幻想シーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 07:39 UTC 版)
「レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ」の記事における「幻想シーン」の解説
「ロック・ミュージシャンのライフスタイル、内面まで描き出したい」というマソットの発案で、メンバーそれぞれの見せ場となる曲に合せて、各自のアイデアによる幻想シーンが挿入されている。 ジョン・ポール・ジョーンズのシーン(「ノー・クォーター」)。覆面をかぶり馬を走らせて村を脅かす怪人物の一団。彼らによる暴行が暗示された後、怪人物の首領は帰宅する。覆面をはずすとそれはジョーンズで、温かい笑顔を浮べて家族と抱きあう。(ツアー、ライブ中の狂乱ぶりと穏やかな家庭人との、二重人格的な生活から着想を得たと思われる) ロバート・プラントのシーン(「永遠の詩」「レイン・ソング」)。舟で海岸に上陸したプラントは、馬上の貴婦人から宝剣を受け取る。遍歴の末に城の塔に幽閉されていた貴婦人を救出するが、プラントが手を伸ばすと貴婦人は幻のように姿を消してしまう。(ケルト神話やトールキンを愛読していたプラントが、神話中の王子を演じている) ジミー・ペイジのシーン(「幻惑されて」)。夜、ペイジが山の急斜面を登る。山頂にはタロットカードの隠者が立っている。たどり着いてみると隠者もペイジと同じ顔をしており、その顔がわずかの間に老人から子どもへ、また老人へと変貌する。(アルバム「レッド・ツェッペリン IV」のインナー・スリーブに描かれた場面の映像化) ジョン・ボーナムのシーン(「モビー・ディック」)。幻想シーンではなく、ボーナムのありのままの姿。農場の手入れ、ビリヤードに興ずる、田舎道をオートバイで暴走する、夫人と踊る姿など。まだ幼い実息のジェイソン・ボーナムも出演しており、子供ながら実に慣れた手付きでドラムを演奏する姿を見せている。完成プレミアにおいて、ジミー・ペイジのファンタジー・シークエンスを見たボーナムは大爆笑し、ペイジの気分を害した。ペイジは真剣だったのだが、ボンゾはこれをギャグと勘違いしていた。
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