ダウンロード_(ゲーム)とは? わかりやすく解説

ダウンロード‐ゲーム【download game】


ダウンロード (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 09:01 UTC 版)

ダウンロード
DOWN LOAD
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 PCエンジン
開発元 アルファ・システム
発売元 NECアベニュー
プロデューサー 多部田俊雄
ディレクター COOKIE OHTA
シナリオ KEN OHMORI
プログラマー FZ0993R
NAN CHAN
TON NOS
音楽 福田裕彦
美術 神崎将臣
シリーズ ダウンロードシリーズ
人数 1人
メディア 4メガビットHuCARD[1]
発売日 199006221990年6月22日
その他 型式:NAPH1007
テンプレートを表示

ダウンロード』 (DOWN LOAD) は、NECアベニューから1990年6月22日に発売されたPCエンジン用横スクロールシューティングゲーム[2]

概要

全6面1周エンド。主人公SYD2091の愛機「モトローダー」を操作し、暴走した保安コンピューターシステム内で起こった事件を解決する。シューティングゲームであるがパスワード機能を備えており通常のコンティニュープレイ(フリーコンティニュー)の他、パスワードによる継続プレイも可能である。なおバックアップメモリには非対応となっている。

モトローダーのメイン武器は広範囲をカバーできるビームバルカンと敵を貫通するレーザー、サブ武器としてチェイサー(ホーミングミサイル)・シールド・ボムがありステージの開始時に任意の武器を選択し出撃する、一度選択するとステージ内での変更はできない。

自機はダメージ制となっておりダメージを受けるたびにシールド(前述のサブ武器とは別)の色が緑→黄→赤と変わり同時に使用している武器が1ランクダウンする、赤の状態でダメージを受けると自機は破壊されゲームオーバーとなる。また地形への接触判定は無いがスクロールにより地形に挟まれるとその時点でプレイヤーアウトとなる。ダメージはアイテムの他、ステージクリアにより回復する。

HuCARDのゲームであるが、オープニングでは映画『ブレードランナー』(1982年)を彷彿とさせる[3]ビジュアルシーンが流れ、面ごとのインターバルにもビジュアルが挿入されゲームの世界観をプレイヤーにアピールしている。このビジュアルシーンは本作のセールスポイントとしてメーカー側も力を入れ制作されている。

キャラクターデザイン担当は漫画家の神崎将臣。原作は小説家の中島渉。

なお企画段階から参加した中島は、世界観やキャラクター等の設定に携わったほか、メディアミックスとして本作の長編小説も書き下ろしている。

設定

ストーリー

舞台は、「会社」と呼ばれる巨大企業が高度コンピューターネットワークを支配し国家を運営する西暦2099年の日本。脳情報をニューロメモリに「ダウンロード」する技術の確立により電脳空間での人間の不死が実現され、ネットワーク内に意識を移して自由に行動できる特殊技能(サイヴィング)を持ったサイバーダイヴァーという仕事が存在する。

ステージ構成

ステージ1
SAライセンスサイバーダイヴァー・SYD2091の元に、仲介人DEVAを介して会社から、UNITへのサイヴィング依頼が持ち込まれる。破格の報酬に喜んだのも束の間、DEVAが犯罪の容疑者として逮捕され主犯である自分も指名手配されたというニュースが飛び込み、DEVAの残したメッセージから何者かがUNITを改竄し濡れ衣を着せたと知らされる。警察の追跡をかわしDEVAを救うため、SYDは愛機モトローダーを駆って警察署に殴りこむ。
ステージ2
警察署に突入し無事DEVAを救出したSYDは、ポリスロボットの攻撃性が強すぎることに疑問を抱く。ポリスUNITの制御メモリーにいる何かが全ての原因だと語るDEVAは、改めて会社の仕事としてその異物の排除を依頼、SYDは間を置かず電脳空間での戦いへと突入する。
ステージ3
ポリスUNIT内の敵を倒し戻ってきたSYDの前に、依頼主である会社のエージェントが現れる。エージェントは1年前、SYDがパートナーのOHALAをサイヴィング中に亡くした謎の事故が発生した頃から、UNIT内に棲みついた何者かがダイヴァーを分解し吸収する事件が多発しており、UNITの制御ができなくなりつつあると語る。その原因と思われるあるダウンロード失敗事件を語ろうとしたエージェントの前に突如謎のマシンが現れ、エージェントを殺害しDEVAを拉致して飛び去っていった。さらわれたDEVAを追ってモトローダーは、会社施設部のフジベースへと飛ぶ。
ステージ4
フジベースの防衛システムを突破し、モトローダーはベース内部へと突入。軍事UNITの猛攻をかわしながら最深部へと進むと、DEVAを誘拐したマシンが合体スーパーアーマーとして待ち構えていた。
ステージ5
救出されたDEVAの掴んだ情報により敵の目的が判明する。NEROと呼ばれるネットワーク上の複合人格が、ラグランジュポイントに浮かぶ会社施設部ステーションのマスターコントロールの支配を目論み、そのためにDEVAのニューロメモリ内のパスワードを盗むべくDEVAを拉致したのだった。会社が支配されれば世界は終わる。フジベースのデッキからアクセスはできず、食い止めるには現地でダイレクトに叩くしかない。ステーションを目指してモトローダーは宇宙へと飛び立つ。
ステージ6
襲いかかる隕石やロボットをくぐり抜けステーションへと到着したSYDは、システムが完全掌握されるまで残り時間が殆どないことを知らされ、NEROを叩くためマスターコントロールUNITへサイヴィングする。NEROの一部となり変わり果てた姿となったかつてのパートナー・OHALAを倒し、SYDは最奥に潜むNEROを目指す。

スタッフ

  • プログラム:FZ0993R、NAN CHAN、TON NOS
  • グラフィック・デザイン:TOMBO GOKURAKU、TAKU SHIMIZU、KINTARO MIKAWA、高原保法
  • シナリオ:KEN OHMORI
  • ディレクター:COOKIE OHTA
  • キャラクター・デザイン:神崎将臣
  • 原作:中島渉
  • 音楽:福田裕彦
  • サウンド・エンジニア:HATOMUGI
  • テクニカル・アドバイザー:CIAO、HYPER JOKER、I LOVE UYU VERY MUCH
  • サンクス:ソフィックス、リム
  • プロデュース:多部田俊雄
  • エグゼクティブ・プロデューサー:崎尾誠

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 25/40点[4]
月刊PCエンジン 78/100点
マル勝PCエンジン 29/40点
PC Engine FAN 21.88/30点[1]
(総合175位)
Aktueller Software Markt 8.4/12点[5]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[4]、『月刊PCエンジン』では70・85・75・75・85の平均78点、『マル勝PCエンジン』では8・7・7・7の合計29点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.88点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で175位(485本中、1993年時点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.64 3.79 3.73 3.73 3.47 3.52 21.88
  • 1998年に刊行されたゲーム誌「超絶 大技林 '98年春版」(徳間書店)では、「NECアベニュー初のオリジナルシューティング。自機はバイクだが、その他はごく普通。通常武器として、バルカンかレーザーを装備することができる。CD-ROMでないにもかかわらず、ビジュアルシーンが豊富」と紹介されている[6]
  • その一方でゲームは普通のシューティングと評されている[7]。またPCエンジンのスペック上、背景面を1枚しか持てない中、擬似的に高速多重スクロールを実現させているが、この高速スクロールに敵機や敵弾が溶け込み紛らわしくなり[8]、ゲームの難易度を押し上げる要因になっている。

関連商品

ゲーム
  • 『ダウンロード2』(1991年3月29日発売、PCエンジン CD-ROM2、発売元:NECアベニュー)
小説
  • 『魔の回路(ダウンロード) 』(1990年7月発売、発売元:祥伝社ISBN 4396203284
    • 中島渉による本作のメディアミックス小説。
アニメ

脚注

  1. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、82頁。 
  2. ^ 当時のテレビCMでは「サイコダイバーシューティング」と呼ばれた。
  3. ^ 大竹まことのただいま!PCランド渡辺浩弐コメント。
  4. ^ a b ダウンロード まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月30日閲覧。
  5. ^ Down Load for TurboGrafx-16 (1990) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月5日閲覧。
  6. ^ 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、609頁、雑誌26556-4/15。 
  7. ^ 「ゲーム自体はすごく普通なのが残念」マル勝PCエンジンレビュー
  8. ^ 「紛らわしい背景の高速スクロール」ファミコン通信オールゲームカタログ1991

外部リンク


ダウンロードゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 09:29 UTC 版)

ダウンロードデータを外のプロバイダ側に要求すると(アップストリーム)、エンドユーザーにダウンストリームされる。ISP=インターネットサービスプロバイダ

ダウンロードゲームは、インターネットからダウンロードしてプレイするコンピュータゲームのことである。個人や有志によって制作されたフリーゲームからシェアウェア同人ゲームインディーズゲーム)まで、多彩に存在する。

パッケージソフトと違い、公開・販売をネット上で行うため、小規模な企業・団体から個人まで低コストで公開できる。在庫を抱えないことや流通コストの掛からない(ただしネットワーク環境整備がコストとなるのでゼロではない)などの長所がある。クラウドコンピューティングなど他のネットワーク技術や設備の普及により、更に成長するものと見込まれている。

パソコンにおける展開

元来、ダウンロードゲームといえばパソコンを対象としたものであった。初期の家庭用ゲーム機や携帯電話などはマシン性能も貧弱であったため、比較的少量のデータならともかく、ゲームなど大容量のプログラムデータを一般家庭でダウンロードするという行為自体がパソコン以外では困難であった。

インターネットの前からソフトベンダーTAKERUパソコン通信でのゲーム流通の試みが行われていた。パソコン通信やダイアルアップ接続インターネットでは長時間の接続を余儀なくされ、通話料金が非常に高くなるものの、1990年代後半からはインターネット発の多数のフリーゲームが登場。2000年代にはブロードバンド常時接続が普及し、大手企業もダウンロード販売を幅広く展開するようになった。

携帯端末おける展開

携帯電話スマホなどの携帯端末はディスクドライブなどが無く、さらに家庭用ゲーム機などとは違って比較的短期間で機種変更されやすく、パッケージソフトの流通には向いていないため、高機能化と携帯電話IP接続サービス開始に合わせ多くのゲームが配信されるようになった。このため逆にパッケージ販売がほぼ存在しないという状況である。

家庭用ゲーム機における展開

任天堂ニンテンドーDSでは、一部のパッケージソフトにおいて、他のDSと無線通信を行ってゲームの「お試し版」をダウンロードさせる機能が搭載されている。またニンテンドーWi-Fiステーションや各種イベントでもゲームをダウンロードできるサービスが実施されている。ダウンロードしたゲームは電源を切ると消えてしまうが、スリープ状態にしておけば消えず、継続して遊ぶことができる。またDSi専用の新作ゲームを配信するサービス『ニンテンドーDSiウェア』がある。Wiiでは、『バーチャルコンソール』でゲームをダウンロードして遊ぶことができる。内容は往年のヒット作が中心だが、参入メーカー及び元のハードが非常に多彩であることが特徴であり、2007年9月現在、ファミコンスーパーファミコンNINTENDO 64メガドライブPCエンジンネオジオMSX用のゲームが配信されている。またWii専用の新作ゲームを配信するサービス『Wiiウェア』がある。後継機ではニンテンドーeショップで提供されている。

マイクロソフトXbox 360では、Xbox Live Arcadeアーケードゲーム移植作品など多数のゲームをダウンロードして遊ぶことができる。2009年には、『ゲーム オン デマンド』と呼ばれるパッケージ版ゲームのダウンロード版の提供も開始された。

2013年の日本における家庭用ゲーム市場のダウンロード販売は全体の12%を占めており、総販売本数は660万本(パッケージ販売は4,928万本)、総販売額は1,028億円となっている[1]

ソニー・コンピュータエンタテインメントPlayStation PortablePlayStation 3以降、PlayStation Storeダウンロード販売などをしている。また、ゲーム販売店等に設置されたPlayStation Spotも用意されている。

アダルトゲームにおける展開

アダルトゲームダウンロード販売自体は1990年代後半に日本でインターネットが本格普及し始めた頃より存在し、ベクターデジ同人の嚆矢として知られるソフトアイランド(現DLsite.com)などでも行われていたが、常時接続およびブロードバンド接続がまだ普及していなかったこともあり、大容量のソフトをダウンロードするには難があることから、既存のゲームメーカーの参入事例はほとんど見られなかった。

2000年代に入り、ADSL回線が大都市圏を中心に整備され始めると、デジ同人の分野でも主に同人サークルが制作した本格的なゲームがダウンロード販売で提供され始めるが、コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)に加盟するアダルトゲームブランドの間では違法コピーへの警戒感が強く、独自規格としてUSBポート差し込み型の個人認証システム「遊遊key」を開発し、2003年にオープンしたBB5.jp[注釈 1]ストリーミング配信方式により試験運用を開始[2]。同時期に、ベクターは将来のダウンロード販売参入を見越して美少女ゲーム情報サイト「Galge.com」を開設しているが、ソフ倫は当初「『遊遊key』と連動しない形でのダウンロード販売参入は認められない」とベクター側に強い難色を示していた[3]。しかし「遊遊key」の普及率が低く採算が合わないことから協議は難航し、その間に他社が相次いで参入したことから最終的にベクター側がソフ倫を押し切る形となった[注釈 2]。また、BB5もストリーミング配信方式による試験運用が低調に終わったことから「遊遊key」連動型の個人認証システム構築を断念し、ダウンロード販売サイトとしてオープンした[注釈 3]

2004年から2005年にかけて、ニュースサイト・D-DreamのダウンロードサービスやDLsite.comの商業ソフト部門「DLsite.com Professional」などがオープン。その後もサイト数は増加しており、2010年現在は30サイト前後が商業ベースで運用されている。

事業者の分類

アダルトゲームのダウンロード販売を行っているサイトは、主として以下のものに大別される。

  • メーカー・販社系 - ゲームどきっ!、キャララ!!.CC、PixPC.NET
    メーカーや販売会社の直営、またはそれらを親会社に持つ系列企業により運営されているサイト。
  • 販売店系 - DL.Getchu.com、プロップDL Online、あぷろ〜ど!
    ゲーム販売店のダウンロード販売部門として運営されているサイト。
  • デジ同人系 - DLsite.com Professional、デジケット・コム、デジぱれ、Melonbooks DL、アキバイン.com[注釈 4]
    デジ同人のダウンロード販売サイトが設置している商業ソフト部門。
  • 電子モール系 - デジガールストア(ベクター運営)、楽天ダウンロード(パルティオソフト代行)
    ソフトウェア電子書籍、映像など多ジャンルのダウンロード販売を行っているサイトのアダルト部門。
  • 実写AV系 - BB5.jp[注釈 1]DMM.R18、DUGA、FRANKEN
    実写のアダルトビデオを製作・発売している企業を母体とするサイト。
  • ニュースサイト系 - D-Dream、サーパラマーケット
    ゲーム・エンターテインメント系のニュースサイトが設置しているダウンロード販売部門。
  • コンテンツ開発系 - NET RIDE、ギュッと!
    PC・携帯電話向けコンテンツの開発を業務とする企業により運営されているサイト。
  • DRM実証系 - BGameBoxA-cute
    ソフトウェア会社が開発したDRM規格の実証・普及実験を兼ねて運営されているサイト。

上記以外にブランドが公式サイト内で実施している直販や、A-cuteがamazon.co.jp限定で販売している「R-18GAME DOWNLOAD CARD」(DLカード)を使用した間接型のダウンロード販売などが存在する[4]

販売戦略

ダウンロード専売としてリリースされるタイトルは少ないが、低価格タイトルの場合は特定のサイトで先行販売が実施される場合がある。パッケージとの同時発売は大半が低価格タイトルで行われるが、低価格タイトルからフルプライスへ進出したブランドの場合は、フルプライス版でもパッケージ販売より1,000円から2,000円程度安くダウンロード販売を同時発売するケースも見られる。

旧作の場合は、Windows 9x系Windows 98Me以前のバージョン)にのみ対応し、NT系では未対応または動作の保証がないタイトルをXPVista7に対応できるようプログラムを修正したり、立ち絵の鑑賞など新機能を追加するケースも見られる。

価格

低価格タイトルの場合は大半が1,500円から3,000円程度の価格帯で販売される。パッケージ版と同一価格にするかダウンロード版を若干、安くするかはブランドにより異なるが、ダウンロード版の場合はブランドやサイトの判断で旧作を対象に期間限定のセールなどが実施される場合もある。

フルプライスでの発売後、数年が経過したタイトルの場合は3,000円未満とパッケージ版の半額以下の価格設定も見られるが、発売から1年前後のタイトルの場合は6,000円台と比較的高額なタイトルも散見される。

年齢認証

大半のサイトはクレジットカードでの購入に対応しており、カード決済をもって購入者が18歳以上であることの確認に代えているが、18歳以上の者全員がクレジットカードを持てるわけではないことや、個人情報の漏洩の懸念から意図的にクレジットカードを持たない(持てない)場合もあることを考慮し、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)の規定に基づき、ファクシミリ電子メール生年月日を確認できる公文書身分証明書)の写しを送付させて年齢確認を行っている。

DLsite.comの場合、有効な身分証明書は運転免許証保険証住民票パスポート、写真付き住民基本台帳カードの5種類とされている[5]

ゾーニング

アダルトゲームのダウンロード販売を行っている全てのサイトにおいて、サイトもしくはカテゴリのトップページでの年齢確認が行われているが、サイトやアダルトカテゴリの内部でも取扱品目により細かいゾーニングが実施されている。特に、ソフ倫の審査を受けたタイトルはコンテンツ・ソフト協同組合(CSA)を始めとする他団体の審査タイトルや同人ソフトと同一ジャンルで扱うことが長らく禁じられており「ソフ倫」ないし「美少女ゲーム1」と「CSA他」ないし「美少女ゲーム2」のように別ジャンルで扱う場合が大半であったが、2010年11月よりDMM.R18(旧DMM.ADULT)が審査団体別のカテゴリを撤廃したのを皮切りに、ソフ倫と2010年12月にCSAの審査業務を継承した映像倫理機構(映像倫)の審査作品を同一カテゴリで扱うサイトも増加している。

女性向けのボーイズラブゲーム乙女ゲームはこの限りではなく、審査団体の別を問わず同一カテゴリで販売されている場合も多い。また、メーカー系のゲームどきっ!、キャララ!!.CC、PixPC.NETはソフ倫審査作品しか扱っていない。これとは逆に、サーパラマーケットは2010年4月末を以てソフ倫審査作品の販売より撤退した[6][リンク切れ]

Nornsofthouse-sealのように映像倫の審査を受けている低価格ブランドの場合、いわゆる「企業同人」扱いでDLsite.comなど一部のサイトにおいては商業作品を扱うカテゴリでなく同人ソフトのカテゴリで登録されている事例も見られる。

DRM・再ダウンロード

採用しているDRMはタイトルやサイトにより異なり、パルティオソフト(A-cute運営元)が開発した「ソフト電池」やインターレックスが開発した「Buddyランチャー」などが用いられていることが多く、これとは別にサイトがライセンスキーのシリアル番号を発行する場合もある。また、同じタイトルであっても購入したサイトにより使用されているDRMが異なる場合やDRM自体が掛けられていない場合も見られる。

再ダウンロードの制限は購入したサイトにより異なり、DLsite.comのように登録会員ならば無期限で行えるタイプがある一方で購入から7日間や5〜10回に制限しているサイトも多い。

決済・ポイントサービス

クレジットカード以外ではBitCashWebMoneyEdyなどの電子マネーを始め銀行振込・コンビニ払込に対応しているサイトが大半であるが楽天ダウンロードのようにクレジットカードのみ対応のサイトもある。

独自のポイントサービスを行っているサイトも多く、購入実績やアフィリエイトで溜まったポイントでの決済が可能な場合もある。

脚注

注釈

  1. ^ a b 当初は雄図グループの株式会社ウェブレックスにより運営されていたが、後に日本テレネットへ売却され、日本テレネットの倒産後は日本メディアサプライの運営となっている。
  2. ^ 但し、当初の構想とは異なりGalge.comでなくベクターPCショップにアダルトコーナーを設置する形でのサービス開始となった。その後、2009年12月にベクターPCショップのアダルトコーナーと同人コーナー(DLsite.comの代行)を分離して「デジガールストア」がオープンしている。
  3. ^ BB5では独自のDRM「B-Launch」を採用しているが、一部タイトルではソフト電池も使用している。
  4. ^ 運営企業のデジバンクは株式会社アイワン(ILLUSION)の関連企業であり、メーカー・販社系にも分類され得る。

出典

  1. ^ 「4.「ソフトウェア」国内ダウンロード販売」『2014 CESAゲーム白書』、CESA、2014年、45頁。
  2. ^ 18禁PCゲームをストリーミング配信ITmedia、2003年5月21日)
  3. ^ 居酒屋対談 時間のムダ 第8回:『ダウンロード販売ってどうよ?』”. Game-Style. ビートニクス (2005年4月18日). 2012年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月23日閲覧。
  4. ^ お買い得価格で販売中! ダウンロードカード版アダルトPCゲーム(2012年7月21日時点のアーカイブ) - Amazon.co.jp
  5. ^ 年齢認証について(DLsite.com)
  6. ^ サーパラマーケットプラス サービス終了のお知らせ(3/26)[リンク切れ](サーパラマーケット)

関連項目


ダウンロードゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:57 UTC 版)

魁!!男塾」の記事における「ダウンロードゲーム」の解説

魁!!男塾 裂斬による『2D格闘ツクール2nd.』製のWindows用対戦型格闘ゲーム2003年2月原作者公認のもとでフリーウェアとして公開ベクターの「2004年 年間総合ランキング Windows」ではダウンロード数34となっている。

※この「ダウンロードゲーム」の解説は、「魁!!男塾」の解説の一部です。
「ダウンロードゲーム」を含む「魁!!男塾」の記事については、「魁!!男塾」の概要を参照ください。

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