事件におけるゲスト・キャラクター
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「神曲奏界ポリフォニカの登場人物」の記事における「事件におけるゲスト・キャラクター」の解説
コヅカ・ケイズニー 「オゾネ・クデンダル事件」の犯人。やり手の弁護士として名を馳せている。神曲楽士オゾネ・クデンダルの顧問弁護士だったが、過去に彼のコレクションの一つである「奏始曲の楽譜」を金目当てで贋作とすり替えたことが発覚するのを怖れ事件を起こした。その楽譜を買い取ったのはとある組織で、後にポリ赤シリーズでの事件へと繋がっていた。 オゾネ・クデンダル 「不世出の天才」「楽聖の再来」と称される稀代の神曲楽士。契約精霊はニウレキナ。コヅカ・ケイズニーにより殺害される。神曲楽士としてだけでなく、芸術品などのコレクターとしても有名だったようで、その中に「奏始曲の楽譜」があったことが彼の運命を決定付けたともいえる。 ウヅマ・ルミーネ シノザカ市警察交通課勤務の巡査であり、楽士警官。マナガのクウォンタ・クルーガーに駐車違反切符を切ったことがきっかけでマナガやマティアと知り合う。元々精霊課捜査官になることを夢見ており、マナガとマティアに強い憧れを抱いていた。交通事故の処理の際に、ニウレキナと出会い、契約を結ぶ。 ニウレキナが警察官採用試験の射撃テストに合格できないことについてマナガたちに相談し、彼女の過去について知る。その後は契約精霊の事情を慮って、交通課での勤務を続けている。ニウレキナ・ウク・シェラリエーテ かつてオゾネ・クデンダルと契約を結んでいた女性型フマヌビックの中級精霊。オゾネ・クデンダルとは50年来の付き合いがあり、彼を男性として愛していた。クデンダルの急死および諸々の事情から絶望し、暴走状態に陥って消滅しかけるが、マナガたちの説得により踏みとどまる。その後、消耗していた肉体を少女の姿にして再構成することで生き延びた。 ヤーディオとは自身が生まれたときからの付き合いであり、精霊弾の扱い方などの手ほどきを受けている親しい間柄。 事件から数年後、ルミーネと出会い契約を結ぶ。クデンダルを亡くした事件のショックから拳銃の類に拒否感を覚えるようになっており、そのことが原因で警察官の採用試験に2度失敗している。契約主の理解を得て、現在はもう警察官を志してはいない。 ゴトウ・キルアラ 生体工学博士であるゴトウ・ヴァリエドの妻。半人半精霊。本名は不明で、サマリーノの研究所では六号と呼ばれていた「歌姫創造計画」の実験体。神曲に覚醒した際の暴走事故で死にかけるが、生き延びたい一心で無意識に原始精霊を呼び集め、欠損した肉体の代わりとすることで生き永らえ脱走した。その後、かつての計画に対する復讐のために、研究チームの一員だったゴトウ・ヴァリエドと結婚した。彼女の起こした「ゴトウ・キルアラ事件」は、元凶であるクラト・ロヴィアッドを結局逮捕出来ず、また彼女を止めるため結果的に殺すしかなかったという後味の悪い結末を迎える。 マキハ・クラムホン 著名な神曲楽士であるマキハ・シャレディソンの息子。母の後を追って神曲楽士の道を志すが、才能が無かったため断念している。ノザムカスル大学の学生で、精霊警備員のミノティアスの知人。ソルテム山の別荘に大学の友人達と遊びに来ていたところで、同じくソルテム山に遊びに来た休暇中のマナガ達と出会う。友人達を喜ばせようとして彼が行った些細なイタズラが意図しない結果を招いて原始精霊を怒らせ、マナガ達をも巻き込んだ命がけの逃走劇「マキハ山荘事件」へと繋がってしまう。 ヤグニ・アグラット 声:中村俊洋/- オミテック工業ミガナ研究所の研究主任。研究所で発生した強盗傷害事件の犯人としてサジ・デルウィッツが逮捕・投獄された後に、新素材「オミクロン」の構想を引っさげてオミテックに入社した。その成果が認められて、入社後すぐに研究主任への異例の抜擢となる。だがその正体は産業スパイであり、彼の発想とされたものは全て他社が開発していたものだった。彼の今までに行った犯罪行為は全てウォナーリアに唆されたものであり、サジ・デルウィッツを陥れたのも彼女の計画。ウォナーリア・ゲニカ・ヤクリトーレ 声:氷上恭子/- 翡翠の色の眼と萌黄色の髪を持つ女性フマヌビック形態の中級精霊。肉体関係もあるヤグニ・アグラットと神曲によらない「契約」をしており、彼の指示通りに動く。見込んだ人間が繁栄と破滅どちらの人生を歩むか見届けることを喜びとしており、酒場で出会った当時は負け組だったヤグニに自分と組むことを持ちかけた。 ユーティーニ・フィメラ・ディオーネ クスノメ・マニエティカの警察学校時代の友人。キベ・クレイグという楽士と契約していたが、7年前に事故で彼を亡くし、暴走の危機からリハビリを経て立ち直った。 事故の原因となった無謀運転の運転手に復讐するために、社会復帰してからその人物を付けねらっていた。 クレイグを失った事故というのが、マティアが母を亡くした将都セレンダの玉突き事故であり、その時に救助活動を手伝った彼女はマティアの命の恩人。 ネガミ・キャレイドル 新帝国航空231便において、事故現場での救助活動に従事した老神曲楽士。上等な背広などを着こなす紳士。バンジョーを主制御楽器とした単身楽団を操り、墜落現場の過酷な環境でマティアの応急処置をする上で重要な役割を担った、マティアにとっての命の恩人にあたる人物の一人。以降マティア自身との接点はないが、事故の後一度だけ病院を訪れ、マティアのブルースハープをマナガに託した。トリシア・エイマ・ナルキエータ ネガミ楽士の契約精霊である、モキヌ枝族の中級精霊。モノに残る人の「想い」を感じ取ることができる。231便の墜落現場で、瓦礫の中からマティアのブルースハープを発見した。 コニド・ネムラギナ ノザムカスル大学付属病院に勤務する外科医であり、神曲楽士でもある医楽士。ミメルという中級精霊と契約しており、こちらも精霊医である。ティグレアが応急処置を施し病院へ搬送されて来たマティアの手術を執刀した。ティグレアとは親しく、彼女を「サダちゃん」と呼んでいた(当時ティグレアはまだ離婚しておらず、姓がサダメキであったため)。彼女が全幅の信頼を寄せるほど腕が良い。 カグマ・リヴェニア 上級精霊ジャミール・シュグ・ウィタゲンハックの契約楽士。6年前に一家皆殺し事件で断絶したカグマ家の長女にして、かつて唯一人の生存者とされたマティア以外の新帝空二三一便墜落事故の生存者。顔の右半分は事故で負った火傷により二目と見られない状態になっているため髪で覆い隠しており、右手は握り拳の状態で固まっている。400年続いた旧家のカグマ家に生まれ楽士免許まで取った彼女は、工員だったロミリオと恋に落ちたが身分違いとして駆け落ちという形で家を追い出された過去がある。 生活を支えるために働きすぎた夫ロミリオが過労死してしまった後、精神的に追い詰められた彼女は生まれたばかりの息子ロシエルを連れて帰郷しようとしていた最中に事故にあった。奇跡的に一命を取り留めていたが、空中に放りだされた後に落ちた場所が墜落現場から偶々離れていたことに加え、実家のカグマ家からこれ幸いと死んだことにされたために事故の生存者と認められていなかった。また事故の際に襲い来る彷徨える魔獣とそれがマナガへと変化する瞬間を目撃しており、全ての怨念を晴らすためにカグマ家を、死んだ息子の復讐のためにマナガの周囲の人間を襲っていた(この時はマナガを誘き出すためなので、周囲の人間なら誰でもよかった模様)。またマティアに墜落事故の真相を教えた人物でもある。 事故より1年経って傷の癒えた彼女は、追い出しただけでなく体面のために自分を事故で死んだとして見捨てたカグマ家にジャミールと共に復讐した後、その2年後にシェリカの父親の冤罪事件で偶々テレビに写ったマナガを見かけ、事故当時は見間違いだと思っていた息子の仇が実在していたことを知り4年かけて素性を調べあげ復讐を実行した。最後は憎悪の神曲を聴き続けて存在が変質したジャミールの暴走に巻き込まれ魂を大きく削られ、マナガ達に看取られながら会話したことで自分の怨念が間違っていたことに気付き死んでいった。ジャミール・シュグ・ウィタゲンハック カグマ・リヴェニアの契約精霊。ノザムカスル大学付属病院の元精霊医師で、リヴェニアが入院していた頃の担当医でもあった。長く医師を続けてきた彼は、救っても救っても限の無い脆く弱い人間に絶望しており、負の感情である恨み・怒り・憎しみを心に抱いていた。そんな時に患者として運ばれてきたリヴェニアの怨念と魂が共振したジャミールは、事故で戸籍と息子を失った彼女の後見となり、入院費を支払い単身楽団を買い与えて支えてきた。そうしてジャミールは彼女に契約を申し込み、その後は彼女の怨念の神曲に合わせて自身を調律し続け、彼女の復讐を果たす手段として共にあり続けてきた。 もともと外科医だっただけあり、精密作業が得意で、複数の人間にまったく同じ傷を残すことが可能なほど。戦闘における実力もかなり高くリヴェニアの支援を受ければ、神曲支援を受けないマナガやレティアコールの従者12柱を相手に勝利するほど強い。 しかし長い期間怨念の神曲を受け続けたことでその存在は変質してきており、遂には憎悪の塊として暴走を始めて不定形生物のような姿へと変貌し、自我を無くして共振したリヴェニアの魂と一つにならんと彼女に襲い掛かる。それをマナガによって止められ憎悪を全て剥がされた後、ほとんど憎悪の塊と化していた彼は存在を維持できず崩壊して消滅した。
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