てんかん発作による事故とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > てんかん発作による事故の意味・解説 

てんかん発作による事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:21 UTC 版)

てんかん」の記事における「てんかん発作による事故」の解説

運転者てんかん発作による自動車等暴走引き起こした交通事故において、裁判所による判断分かれている。医師診察により運転を控えるよう指示受けている場合は、「危険運転幇助容疑」に問われ事例もある。なお、てんかん患者自動車運転免許取得条件については、上記参照1999年10月26日 - 兵庫県三木市で、てんかん患者運転手乗用車運転中てんかん発作起こし小学校から下校中の児童3人の列に車が突っこんだ。この事故1人全身打撲死亡2人重傷負った神戸地裁は、心神喪失状態だったという運転手側の主張受け入れ無罪言い渡している。 2001年10月10日 - 山形市城南町1丁目付近の県道で、運転手運転する乗用車原付バイク追突バイク運転手25メートル引きずりそのまま逃走したバイク運転手収容先の病院死亡加害者てんかん持病持ち発作抑える服用していたが、事故直前に軽いめまいといった発作前兆感じていた。2005年9月26日山形地方裁判所は「事故発生当時被告発作によって心神喪失状態であった」として漫然運転ひき逃げ責任問わない一方、「被告発作前兆自覚することはできた。服用している点からもこれは確認できる。運転を自粛する注意義務果たせた」として業務上過失致死罪適用し被告禁固1年6月執行猶予3年)の判決言い渡した2002年9月27日 - 滋賀県栗東市で、てんかん患者運転手乗用車運転中てんかん発作起こし対向車線側に逸脱軽トラック正面衝突し軽トラック運転していた運転手全身を強く打って死亡した。大津地裁は、運転中義務違反過失がないと指摘し被告無罪言い渡している。 2004年3月7日午後3時40分 - 長野県長野市川合新田付近国道18号で、てんかん患者運転手乗用車運転中てんかん発作起こし信号待ちのために停車していた乗用車5台に追突、車数台が関係する多重衝突事故発展した。この事故1人全身を強く打って死亡。6人が重軽傷負った長野地方裁判所は、事故起こした被告に対して懲役4年実刑判決言い渡している。 2008年3月9日午前 - 神奈川県横浜市鶴見区下末吉3丁目付近の県道で、てんかん患者運転手トラック運転中てんかん発作起こし対向車線逸脱そのまま道路右側歩道乗り上げ信号待ちをしていた歩行者2人次々にはねた。このうち1人死亡、もう1人重傷負った横浜地裁は、事故起こした被告に対して禁固2年8か月実刑言い渡している。 2010年12月30日午後1時半ごろ - 三重県四日市市羽津町近鉄名古屋線踏切で、てんかん患者歯科医師乗用車運転中意識失い自転車3台に追突踏切内に押し出された3人のうち2人踏切入ってきた急行列車はねられ死亡した2011年11月30日津地裁は「発作が起こる持病のため、被告には運転を差し控える義務があったが、これを怠り運転した過失がある」として、被告禁錮2年10月実刑判決言い渡した2012年5月10日名古屋高等裁判所地裁判決支持し被告控訴棄却した。2012年9月3日最高裁判所被告の上告を棄却被告実刑判決確定した2011年4月18日午前7時45分ごろ - 栃木県鹿沼市内の国道293号で、てんかん患者運転手自走式クレーン車運転中てんかん発作起こし速度保ったまま斜行するようにして対向車線側へ逸脱そのまま道路右側歩道乗り上げて集団登校行っていた小学生15程度の列に突っ込んだこのうち児童6人が全身強打死亡した運転手以前にも同様の逸脱衝突事故起こして小学生重傷を負わせており、有罪判決受けて執行猶予中だった(過去10年12回の事故てんかん隠し免許取得)。宇都宮地裁は、被告服薬怠り事故当日発作予兆感じていたと認定し2012年1月5日懲役7年実刑判決言い渡した。 「鹿沼市クレーン車暴走事故」を参照 2011年4月21日 - 島根県松江市米子町国道で、てんかん持病申告せず運転免許更新し意識障害起こした運転手が、軽自動車歩道乗り上げ2人死傷させた。捜査関係者によると、運転手2007年3月免許取得し持病認識していたが、2010年2月免許更新した際に必要な申告をしていなかった。また、事故数日前から薬の服用怠っていた。2011年11月10日松江地裁持病に関して無自覚安易な姿勢」として禁錮2年有罪判決言い渡した2012年4月27日広島高等裁判所松江支部も「事故起こした被告落ち度大きいことは明らか。一審判決量刑が重すぎるとは認められない」として一審判決支持し被告側控訴棄却した。 2011年5月10日 - 広島県福山市で、軽乗用車小学生の列に突っ込み4人に重軽傷を負わせた。事故起こした運転手てんかん治療中だったが、免許更新時に申告をしていなかった。2011年8月8日広島地方裁判所福山支部は、「てんかん発作事故起こす可能性認識しながら運転継続した」、「事故偶発的ではなく無自覚安易な姿勢厳し非難値する」として、被告禁錮1年実刑判決言い渡した2011年7月10日 - 愛知県岩倉市大地新町県道で、当時78歳男性運転する乗用車追突事故起こしたあと70メートル走行し、さらに赤信号待ち車列突っ込み計8台が絡む事故発生した。この事故により親子2人死亡、6人が負傷した男性自動車運転過失致死傷容疑検察庁送検されたが、捜査過程てんかん罹患していることが判明した2012年2月27日名古屋地方検察庁一宮支部は「症状認識しておらず、事故予見可能性があったとはいえない」として、男性不起訴とした。 2011年10月19日 - 鹿児島県姶良市内の国道10号で、運転手男性運転するトラック暴走1人死亡、4人が重軽傷負った捜査過程で、男性てんかん発作起こし意識喪失していたことが判明した検察男性自動車運転過失致死傷罪起訴した2012年1月6日鹿児島地方裁判所は「運転中発作起きたとしても、うまく対処できる安易に考えていた。薬の服用もしておらず、その過失は相当に大きく、また悪質である」として、禁錮2年4月実刑判決言い渡した2011年12月27日 - 栃木県宇都宮市内で、運転手運転する車が衝突事故起こし、5人が重軽傷負った運転手てんかん持病をもち、医師に運転を控えるよう指導されていた。2012年10月29日宇都宮地方裁判所は「前兆があったのに、発作起きない軽信した身勝手軽率な判断」として、被告禁錮2年4月執行猶予5年判決言い渡した2012年4月12日 - 京都市東山区祇園で、運転手運転するワゴン車タクシー追突その後車と道路隙間を縫うようにして走り歩行者次々とはね電柱激突した運転手を含む8人が死亡し11人が重軽傷負った運転手てんかん持病があったが、運転免許更新時に申告せず運転を続けていた。2012年11月13日京都府警事故原因てんかん発作による意識障害として、運転手自動車運転過失致死傷疑い容疑者死亡のまま書類送検する方針明らかにした。2013年7月28日京都地方検察庁運転手容疑者死亡により不起訴とした。「京都祇園軽ワゴン車暴走事故」を参照 2014年6月7日 - 札幌市東区で、運転手運転するワゴン車斜行して対向車線走行中の乗用車正面衝突し対向車運転手重傷を負わせた。ワゴン車運転していた運転手無免許であり、てんかん発作起こしていた。2014年9月2日札幌地方裁判所ワゴン車運転していた運転手に対して自動車運転死傷行為処罰法違反無免許危険運転致傷)で懲役1年10月実刑判決言い渡した判決では「意識を失う持病有する状態での運転は危険性が高い。また一度免許取得しておらず、運転について技能知識不足していることも認識しながら運転していたことは強く非難される」と指摘された。 2015年3月5日 - 大阪府東大阪市本庄中市道交差点で、運転手運転するワンボックスカー乗用車衝突し、その弾み歩道上の歩行者2人をはねた。はねられ2人死亡し衝突され乗用車運転していた運転手意識不明重体となった大阪府警察は、ワンボックスカー運転していた運転手について、「持病であるてんかん発作可能性認識しながら運転していた」として、自動車運転処罰法違反危険運転致死傷容疑切り替え捜査大阪地方検察庁2015年5月21日同法違反大阪地方裁判所起訴した2015年3月12日 - 宮崎市高洲町で、てんかん患者男性運転する乗用車が、ほかの車両衝突しながら時速108キロメートル暴走し交差点右折待ち車両4台を巻き込む事故となり、1人死亡、4人が負傷したてんかん原因とされ、自動車運転処罰法違反起訴された。 2015年8月16日 - 東京都豊島区東池袋で、てんかん患者運転手運転する普通乗用車歩道乗り上げたあとに衣料品店突っ込み1人死亡、4人が骨盤骨折するという重軽傷負った。「池袋駅東口乗用車暴走事故」を参照 2015年8月19日北海道共和町国道276号線で、てんかん患者運転手運転する乗用車事故起こし自転車乗った9人をはねて重軽傷を負わせた。運転手は、かねてより自動車運転をしないよう医師から指導受けていた。事件では事故起こした本人自動車運転処罰法違反危険運転致傷)で起訴された。また、てんかん発作事実知りながら運転手に車を貸した父親は、危険運転ほう助容疑書類送検された。 2015年10月28日 - 宮崎県宮崎駅前で、てんかん患者運転手運転する軽乗用車歩道700メートル暴走して6人の歩行者をはねたあとに横転した2人死亡、5人が負傷1人運転手)。運転手認知症で、事故起こす2日前まで入院していたが、その原因は「てんかん」と判断された。2018年1月19日宮崎地方裁判所運転していた男性被告対してんかんによる危険運転認めず過失運転致死傷罪適用し懲役6年実刑判決言い渡した2018年5月10日 - 山梨県笛吹市県道で、普通乗用車対向車線軽四乗用車3台と順次衝突し1人死亡2人負傷1人運転手)。警察持病申告せずに乗用車運転し持病てんかんによる発作から事故起こしたとして危険運転致死傷疑い事故起こしたとして、2019年6月5日までに書類送検した。

※この「てんかん発作による事故」の解説は、「てんかん」の解説の一部です。
「てんかん発作による事故」を含む「てんかん」の記事については、「てんかん」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「てんかん発作による事故」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「てんかん発作による事故」の関連用語

てんかん発作による事故のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



てんかん発作による事故のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのてんかん (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS