てんかん重積
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 15:34 UTC 版)
国際抗てんかん連盟(ILAE)では、「発作がある程度の長さ以上に続くか、または短い発作でも反復しその間の意識の回復がないもの」と定義されている。実際には5~10分程度発作が持続するか、2回以上の発作が起こり、その間に意識が完全に回復しない場合は「てんかん重積」と診断している。動物実験では、「発作が5分続けば脳損傷が起こる」とされており、早期治療が重要である。治療抵抗性のものが3~4割あり、1か月以内の死亡率は7~38%である。てんかん重積には、痙攣性発作が持続する「全身性痙攣性てんかん重積」(Generalized Convulsive Status Epilepticus、GCSE)と、「非痙攣性てんかん重積」(Non Convulsive Status Epilepticus、NCSE)が知られている。 てんかん重積の治療では、まずは発作(痙攣、意識障害、行動異常)を止める。発作が治まったあとに維持療法をおこない、治まらなければ次の治療に移行する。「てんかん治療ガイドライン2010」にはフローチャートがある。
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