そのほかの存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「そのほかの存在」の解説
ゼン 声 - 天田益男 ミーアを攫った魔術士。ナナの前主人。レベル41。「~~なのだよ」という語尾が特徴。「不死の王(ノーライフキング)」と呼ばれる不死の魔物(アンデッド)で、白骨化した幽鬼のような姿をしているが、実はアリサと同じ元日本人の転生者で、前世の名は「ナガサキ ゼン」。 ユニークスキルは2つで、対象に限界を超えた身体能力を発揮させる「限界突破(リミット・ブレイク)」の他、名称不明の不死身化するスキルを持つ。「影魔法」と「死霊魔法」を操る。 転生前は非常に不遇な暮らしをしていたらしく、神に「死なない体」「飢えない暮らし」「理不尽な暴力に抗う力」を願って転生する。家族や妻と共に平和に暮らしていたが、妻を見初めたかつてのムーノ侯爵の弟によって一族もろとも処刑され、略奪された妻も殺された。ユニークスキルの効果によってアンデッドとして復活し、死霊魔法を使って自分と同じ境遇の死者を復活させて件の貴族とその一族を皆殺しにした過去がある。その復讐譚は劇にもされているが、貴族からの物言いで事実が改変されている。 復讐を果たした後は死を望んだが、ユニークスキルの効果で聖剣や聖職者の浄化でも死ねなくなる。そこで、妻の下に旅立つ為に、ミーアや「トラザユーヤの揺り篭」を利用して「勇者」の称号を持つ人間を生み出し、王家から盗み出した聖剣ジュルラホーンを使って自分を殺してもらおう計画し、後に望み通り揺り篭を攻略した勇者のサトゥーの手によって討たれ、彼に感謝しながら消滅した。 死後も、ムーノ領の都市核の間と迷宮都市のムーノ侯爵の甥の館に「呪詛魂(カースド・ソウル)」が残留していた。前者は契約しようとするものを拒み続け、後者は最初の住民を殺した後も寄り付く生き物すべてに害をなしていたが、どちらもサトゥーによって浄化された。 ドライアド 声 - 森永千才 森精と呼ばれる、精霊の中でも人間と会話ができる特殊な存在。緑色の肌に身長の倍ほどもある緑色の髪を持った5、6歳の童女の姿をしている。レベル21。「魅了」「吸精」「吸魔」の能力を持つ。年齢は桁が多くて読む気にもならないほど。同じ姿をしたドライアドは数多くいて、基本的にひとつの人格を共有しているため、森が存在する限り消滅することはない。身体の接触によって魔力を吸収する能力を持ち(人を選んでくちづけしたりもする)、「妖精の輪(フェアリーリング)」によって人を転移させることができる。ただしその時に吸収する魔力の量は桁違いで、並みの人間なら干上がってしまうほどである。 シガ王国王都の「聖桜樹」に宿るドライアドは、王都の情報をエルフ達に知られない為に、400年前の呪術師の呪いによって魔力経路に弁をされて外の自分と分断されていたため、他のドライアドとは似ても似つかないほど肉感的な桜色の美女になっていた。その後、サトゥーが魔力の弁を破壊したことで通常の緑童女に戻り、お礼に樹霊珠に花を咲かせる特殊効果が加わった「桜宝珠」をプレゼントした。 No.1~No.8 声 - 安野希世乃 ゼンが製造した全8体のホムンクルス。ナナの同型機なので外見はそっくりだが、No.8のみ胸が小さい。それぞれ髪型と得意な武器が違う。固有能力の理術とそれぞれが持つ武術系スキルにより、連携時の戦闘能力はかなり高い。各々が異なる役目を持ち、No.1がリーダーで、No.3が料理担当。最年長のNo.1でも2歳なので好奇心が強く、番号の大きい幼い個体ほど人の話を聞かない傾向がある。ナナと同じく子供や小さな生き物が好き。方向は分かっているが道を考えずにとにかく直進するためよく迷う。旅の間に低レベルだった面々も倍の14レベルまで上がっている。 当初は揺り籠の戦力として立ちはだかるが施設の崩壊時にサトゥーに救出され、以降は前マスターの願いを叶えた彼を新たなマスターとして認識する。ゼンの遺品を墓に返すため、じゃんけんに勝利したNo.7(ナナ)を残して旅立ち、西周りのコースでセーリュー伯爵領を進んで鉱山都市経由でクハノウ伯爵領に入るも、道に迷ってフジサン山脈へと続く山々を放浪することになる。その後、行き倒れていたジョンスミスを救助したことがきっかけで「夢晶霊廟」に同行することになり、復活したミトも加えて旅を続け、レッセウ伯爵領での魔族との戦いに介入した後は、路銀を確保するためにゼッツ伯爵領のファウの街で女給として労働し、助けたクモ助に乗って墓所のある「森巨人の里」に到達。目的を果たした後はフジサン山脈を横切って王都でサトゥー一行に合流し、名前を与えられた。 迷宮都市での特訓で実力を高めたナナに追いつくためにボルエナンの里で訓練を開始し、1ヶ月の間にスキルや称号を増やす。その後もまだ力不足であるとして、迷宮都市に場所を移して鍛錬を続け、ブートキャンプによってレベル40弱まで成長している。 Web版ではナナ以外はゼンの「限界突破」が原因で体が破裂し死亡している。アディーン No.1。名前はロシア語の1から。ホムンクルスたちの最年長者で、リーダー格。感情が最も豊かで言葉も流暢。編み込んだ髪をシニョンでまとめている。武器は大盾と細剣(レイピア)。大盾使いとして自分より強くなったナナに追いつくため、エルフ師匠達から修行をつけてもらう。姉妹の中で一番魔力の循環が上手く、鎧に魔力を流す技術も真っ先に習得した。 イスナー二 No.2。名前はアラビア語の2から。三つ編みポニーテール。非常に無口で、質問の回答を他の姉妹に丸投げすることもある。武器は戦鎚(ウォー・ハンマー)。 トリア No.3。名前はラテン語の3から。節編みサイドテール。一人称は自分の名前で、ドジっ子属性持ち。武器は刃槍(ブージ)。表情変化はあまり豊かではないが、無邪気な可愛さを体の動きで表現する。料理が好き。他の姉妹と違って特訓には興味が薄いが周囲の誘導に乗せられやすく、迷宮の食材に興味を持って探索に同意し、また、獲物を自力で調達するために罠や弓をエルフ師匠達から学習することになり、ネーアに弟子入りして1ヶ月で免許皆伝をもらった。 フィーア No.4。名前はドイツ語の4から。髪を一本結びにして胸元に垂らす。武器は大剣。言葉少なで、姉に比べて表情変化もほとんどない。堅実な性格を評価され、オークションで落札した宝珠により「水魔法」を習得。 フュンフ No.5。名前はドイツ語の5から。ざんばらセミロング。武器は長柄斧(ポール・アックス)。会話に参加するタイミングを計るのが苦手。 シス No.6。名前はフランス語の6から。両サイドシニョン。武器は短槍。妹であるユイットには姉の威厳的に負けられないと思っている。 ユィット No.8。名前はフランス語の8から。武器は曲刀。他の姉妹と違って巨乳ではない。無表情だが、他の姉妹よりも人懐っこい性格で、ジェスチャーでの感情表現が豊か。ウザ可愛い。旅の途中で習得した「調教」スキルでクモ助を友達にしている。また、サトゥーに迷宮都市で移動と斥候に使う走竜をねだり、了承される。クモ助 「足長蜘蛛蟹(ロングレッグ・スパイダー・クラブ)」という、蟹と蜘蛛を融合させたような巨大生物。レベル30ほど。脚を怪我していたところをNo.8ことユィットに治療され、調教を受けて従魔になっている。ユイット達の修行中の1ヶ月ほど魔素の薄い精霊溜まりの近くで生活したためか、肉体に変化が生じて魔物から幻獣になった。 カエルン ユイットが従魔にした迷宮蛙(メイズ・フロッグ)。《膨らまし》でお腹を大きく膨らませて仲間を衝撃から守る事ができる。 ケーゼ&サーゼ ケーゼはブライナン氏族の、サーゼはベリウナン氏族のハイエルフ。研究好きの両氏族の中でも特に研究が大好き。ボルエナンと違ってハイエルフの予備がいるため、当番以外なら転移を使って自分の世界樹を離れることもできる。サトゥーとは虚空(宇宙)用のゴーレム開発を一緒に行った縁がある。 スマーティット レプラコーンが治めるブライブロガ王国の第8王子。使節団の一員としてシガ王国を訪問した際、秘宝の「竜の瞳」をシャルルルーンに盗まれてしまい、事件を解決したサトゥーに感謝の気持ちを兼ねて「巫山戯卿」の地位と「ブライブロガ自由騎士」を名乗る権利を与える。
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