死体解体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:42 UTC 版)
「北九州市病院長殺害事件」の記事における「死体解体」の解説
Aを殺害してから2時間後、2人は死体を鉄製ロッカーに入れ、ロッカーをエレベーターで1階に下ろし、Sの所有する釣り客送迎用のトヨタ・ハイエースに積み込んだ。そして、2人は、京都郡苅田町のモーテル「泉」に入ると、それぞれパンツ1枚になり、鉈と鋸を使い、風呂場で死体を胴体と両手、頭、両足の3つに解体すると、それぞれガーゼ、ビニール袋、ポリバケツ、毛布などに包んだ。この時、Sは切り離した片脚を浴槽の水に入れ、沈むことを確認した。また、ガーゼで死体を包んだ理由について、2人は「死顔やバラバラにした死体を見ているうちに怖くなり、ぐるぐる巻きにして見えないようにした」と供述している。約2時間にわたる解体の途中、Yはこらえきれずに何度も嘔吐した一方、SはY曰く「鬼のような形相」をしながら、鉈を振り下ろしていた。 死体の解体後、2人は「泉」から小倉方面へ戻る途中、「昭和池」(北九州市小倉南区朽網)に、Aの装身具(サングラス など)を、九州電力干拓地の池(小倉南区朽網)に鉈や鋸などの凶器を投棄した。それらの作業の際、2人は指紋が付着しないよう、手袋を用いていたが、その手袋は干拓池の入口そばの草むらに捨てている。証拠品をそれぞれ分散して捨てた理由は、Sが「1か所にまとめて捨てると、発見された時に怪しまれる」と主張したためである。また、Yは装身具の中でも最も高価な腕時計(時価502万円相当)を捨てることについて「もったいない。後で換金できる」と反対していたが、Sは「足がつく」と言い、腕時計も捨てさせた。このほか、死体の運搬に用いたスチール製ロッカーや寝袋、衣類などは、北九州空港付近のゴミ焼き場(小倉南区)に捨て、四国に出掛けた後で、Sの知人である市の清掃職員にそれらを処分するよう求めた。職員はその電話を受けた日の夜、寝袋と衣服を焼却したものの、ロッカーは何者かに持ち去られていた。
※この「死体解体」の解説は、「北九州市病院長殺害事件」の解説の一部です。
「死体解体」を含む「北九州市病院長殺害事件」の記事については、「北九州市病院長殺害事件」の概要を参照ください。
- 死体解体のページへのリンク