死体遺棄・預金引き出し未遂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:14 UTC 版)
「闇サイト殺人事件」の記事における「死体遺棄・預金引き出し未遂」の解説
死体遺棄現場周辺の地図:岐阜県瑞浪市稲津町小里の山林(岐阜県道33号瑞浪上矢作線付近) その後、堀はAの遺体をリバティの3列目の席に移動させ、上からタオルや荷物などを被せて隠した上で、車内に飛散したAの返り血を拭き取った。その後、3人でAから奪った現金62,000円を分け合い、稲沢市内の自動販売機で、堀の体に付いた返り血を洗い流すためのペットボトル入りの水を購入したほか、一宮市のドン・キホーテで「山下」が3人分の着替え用の衣服を購入。その後、3人は2時56分ごろ、小牧市内のATMで、Aから奪った中京銀行のキャッシュカードを使い、大垣共立銀行ネットプラザ支店の口座から、預金(検察官の上告趣意書によれば合計約890万円)を引き出そうとしたが、取り扱い時間外だったため、失敗した。そのため、死体を遺棄しようということになり、遺棄場所を話し合った上で、岐阜県内の山へ捨てに行くことになった。 3人はリバティで、中央自動車道の瑞浪インターチェンジから岐阜県道33号(山岡方面)を経由し、山道に入り、岐阜県瑞浪市稲津町小里の山林(林道脇)に向かった。その途中、瑞浪市稲津町にあった資材置き場からスコップ2本を入手し、同日4時40分ごろ、Aの死体を遺棄した。まず、KTが堀とともにスコップを使い、Aの遺体をトランクから下ろすと、「山下」に対し、「怪しまれるといけないから離れていろ」と言い、現場から離れさせた。2人は遺体をガードレールのすぐ先に投げ捨てると、その上から土を掛け、Aの遺体を遺棄した。この時、堀は以前、手錠を見せられた際に素手で触ったことを思い出し、自分の指紋が付着している可能性を考え、手錠を拭くなどしている。「山下」はKTの指示を受けて遺棄現場を離れ、いったん道の駅に向かったが、4時49分にKTもしくは堀から電話で「終わったから迎えに来てくれ」との連絡を受け、迎えに戻った。 そして、Aから奪った中京銀行のキャッシュカードで預金の引き出しを図り、同日9時10分ごろに同行知立支店(愛知県知立市)で預金の引き出しを試みたが、「山下」が先述の「2960」および(KTから電話で聞いた)「2946」の暗証番号を入力しても合致しなかった。次いで同日10時35分 - 36分ごろ、「山下」は名古屋市南区内のコンビニのATMでUFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)のカードなどを使用し、「2960」や被害者Aの生年月日に由来する番号を利用して引き出しを試みたが、いずれも失敗に終わった。このように、預金の引き出しができなかったため、3人は同日夜、再び名駅付近で女性を拉致し、暗証番号を聞き出した上で殺害することを決め、解散した。
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