パチプロ風雲録6〜情熱篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:28 UTC 版)
「パチパラシリーズ」の記事における「パチプロ風雲録6〜情熱篇」の解説
椎名 銀次(男)/村瀬 杏子(女) 前作に引き続き、主人公を務める。22歳。前作で高校卒業と同時にパチプロの世界に足を踏み入れ4年、今では名前の知られるパチプロ。男主人公は一人称が「僕」から「俺」になっている。今作では説明書や公式サイトのあらすじではいずれも「椎名銀次」と書かれており、パッケージ裏や公式サイトの集合絵、タイトル画面のシルエットなどいずれも椎名が描かれており、村瀬についてはほぼ触れられていない。初期の服装は椎名は配色は異なるが『4』の須藤に近い服装に、村瀬はワンピースではないが『4』の村瀬を思わせるノースリーブの恰好をしている。 とある大きな勝負で八百長の疑いをかけられ、命からがら逃げ出す。リリーに川へと突き落とされた後に塚内町に流れ着き、劇団あさがおの面々に助けられ、以降は彼らと交流を深めていく。その後はパチプロになった圭介を連れ戻すべく行動していたが、沙弥香の死をきっかけに今度は逮捕された千夏を救う為と、沙弥香殺害の犯人を捜して奔走する。 最後は美里から兄の暴走を止めるように頼まれ、一連の事件の犯人である菅(梶)と対決する事になるも、決選前夜に千夏からパチプロをやめるように懇願される。受け入れた場合はそこでエンディングを迎えるが、受け入れなかった場合は豪華客船シルバームーン号にて梶と決着をつけ、梶の仕組んだ最後の罠から千夏を救う為に劇場へ向かって駆け出す。身を挺して千夏を庇い、背中をナイフで刺されて一年間の昏睡状態に陥るも一命を取り留める(庇わなかった場合は千夏は刺されて死亡する)。 三浦 千夏 声:秋田まどか 今回のメインヒロインで、劇団あさがおの劇団員。川を流れてきた主人公を助けた。事情を察して主人公の素性は聞かず、更には主人公の事も自分で考えた偽名で呼ぶ為、その正体も本名も知らない。父が悪徳パチプロだった上に母に苦労を掛けていた為、パチプロを強く嫌っている。劇の稽古が無い時は八原町のパン屋でアルバイトをしている。年齢は特に記載されていないが、飲酒の描写があるので少なくとも20歳以上。 成り行きで劇団の一員となった主人公と共に演劇に励んでいたが、沙弥香が殺害された際に容疑者として逮捕されてしまう。後に別の容疑者が捜査線上に浮上した為に釈放され、劇団に復帰。間もなく主人公の正体を知り、嫌悪するパチプロであったと同時に圭介が昏睡に陥った原因を作った主人公の事を拒絶するようになる。しかし時間を置く事でそれまでの主人公と過ごした日々を思い出し、態度を軟化させる。決戦前夜、主人公に想いを打ち明け、パチプロをやめるように訴える。 エンディングでは主人公の行動次第で生死が分かれる。助けなければ当然エンディング後には登場せず、交際する事も出来ない。逆に千夏が生きている場合は(男女どちらでも)彼女と交際できるが、圭介は目を覚ます事が無い為彼とは交際不可となる。 三浦 圭介 声:川村拓央 千夏の弟。悪ぶっているが気弱な面もある。高校卒業後に進路が決まらなかった為、千夏の勧めで劇団あさがおに入ったが、本人は演劇に興味は無く、パチプロに憧れている。劇団内でも傍若無人な振る舞いで周囲を振り回し、公演当日に劇団を飛び出して菅に弟子入りし、パチプロとなった。「黒い稲妻」の異名を取り、外見も以前とは別人のようになるが劣悪な態度は変わらず、主人公と勝負する事になる。パチプロに憧れているのは幼かった故に父の実態を知らず、「パチンコの腕ひとつで生きていくなんて、かっこいい」という理由によるもの。 パチプロになった後は菅に傾倒しており、妄信的に彼に付き従っている。菅に殺人容疑が掛かった際は「自分のパチプロの腕を証明すれば菅の疑いを晴らせる」と言う全く理に適っていない理由でパチンコバトルロイヤルに挑んだ。しかし大当たりが出ず大差で最下位となってしまう(梶が圭介の台に細工していた為)。パチンコの世界から追放され、彼に賭けていた観客達のリンチを受けて昏睡状態に陥ってしまった。 千夏が死亡した場合のみエンディング後に目を覚ます。女主人公であれば交際が可能。 梶 博哉 声:山本兼平 劇団あさがおの主催者。演出・脚本を手がける。頼りなさが漂うが、こと演劇に関しては情熱と実力を見せる。 しかし実は菅尚仁と同一人物であり、長い前髪で火傷の痕を隠している。劇団あさがおは元々彼の両親が主催していたが、かつて一人のパチプロに騙された事がきっかけの火事で両親と劇団を失った。顔の火傷はこの時に妹の美里を助けた時に負ったものである。その後、美里と共に劇団を建て直すも、今度は事故で美里が脚の自由を失い、その手術代を稼ぐ為に菅尚仁と言う裏の顔でパチプロとなった。 元々、三浦姉弟を復讐の対象と見ていた訳ではないが、千夏と主人公の会話を偶然聞いた際、そこで千夏達の父親こそが自分達の全てを奪った元凶のパチプロではないかと疑念を抱き、後に千夏の部屋で写真を見たことで確信。更にそれを目撃した沙弥香を咄嗟に殺害してしまった事で後に退けなくなり、憎きパチプロの子である千夏と圭介を破滅させるべく暗躍していた。 シルバームーン号での決戦で主人公に敗北するが、その代償として藤原が美里を売ろうとした為に逆上し、仕掛けていた爆弾を爆発させて船を沈没させる。最後は自身が仕掛けた最後の罠(劇のラストシーンで千夏が演じるヒロインを刺す小道具のナイフを本物とすり替えた事)の存在を主人公に知らせ、高笑いを上げながら藤原諸共船と運命を共にした。その後の生死は不明。 作中で梶の書いた脚本は「家も姉も失った青年が元凶たる貴族に復讐すべく、その娘に恋人として近付き、殺害する」という、彼自身の境遇と重ね合わせたようなものだった。 望月 沙弥香 声:的井香織 劇団あさがおの女優で、劇団のお姉さん的存在。主人公にも当初から好意的で、いち早くパチプロである事に気付くがそれまでと変わらず接してくれる。しかし物語中盤、梶が千夏の部屋を物色していた所に偶然鉢合わせ、口封じの為に殺害されてしまう。男女どちらの主人公でも交際が可能だが、期間が限られている。 鯖江 貴史 声:小川一樹 劇団あさがおの主演男優。日中は劇団員として稽古に励み、夜はホストクラブで働いている。素性の知れない主人公に不信感を抱いている。 エンディング後に女主人公でのみ交際可能。 富田 武 劇団あさがおの大道具担当。梶とは15年来の付き合いである。 エンディング後に女主人公でのみ交際可能。 菅 尚仁 冷徹で狡猾な打ち筋から「八原の狐」と呼ばれるパチプロ。顔に火傷の痕を持つ。圭介をパチプロの世界へと引き入れることとなる。その正体は梶博哉であり、同時に物語開始前に主人公と対決したパチプロでもある。『6』のラストボス。 必殺技は前作でジャッカルの鉄次こと東が使用した「銀河九天落とし」と言う単発大当たりを引き当てる技を持っている。 リリー 松嶋 パチンコの裏社会に通じる謎の女性。前作の事件で過去に折り合いを付け、それ以降主人公の面倒を色々とみているらしい。 梶 美里 声 : 田中繭子 梶の妹。嘗ては劇団あさがおの劇団員だったが、事故で脚の自由を失い、出玉病院に入院して車椅子生活を送っている。 エンディング後に男女どちらの主人公でも交際が可能。 乾 「ハイエナ」の異名を持つパチプロ。パチプロの世界では一目置かれる存在で、神谷亡き現在では最強のパチプロとして君臨している。塚内町のプレハブパチンコ店に巣食っているが、打っている姿を見ることはなく一日中他人の打ち筋を見ている。今回も掴み所の無い行動で主人公を翻弄する。 須藤 真幸 旧3部作の主人公である「銀玉の狼」。本作でも超一流のパチプロとしてパチンコバトルロイヤルに参加する。 小川 桜子 前作のメインヒロインで主人公の同級生。22歳。前回の事件の後から父の遺した修理工場を切り盛りしており、塚内町に戻ってきた主人公と再会を果たす。今回はメインのストーリーには絡みはしないが、イベントが用意されており、前作から引き続き登場する人物の中でも唯一恋愛可能なキャラである。私服は前作を踏襲しているが、季節に合わせて半袖になっている。前作同様自転車の修理や次元戦闘機の開発も手掛ける。 吉川 宏(男)/吉川 宏美(女) 前作登場した主人公の元クラスメイト。相変わらず長谷部商事で働いている事を鼻にかけ、パチプロを続ける主人公をバカにする。しかしストーリーが進むと前作同様、主人公を気前良く合コンに誘ってくる。 前作で美人局の被害に遭ったが、まだ懲りておらず今作でもほぼ同じような手口で結婚詐欺に引っ掛かる。 秋本刑事 声:高宮武郎 出玉署の刑事。殺人容疑が掛けられた千夏を逮捕する。元々は『絶体絶命都市2』のキャラだが、同作のように容疑者に異常なほどの憎悪の感情を持つと言った事は無く、寧ろ関係者に配慮したり事件の真相究明を目指すと言うような正義感の強い刑事である。
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