庸健50歳であり、総参謀長姜健32歳)、第2軍団金光侠35歳)、第1師団崔光31歳)、第2師団李青38歳)、第105戦車旅団柳京洙35歳)、第13師団崔勇進39歳)、第15師団朴成哲36歳)など30代であった。また八路軍および朝鮮義勇軍出身者武亭45歳)を除き第1軍団金雄第4師団李権武第5師団金昌徳第6師団長方虎山、第12師団全宇空軍司令官王璉など30代であった。これらの年齢物語るように、高級幹部のほとんどは大部隊の指揮経験がないソ連中国共産党地域ゲリラ活動をしたパルチザン出身であった第1軍団役職階級氏名備考第1軍団 軍団長 中将 金雄 文化軍団長 少将 金載郁 参謀長 少将 柳新 工兵部長 中佐 金時工兵副部長 少佐 金英洛 第1師団 師団長 少将 崔光 第2連隊長 大金陽満州派国共内戦で吉東分汪清警備司令部大隊長 第3連隊長 大14連隊長 大佐 黄石 国共内戦東北野戦軍独立第4師第3政治委員 砲兵連隊長 大玄学第3師団 師団長 少将 李永鎬 参謀長 大佐 張平山 第7連隊長 大佐 金昌奉 第8連隊長 中佐 金秉鍾 第9連隊長 大佐 金萬満州派国共内戦で吉東分司令部兵器科長。1950年9月8日戦死 砲兵連隊長 大佐 安白成 第4師団 師団長 少将 李権武 文化副師団長 少将 朴金喆 参謀長 許鳳学 第5連隊長 大佐 崔仁徳16連隊長 大佐 勝煕 第18連隊長 大佐 張教徳 国内戦で吉東軍分区独立第6団第3営営長。平沢戦いで戦死 砲兵連隊不明 第6師団 師団長 少将 方虎山 文化副師団長 総佐 洪 第4野戦軍166政治部主任 参謀長 総佐 盧哲用 第1連隊長 大佐 金厚進 第13連隊長 大佐 韓日国共内戦東北野戦軍独立第4師第1団政治委員15連隊長 大佐 芳南 砲兵連隊中佐 張宇哲 第105戦車旅団 旅団長 少将 柳京洙 文化旅団長 安東洙 技術旅団長 イルム(박일무) 高麗人107連隊長 大佐 チェ・ウシク(최우식) 第107連隊技術連隊長 サングォン(리상권) 日本軍運転手として勤務109連隊長 大佐 金テリョン(김태련) 鉄道の駅員や炭鉱賃金計算員として活動109連隊参謀長 チョン・ガン(정강) 朝鮮義勇軍出身203連隊長 大佐 チェ・リュルソク(최율석) 第3警備旅団 旅団長 少将 崔賢 第13師団 師団長 少将 崔勇進 第15師団 師団長 少将 朴成哲 参謀長 大佐 金郁 日本軍志願兵上等兵出身 第2軍団役職階級氏名備考第2軍団 軍団長 中将 金光侠 文化軍団長 少将 林海 参謀長 少将 崔仁 作戦部長 総佐 李学九 作戦課長 大佐 姜東晧 1951年韓国帰順偵察参謀 少佐 金浩勇 工兵部長 中佐 李基工兵副部長 少佐 朱栄福 第2師団 師団長 少将 李青 参謀長 総佐 玄波 工兵中佐 李甲寧 第4連隊長 大佐 ソンホ(이성호) 第6連隊長 大佐 チョン・ビョンガプ(전병갑) 第17連隊長 中佐 全文燮 砲兵連隊長 大佐 安ギョクホ(안격호) 自走砲大隊長 中佐 玄哲 工兵大隊参謀長 少佐 卞庸一 第5師団 師団長 少将 金昌徳 朝鮮義勇軍出身 文化副師団長 張福 砲兵副師団長 松波 参謀長 総佐 趙寛 第10連隊長 大佐 正徳11連隊長 大佐 金鳳文 第12連隊長 大佐 王輝 砲兵連隊長 大佐 車均燮 工兵大隊長 大尉 金元日本軍工兵出身軍曹) 。洛東江渡河作戦溺死したと言われている。 第12師団 師団長 少将 全宇 文化副師団長 金剛 朝鮮義勇軍出身 参謀長佐 池炳学 第30連隊長 大佐 崔學勳 朝鮮義勇軍出身31連隊長 大佐 原城32連隊長 大佐 黄東 砲兵連隊長 大佐 孫應三 第1警備旅団 旅団長 少将 呉白龍766部隊 部隊長 総佐 呉振宇

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北朝鮮軍

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シミタールSL-2」の記事における「北朝鮮軍」の解説

テ・ジョン(泰政)陸軍大佐 北朝鮮冠帽峰核施設所長

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北朝鮮軍

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CRYSIS」の記事における「北朝鮮軍」の解説

キョン将軍(Ri-Chan Kyong) 声:西村知道 北朝鮮軍の司令官。自らもナノスーツ着用ローゼンタールらに遺跡研究を行わせている。 鉱山発掘物を「神殿」と呼称し、本人はこれが大いなる力の源と考えていた(実際数百万年前漂着した異星人宇宙船で、中では異星人生存していた)。 暴君であり、命令従わない研究員一人射殺して、「神殿」の扉を爆破させた。 「神殿」の扉を爆破した際、部下ナノスーツ兵が事故により全滅してしまう。 その後ミニガン用いてノーマッド襲いかかるが、実は周囲配置されているドラム缶投げ付けるだけで倒せるほど弱い。

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