「首吊り死体」発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 15:48 UTC 版)
「ロベルト・カルヴィ」の記事における「「首吊り死体」発見」の解説
その後国際手配され、各国の当局やマスコミから身柄を追われていたカルヴィが、1982年6月17日の未明に、イギリスの首都、ロンドンのテムズ川にかかるブラックフライアーズ橋の下で「首吊り死体」の姿で発見されたため、当事者のバチカンとイタリア、イギリスの各政府のみならず、全世界を揺るがす大騒動となった。 カルヴィの死体が発見された当時は単なる自殺であるということで片付けられたものの、ロンドンの中央に位置するブラックフライアーズ橋に、まるで見せしめのように死体が吊るされていたことや、死体の位置が自ら首を吊ったとするには無理がある状況であったり、なぜか衣服のポケットに別の場所で入れられたと見られる小石や煉瓦が入っていたりと、死体の状況が単なる自殺とはあまりにもかけ離れた状況であることから、その後遺族らによって再捜査を依頼されたスコットランド・ヤード(ロンドン市警)が再捜査を開始し、最終的に1992年に他殺と判断された。 また、イタリア警察当局も2003年7月にカルヴィの遺族の依頼により遺体を掘り起こし再鑑定した結果、「他殺され発見現場に運ばれた」との判断を下しており、現在はイギリスのみならずイタリアでも他殺されたとの認識が一般的である。なお、カルヴィの墓には、死去した場所として「ロンドン」と書かれている。
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