事件と謎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:18 UTC 版)
「うみねこのなく頃に散 episode6 - Dawn of the golden witch」の記事における「事件と謎」の解説
本作の殺人事件は人間には到底行えないであろう殺人が多々ある。それを魔女の仕業なのか人間の仕業なのかを見極めるのが、本作の大きな分岐点となる。 また、死体の一部は碑文に見立てられて殺されており、殺人が行われた場所には魔法陣や魔女からの手紙が残されている。これらの小道具の存在が「魔女ベアトリーチェが魔法によって殺人を犯した」という印象を登場人物たちに与えている。 本話では全ての物語が語られる前にゲームに決着がついてしまうため、それまでのエピソードと違って殺人が行われる数が少ない。 (被害者の欄の横に書かれたカッコ内は見立ての内容を示す) 第1の事件 「恋の試練の密室殺人」 被害者 … 夏妃、絵羽、霧江、楼座、真里亞、戦人(第一の晩・六人の生贄) 屋敷本館にて6人の死体が密室状態で発見された。死体のあった場所は、夏妃は自室、絵羽は貴賓室、霧江は蔵臼の書斎、楼座と真里亞は客間、戦人は客室である。第一発見者は郷田。生き残りの者たちは全員ゲストハウスに篭城することになる。 幻想シーンでは、これらの殺人は紗音&譲治、嘉音&朱志香、戦人&ベアトリーチェの3グループが一人ずつ殺したとされている。動機は「グループのうち1つしか恋愛が成就されない」というルールが悪魔によって告げられ、どのペアが勝利するかを殺人ゲームで決めることになったから、とされている。 第2の事件 「死体消失」 今回のゲームでは、ヱリカは前回と違って「探偵」としての能力を使わないと宣言していた。これは「探偵でもないただの登場人物の一人」として謎を解き、戦人に勝利してこそ真の勝利を得られるという彼女なりのプライドだったが、戦人はそれをフェアな勝負ではないと指摘し、彼女に前話と同じく、ガムテープによる封印の能力を限定的に授ける。これでガムテープによる封印が行われた部屋から誰か脱出した場合、赤き真実でそれが確定することになる。 事件発生後、ヱリカは生存者をゲストハウスに集め、生存者たちを2つの部屋(「いとこ部屋」と「隣部屋」と表記)に分ける。その配置は、「隣部屋」に所在するのは、秀吉、譲治、紗音、熊沢、南條で、「それ以外の全員」がいとこ部屋に配置された。いとこ部屋にいるヱリカは他のメンバーを口車で説得し、部屋から抜け出してガムテープの封印を2つの部屋に行う。その後、ヱリカはゲストハウスを出て散歩してるところで魔女からの手紙を発見し、それにしたがって本館に行ったところで死体の検分を行うことになる。 ヱリカが戦人の死体を発見したのは、普段使われていない客室だった。客室は扉がチェーンロックで閉められた密室状態であった。犯人が隠れていないか部屋を探索。一通りの探索を終えたが、戦人の死体は発見されなかった。しかし、ヱリカは部屋に入った時点でチェーンロックをガムテープで簡易的に修復していた。そして、戦人消失後の現在でもチェーンロックのガムテープは破られていない。 第3の事件 「ロジックエラー」 死体消失の謎を、「戦人は実は死んだふりをしており、ヱリカがシャワールームで目をくらましている隙に、入り口脇のクローゼットに隠れた。つまり戦人は脱出をしていない。『ヱリカはシャワールームに入る前にクローゼットをすでに探しており、そのときに誰もいなかったので、ヱリカが二回もクローゼットを探すことはないだろう』と戦人は考えた。つまりこれは心理の間隙をついたトリック」とヱリカは推理。それを戦人に提示するが戦人はそれを赤で否定する。ヱリカはそれを「この解答以外にありえない。この解答を通さないとこの物語は破綻する」と警告するが、戦人は別の解答を用意していたためその警告を無視。その解答とは「実はヱリカを驚かすために全員が死んだふりをしており、シャワールームでヱリカが目をくらましているすきに死んだふりしていた他の5人のうちの一人が部屋に入って戦人を救出し、チェーンロックをかけ、救出者の方がクローゼットに隠れている」というものであった。一見、隙がない解答だが、直後にドラノールの赤字によって否定されてしまう。 実はヱリカは、戦人以外の死体発見時に、全員の死体の「頭部を切断して殺しなおす」ことで、第一の晩の犠牲者の死亡宣言を可能としたのである。 この結果、戦人を救出しに客室を訪れることができる者がいなくなり、ロジックエラーが発生。ゲームマスターの戦人は自らが作った客室の密室に永遠に閉じ込められることになった。 第4の事件 「姉弟対決」 被害者 … 嘉音(第二の晩・寄り添う二人?) 幻想シーンの恋の試練において、ロジックエラーによる戦人のリタイヤで、勝負は紗音&譲治、嘉音&朱志香の二人の対決になる。勝負の方法は紗音と嘉音の二人で決闘をすること。それぞれ弾丸が一発だけこもった決闘用の銃を渡され、勝負の結果、紗音が勝利する。 それと同時に、物語世界の「いとこ部屋」では朱志香、郷田、源次の目の前で嘉音が「消失」するという謎めいた現象が描写される。嘉音はゲーム終了後のエンドロールで「第二の晩に死亡」と表記された。 第5の事件 「戦人救出」 ロジックエラーの発生により密室に閉じ込められたゲームマスター戦人。この密室を破るには、ロジックエラーのない密室トリックを編み出さなくてはならない。トリックが思いつかない八方塞りの戦人に代わり、ベアトリーチェは上述の姉弟対決のトリックをヒントに新たな密室トリックを構築。ヱリカと最後の対決に向かう。最後に勝利するのは、“密室の女王”ベアトリーチェのトリックか、“名探偵”古戸ヱリカの推理か。
※この「事件と謎」の解説は、「うみねこのなく頃に散 episode6 - Dawn of the golden witch」の解説の一部です。
「事件と謎」を含む「うみねこのなく頃に散 episode6 - Dawn of the golden witch」の記事については、「うみねこのなく頃に散 episode6 - Dawn of the golden witch」の概要を参照ください。
事件と謎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:20 UTC 版)
「うみねこのなく頃に散 episode5 - End of the golden witch」の記事における「事件と謎」の解説
本作の殺人事件は人間には到底行えないであろう殺人が多々ある。それを魔女の仕業なのか人間の仕業なのかを見極めるのが、本作の大きな分岐点となる。 また、死体の一部は碑文に見立てられて殺されており、殺人が行われた場所には魔法陣や魔女からの手紙が残されている。これらの小道具の存在が「魔女ベアトリーチェが魔法によって殺人を犯した」という印象を登場人物たちに与えている。 本話では全ての物語が語られる前にゲームに決着がついてしまうため、それまでのエピソードと違って殺人が行われる数が少ない。 (被害者の欄の横に書かれたカッコ内は見立ての内容を示す) 第1の事件 「深夜0時の手紙」 10月4日の夜。黄金を発見した戦人を処遇をどうするかを巡って、屋敷本館の客間にて蔵臼、夏妃、留弗夫、霧江、絵羽、秀吉が親族会議を行っていた。時計が深夜0時の鐘を告げる直前、何者かが客間の扉をノック。扉を開くとそこには誰もおらず、ただ封蝋がされた手紙のみがおかれていた。その手紙の中にはなんと金蔵が持つはずの当主の指輪が。留弗夫らはこれは碑文を解いた戦人を金蔵が当主と認めて今ここにおいていったのだと主張するが、金蔵がすでに死んでいることを知る蔵臼と夏妃はそんなことはありえないと反論。しかし、「金蔵がすでに死んでいる」ことをバラすわけにはいかない二人は明確な反論ができない。一体、この手紙は誰がおいたのか? 後にメタ世界で行われる幻想法廷において、この時間帯にノックが可能であった人物が一人もいないことが赤字で語られている。果たして真相は? 第2の事件 「いとこ部屋の首切り殺人」 被害者 … 朱志香、譲治、真里亞、楼座、源次、蔵臼(第一の晩・六人の生贄) ゲストハウス二階で寝ていた朱志香、譲治、真里亞、楼座の4人が、10月5日の朝に死体で発見された。首を鋭利な刃物で切られており、それが死因とみられる。また、屋敷本館の使用人控え室で源次が同じ死に方で発見される。さらには、蔵臼が朝から行方不明になっていた。死体を発見した生存者たちは一旦現場を離れたが、アリバイがなかった夏妃が生存者たちと合流して現場を再確認したところ、全ての死体が消失していたという怪現象が発生した。なお、死体消失前の現場は密室であった。 アリバイがないのは行方不明の蔵臼、書斎にとじこもったままの金蔵、そして夏妃である。しかし金蔵は実はすでに1年以上前に死んでいることがメタ世界の赤字で判明しており、蔵臼もまた殺されたことがメタ世界の赤字で判明している。 第3の事件 「書斎密室」 痛ましい事件が起こったことにより、蔵臼と夏妃を除く全員は金蔵に報告しにいかなくてはならないと強く主張。蔵臼と夏妃はそれに反対するがこの非常時では二人の方が分が悪い。金蔵の書斎は強引に開かれ、当然、中には金蔵はいない。この点について金蔵の死を蔵臼・夏妃が隠していたのではないかということを薄々感じていた他の親族は二人を追及する。 書斎は親族たちによって開かれるまで密室状態。蔵臼・夏妃が言うように金蔵が今朝からずっとこの部屋に閉じこもっていたなら、この部屋の中にいないとならない。密室から人が消えるなどということは「魔法」でしかありえないのだから。魔法を否定するならば、金蔵ははじめからこの部屋にはいなかったことになる。 魔法抜きで金蔵は生きているという「幻想」を維持するためには、密室の書斎から金蔵が現実的な手段で脱出したというトリックを“でっちあげる”必要がある。果たしてそのトリックとは…。 第4の事件 「屋敷客室」 被害者 … 秀吉(第二の晩・寄り添う二人?) “19年前の男”を名乗る怪人物に蔵臼を人質にとられた夏妃は、“19年前の男”の電話からの指示の言いなりになっていた。「10月5日の13時に屋敷客室のクローゼットに一時間隠れ続けろ」という電話の指示に従った夏妃だが、隠れている間に客室に秀吉がやってくる。夏妃は声だけしか聞こえなかったが、そこで「何者か」が別に現れて秀吉と争いを起こした様子が伺えた。しばらくして夏妃がクローゼットから出ると、秀吉が背中を「煉獄の七杭」に貫かれた形で死体になっているのを発見。 ヱリカの指示で現場検証が行われるが、アリバイを証明できないのは夏妃だけ。“19年前の男”によって罠にはめられたような形になってしまい、ヱリカの「推理」によって夏妃は犯人にしたてあげられてしまうのだが…。
※この「事件と謎」の解説は、「うみねこのなく頃に散 episode5 - End of the golden witch」の解説の一部です。
「事件と謎」を含む「うみねこのなく頃に散 episode5 - End of the golden witch」の記事については、「うみねこのなく頃に散 episode5 - End of the golden witch」の概要を参照ください。
- 事件と謎のページへのリンク