死体解剖の結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/26 05:10 UTC 版)
即死していた被害者Aの死体は、1958年2月18日午後3時40分から、同町字祭場の共同墓地で熊本大学医学部教授医学博士の執刀で解剖したが、その結果は次の通りであった。 前額部に上左方から前下稍右方に長さ6.2センチ、深さ0.7センチの挫創1個、右頭頂部に右後方から左前方に長さ約4.7センチ、深さ0.7センチの挫創1個、右頭頂部左上部に右挫創と平行して長さ2.2センチ、深さ0.8センチの挫創1個、右頭頂部右下部にほぼ前後縦に長さ3.4センチ、深さ1センチの挫創1個、を存し、内部においては前頭骨部に左右経約13センチ、上下経約8センチ、更に右頭頂骨前部に連続する挫滅状骨折及び骨礐(れき)裂を形成し、左側硬脳膜外出血、大脳左前頭葉及び側頭葉部に著名なる脳挫創を伴う。前項の頭部挫創は、本屍の生前前頭部右側部を硬固にして大、重量なる棒状の鈍器を用いて強力に数回打撲したために惹起した損傷と認められる。 死因は、前頭前頭部及び右頭頂部打撲による頭蓋骨の挫滅状骨折及び脳挫傷であり、本屍は、他殺である。 血液型はO型 死後経過時間は、12時間内外と推測せられる。 この被害者Aの死体解剖のあと、2月19日には被害者C,Dが続いて死亡したため、同日、祭場の共同墓地で両人の解剖が行われたが、両名とも被害者A同様頭蓋骨骨折による死亡で、血液型は両人ともB型であった。なお、解剖と共に被害者Eの血液鑑定を依頼したところ、その結果はA型であった。
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