死体発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:42 UTC 版)
「北九州市病院長殺害事件」の記事における「死体発見」の解説
死体発見現場付近の地図:死体発見現場に近い「来浦漁港」の位置 Aが失踪してから11日後(捜査開始から5日目)の11月15日15時ごろ、大分県国東郡国東町(現:国東市)の「来浦海岸」沖約600 mのノリ養殖場で、作業中の漁師2人が不審な漂流物を発見。船で海岸まで曳航し、針金・ナイロンロープを解いて中身を調べたところ、毛布などに包まれた頭部と両足のない人間の死体(胴体)が出てきたため、同日16時50分ごろに国東警察署へ届け出た。国東署と大分県警察本部鑑識課で死体を調べ、永田武明(福岡大学医学部法医学主任教授)の執刀により、司法解剖が行われた。翌16日夕方に指紋照合の結果、身元はAと確認された。これを受け、福岡県警は本部(捜査一課)から捜査員を出動させたほか、小倉北署長を本部長とする100名の特別捜査本部(「小倉北区の病院長殺人ならびに死体遺棄事件捜査本部」)を小倉北署に設置。大分県警も、国東署に「来浦海岸漂着死体殺人事件捜査本部」を設置した。翌17日、事件の重要性・広域性に着目した九州管区警察局は、「広域重要事件捜査要綱」に基づき、本件を九州管区認定1号事件に指定、両県警による合同捜査が開始された。 Aが生前、派手な女性関係を有して豪遊していたことから、捜査本部はAと愛人関係にあった女性たちや、暴力団関係者が犯行に関与していた可能性を疑ったが、捜査線上に上がった人物はいずれも無関係だった。また、Aと関係を有していた女性十数人が、私生活のプライバシーが表面に出ることを嫌がり、多くを語らなかったことなどから、聞き込みは難航した。初動捜査が難航していた背景について、地元の新聞記者は『週刊文春』(文藝春秋)記者からの取材に対し、「Aが逮捕状の出ている組員に偽の診断書を書いて入院させ、警察が手出しできないような状態にすることが何度もあったので、警察もAに反感を抱いていた」という旨の証言をしている。その間、事件は世間からの注目を集め、週刊誌やテレビのワイドショーでも盛んに取り上げられたが、ある主婦を「Aの愛人」扱いした女性週刊誌や、事件後に固く口を閉ざした家族に疑惑の目を向けるような番組もあった。 また、死体の丹念な処理具合から、計画的な動機的犯行であることが示唆されたが、物証の少なさから、捜査本部はその動機そのものを絞り込めず、「暴力団絡み」という可能性が示唆されたことも、夜の街特有の口の堅さを誘い、捜査の壁となった。県警や報道機関には事件を推理した電話として、「犯人は元看護婦の女性だ」「(Aの心臓に血液が残っていなかったことから)医療関係者が犯人だ」という憶測の情報も寄せられたが、捜査員たちは事件の性質から、小倉北区の夜の街で聞き込み捜査を続け、身銭を切って高級クラブを訪れた捜査員もいたほどだった。それ以外にも、福岡県警の捜査本部は、失踪直後のAの足取りを特定するため、北九州・京築地区のタクシー四千数百台(運転手9,000人余り)をはじめ、北九州や福岡の芸能界に通じた人物まで、広範な聞き込みを行った。
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死体発見
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「篠崎ポンプ所女性バラバラ身元不明殺人事件」の記事における「死体発見」の解説
1988年(昭和63年)9月9日午後3時頃、東京都下水道局東部管理事務所維持課篠崎ポンプ所の所員が、地下2階の汚水4号沈砂池(水深2メートル)で、ごみ除け用鉄柵に引っ掛かっていた女性の死体を、他のごみと一緒にベルトコンベアーで引き上げた際に発見した。前日の8日午後6時20分頃に、現場を見回っていた作業員がそれらしきものを水面に見つけていたが、バレーボールや石油罐、流木などの様々なごみと共に浮んでいたため、その際にはマネキン人形だと思い放置していた。 発見されたのは両腕のついた上半身のみの死体で、胸の下約10センチのへその上部から鋭利な刃物で切断されていた。20~40代の成人女性と推定され、着衣はなく、外傷もなかった。死後1~3週間が経過して腐乱しており、頭皮は剝がれて毛髪は全て抜け落ちていた。指にはマニキュアが塗られ、耳にピアスの穴があったほか、右上の奥歯を治療中で、非常に丁寧に処理されていた。また、脇毛は剃られていた。身長は推定160センチ、体重は40キロ前後と推定された。
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